Vol.5 百花繚乱編 第1章後編 感想

2023/11/22に更新されました百花繚乱編第一章後編の感想を書き連ねたいと思います
めちゃくちゃ機を逸して年まで跨いじゃいました……
更新当日に読破してブルアカ最高!!になってたんですが余韻に浸ってたり感想漁ってたり忙しさにかまけてたらいつの間にか…

さすがに3周年イベントが近づき、ケツを叩かれて書いています
ストーリーのおさらいとここすきポイント、残った謎といった順番でまとめていきます


ストーリー振り返り

ユカリの決意

勘解由小路ユカリの想いはレンゲとキキョウに否定され、失意のまま走り去ってしまう
そんなユカリを先生とシズコが探すところから後編は始まります

簡単には見つからず、日も暮れ祭りの開始時刻が近づく
それでもシズコはユカリ捜索に協力してくれます

シズコほんまに人間ができてる
高潔な精神と茶化せる距離感とを両立できる
これが王の器…ですか……

これとかもう完全にマインドが“先生”なんすよ
おじさんやウタハ、ネルからも感じる先輩としての威厳
教え導く先導者としての姿、かっこよすぎます

一方のユカリはというと過去を思い返していました

キッツいなぁ…
良い子ほど周りの期待に応えてしまい自分を見失ってしまう
なんのための人生なのかと
でもそれを教えてくれた人がいた

『勘解由小路ユカリのやるべきこと』ではなく『ユカリのやりたいこと』を
ユカリは箱入り娘でいろんなことに興味を持っているのは絆ストーリーで描かれていますが、ここまでの衝撃は後にも先にもないでしょう

そんな初めて見つけた『やりたいこと』を否定された『良い子』は当然『やるべきこと』を受け入れます

そして『良い子』だから『やりたいこと』を否定しなかった先生が傷つかないよう謝るのです

自分に嘘をついてまで

やってられねぇよほんと
なんでこんないい子がここまで背負って潰れてメタメタにされなきゃいけないんだ……
お前は宇沢レイサか?
これは放課後スイーツ物語か??

すみません、持病の妄想が
とは言いつつユカリの強さをここまで見てきているのできっかけ次第で立ち直ってくれると期待してました
ユカリはアリスと同じ光属性の、本当に強い子だからきっと…
そうだよな、ピカおじ?

シュロとの遭遇

順番は前後しますが先生はユカリを探す道中である少女と遭遇します

花鳥風月部の怪談家、箭吹シュロ
名前が明かされるのはもう少し後ですが
可愛らしい表情と裏腹に口調は過激で

ニヤの下に送られた手紙にはこんな脅迫文が続いていたそうで

ここで言う『あの人』『愚かな人』は先生に手紙の内容を伝えたニヤを指しているのでしょうか
いかんせんシュロは全方位に煽り散らかすので誰を指してるのか国語の問題みたいになっちゃって…
先生には様付けだからわかりやすいんですけど
敬語で判断する古文の読解ですか?

その矛先は先生にも向きます

いや〜めっちゃ久しぶりだなこの感じ!
ベアおばや無名の司祭以来じゃないですか?先生を舐め腐って煽ってくるの
他のゲマトリアはなんだかんだ期待してくれるし、カヤは利用しようとしただけで力は認めてたし…

思ったよりだいぶ悪役やってくれそうでもうワクワクですよワクワク!

しかもね、“生徒”なんですよ
ブルアカにもどうしようもない悪役は出てきますが、その役割はモブ大人がほとんど
悪事の規模がデカいほど、胸糞悪いほどヘイトコントロールは難しいわけで
だからこそエデンで大暴れさせたアリスクを4章で救って道を示してみせたことに感動するわけで

こんな物言いさせて大丈夫か…?とハラハラする一方、今回はどう俺らオタクをコントロールしてくれるんや?とワクワクなわけです

後々シュロについてはまとめて語りますが、本当に表情差分が豊かで
ミカもそうですが差分多い子は好きになっちゃうんですよね、ズルい
かわいいとか好みとかだけじゃなく、表情豊かだと理解の及ぶ生き物な感じしちゃって愛おしさが生まれちゃうんですよね
たいていそういう子はちゃんと弱みも見せてくれるんで、てか見せるよな?とブルアカを信じています
リオにももっと表情差分を……いや解釈違いか………

話を戻しまして
一方的に好き放題喋るシュロなのですが

いや〜ほんまにワクワクするな!
先生の権能に触れてるような感じ
『TTT』のイベストでもそうでしたが、“先生”が“先生”であるがゆえの弱点ありますねぇ!

すべてを救おうとして取りこぼしてしまう主人公ゆえの苦悩
まぁ正直先生は“イカれちまってる”のでこの攻め手は効かないんですけどね
どっちを取るか悩む前にどっちも取ろうとして平気で失敗するのが先生でしょうから
この弱点を突いてくる敵にもなんとでもしちゃうしなんとかなっちゃう物語だと思います
そういう曇らせ欲は二次創作で満たさせて頂いてます、世の先生方本当にありがとうございます

と先生側でも熱くなれるのですがこの辺りでシュロの核も少し見えてきます
『質問』そして『物語』、シュロにとってこれらが大きな意味を持っているように感じます

最初からこの会話に意味なんてない

そう言いながら先生に接触を図ったのはなぜか、戯れにすぎないのか、はたまた…

言いたいことだけ言って去ってしまうシュロ
先生にはその声に聞き覚えがあったようで

後ほど答え合わせがありますが、この時点でほーんなるほどねの顔してました
こういうのノベルゲーだからこそできる演出ですよね
アニメ化した時に声優で正体即バレしちゃうやつ

花火が上がる

先生は改めてシズコに連絡を取り、ユカリの選択を聞いた上でシズコに任せます
先ほどの邂逅が気にかかる先生は百花繚乱の問題と向き合うためナグサを探すことに
先生の身体が一つしかないのがもどかしい…

ナグサを知っている忍術研究部に協力を依頼

頼るのがうまくなってていいっすねぇ〜
遊撃隊としての忍研の出番多くて嬉しい

一方その頃ナグサはといえば

幼馴染であり百花繚乱の委員長であった七稜アヤメが居た頃の幸せな記憶
そしてアヤメを失ってからも、ナグサが居れば大丈夫と楽観的な周囲とは違い

ナグサ自身は委員長にはなれないと独白
いやーいいよね、いい
こういうルビで魅せてくるのもノベルゲーならでは
キャラの内面を覗いてる地の文なんだけどまだ隠している本心があるこの不気味さ
いやぁ好きですねぇ

そんな自己否定を続けるナグサにあの声が

声の正体を知ったとはいえこの『ウソ』の真意についてはまだ見えてきません
先ほどのルビも含めまだまだ隠してるぞこのシナリオ……ゴクリ

そして

こぉ〜〜〜れめっっっっっちゃいい!!!
神視点である我々読者だけが、祭りの始まりを取り返しのつかない惨事の始まりだと知っている
たまんないっすねぇ…
ひぐらしやシュタゲなど、タイムリープものの越えてはいけない一線を越えたあの感覚をゾクゾク味わえます

その頃みんなは

祭りの開始を告げる花火とともに鳴り響く轟音
現れ出る怪物たち
逃げ惑う魑魅一座・アラタの言うには

この慌てよう、返事をしたと同時にこの騒動が始まったようです
前編ラストの場面はここだったんですね
ここの台詞も意味深ですよね

あたしらはただ、あいつの質問に答えただけで!
助けてほしい?
って、言われて「そう」返しただけで

シュロや怪物たちとこの『質問』が関係していそう

そしてこの怪物たちをナグサは知っていた

場面は少し遡り他のメンバーがその時どうしていたかが順番に映っていきます

まずユカリは儀式の準備を進め白い着物を身にまとい、お付きの者は大喜び

ふつくしい
本人が望んでいなくとも似合ってると思っちゃうな
差分の用意が手厚いぜ…

レンゲはというとキキョウと電話越しに喧嘩別れ

本心でないのなんて誰の目からも明らかで、予想通り修行部のみんなが気づかせてくれます

ツバキもカエデも良かったんだけど特にミモリの台詞

説教くさくならない、大きな優しさに包まれているような気持ちになれます
ここで一つ嘘の肯定というか、つい言っちゃうこともあるよねっていう同世代だからこその肯定があるのよき

そしてすぐに前を向けるレンゲの素直さよ
おじさんにはこの青春が眩しいよ

続いては問題発生後
忍研の関係性すき〜
ミチルがちゃんと部長やってて2人を気遣うんだけど、ツクヨイズナのクソバカデカ信頼に圧されて戦うことを決意

また陰陽部にも報せは伝わるが現状が把握できない
ニヤは1人の世界で考え込んでしまいます

ニヤの本来の性分はこうなのかもしれません
様々なことに思いを巡らし深く潜っていくような
ただこの緊急時に長であるニヤが動かなければ始まりません

ここ深読みかもだけどそれまで『ニヤ様』と呼んでいたカホがとっさにニヤ──
これってつまりそういうことですよね!
いやーいいよね横のつながりが見える瞬間、特にいつもは先輩やってる3年生同士のつながりよ

チセにゃんうおおおおおおおおお!!
普段ぽやっとしてる子がここぞでキレキレなのめっちゃ好き

この台詞もすっごい周りを見て感じているんですよねチセにゃん
そこからのニヤが我に返って周りを見渡して不安そうな後輩たちの顔が目に入った瞬間の「あぁ……」最高すぎ

初見時はいいねいいね〜ぐらいだったんですが記事書いてるとその情景が浮かんできてめっちゃ泣いてる
リーダーの器がリーダーやってるのも良いんですが、ホシノやユズのように多少無理してでもリーダーで“在ろうとする”その善性をたまらなく愛しています

だからこそ今回の百花繚乱編めちゃくちゃ良かったっつう記事を書いてるんですよ

最後はキキョウですね
キキョウも百花繚乱の調停室で1人思い返します

重い…最高すぎ……
でもね、言わないから伝わらないんですよ
最高に不器用で最高だよね(語彙力壊滅)
先生への湿ったボイスや創作が話題の彼女ですが関係するもの全てに対して湿ってますよ
ジメジメのドロドロです、むほほ
いやー見返してもやっぱこの独白いいなぁ
神視点やってて良かったぁ〜(謎の感想)

そして場面は先生とナグサに戻ってきます
火に包まれる町で救助を優先する先生
ナグサは綺麗事だと否定するが

こういうしれっと懐に潜り込んでくる先生ずっこいよな〜
絆されちゃうよこんなの

そんな中ナグサの解説が始まり、傘や提灯などの怪物たちは『幻魎付喪神』説法やうわさ──「黄昏」より来る「怪談」の一つとのこと

ただここまでなら普通の戦力で対応できるそう
修行部&レンゲと合流しさぁいくぞ!というところで
そうは問屋が下ろさない、バチバチの地の文が流れ

ここまで記憶にないほどの困惑したナグサの表情
そんな顔持ってたんだ…という驚きとともに怪談が産声をあげる

シュロ vs.みんな

ナグサが言うには

怪書「稲生物怪録」から花鳥風月部の手によって生みだされた──「怪談」。
怪書から生みだされた「怪物」を倒せるのは……
預言者クズノハから認められたもの──
つまり、百花繚乱の委員長であり、「証」を手にしている人だけ。

稲生物怪録」とは江戸時代から実在する妖怪についての物語だそうで
恥ずかしながら初めて耳にし調べたのですが、妖怪というジャンルに置いて超有名作で様々な作家、媒体、時代においてリメイクされてるそうな
書き手によって展開が違っていたりしてそれらをブルアカのストーリーとどう絡めてくるか、Fateみたいな楽しみ方もできそうですが横に置いときまして

ナグサの絶望顔は委員長もいない、「証」もない、打つ手がないと物語っています
でも読者はそうは思わないはず
「ナグサなら倒せるんじゃ…」「ナグサなら『証』を使えるんじゃ…」

このあと何度もそう思わされますが、それは他の百花繚乱部員と同じ目線なんですね
違和感をあえて生み感情移入させる、シナリオの妙ですねぇ

私は……大雪原で……
あの時と同じになってしまう前に

譫言のようにつぶやくナグサの意味深な言葉

そして隠し続けている右腕
ナグサは何を知っているのか、そう問い質す暇もなく

もう笑い方に性格の悪さが出てますよねぇ
こんな笑い方する美少女いつ振りか忘れちゃったよ
ここからナグサへの集中砲火が始まります

ちゃん付けで呼び、逃げたくてたまらなかった、なのに委員長代理の顔をして戻ってきたと詰る

先程の隠されたルビ、その核心にいきなり突っ込む
ゾクゾクさせられます

そしてナグサの過去回想が始まります
ナグサだけではなくその場の全員に見える形で

この能力強すぎるだろ!
だいたいの組織めちゃくちゃにできちゃうだろこんなの!
生徒たちが主役のブルアカだからなんとかなったものの普通の漫画ならチートすぎて退場っすよ
ただめっちゃ便利で作劇上使い勝手よさそう〜とも思います

閑話休題

百花繚乱として、副委員長として、アヤメの代わりとして相応しい人間なんかじゃないと
ただ幼馴染の隣りにいるために繕っていただけで、本当の自分が知られるのが怖いと

それでも飽き足らずシュロは畳み掛けます

初見時の感想言っていいですか?

「え?そんなことで?」

なんかキャラヘイトみたく聴こえてしまうかもしれませんが率直な感想はコレでした
これはナグサに対しても、シュロに対してもです
ナグサが頑なに自分を否定すること、そしてシュロがここまで煽り散らすこと
そのどちらもがこの回想を見た上でしっくり来なくて
ナグサの自信のなさもそうですが、シュロの攻め筋がそれはだいぶ弱くないかと
もうすっかりシュロをレスバトラーとして見ちゃってます

ただまぁね、後々手のひらグルングルン返すことになるんで見といてくださいよ(下から目線)
ナグサに関しては引き金となる強烈な経験があるし、シュロは人としての核が関係しているし、なによりこれは少女たちの物語だったと痛感することになります
まぁまぁまぁ後々効いてくるんだから黙って続きを読みなさい、昔の自分

ナグサと近しい人ほどその映像に動揺してしまい思考が止まってしまう
その中で最初に動けたのは

ツバキの強者感、そして先生への信頼がこの一瞬に詰まっています
ただやはりシュロへの攻撃は当たらず

相変わらず丁寧なまでにナグサを虐めるのですが

レスバ始まった?!
しかも割と人格攻撃から入る強めのレスバ?!
レスバ判定員としての血が騒ぎますねぇ

判定:シュロの判定勝ち…かな?
シュロが全く相手にしてないんですよね
レスバにおいて最強なのはスルー、その次が勝てる土俵に論点をすり替えること
まぁレスバなんてやり始めた時点でどっちも負けですよ

キキョウが言い返してくれてちょびっとスカッとしますが根本の解決には繋がらず、シュロの攻勢は続きます

先ほど見せられた『怪書』の力
あれを持ってすれば他人の過去や内心を覗き見ることが可能なのでしょう
そして小さな負の感情の蕾を見つけたら水を与えて大きくする、なんて卑劣で凶悪な手段でしょう
先生の心配すらも計画に利用したと

ここでハッと気づいたのが前編のこのシーン

ユカリのおマヌケ感のある演出かと思いきや裏で囁いたものがいた
本人からするとまるで天から降ってきたようなアイデアに突き動かされる

前編の記事でも触れたヤンキー、魑魅一座のアラタ、そして祭りを計画したシズコまでもがシュロの手中にあったのかもしれません

ぐぬぬ……否定しづらい……
オタクなんて大なり小なり善意からのすれ違いがあって曇らせが生まれる作品好きですからね……
それが世界の本質だとは思わないけど物語のスパイスとして楽しんでる節はある……


最高に最悪に傷つけ完成したユカリを利用すると言い残しシュロは去っていく
そちら側の話は次の項で

あなた“達”、“また”
意味深な言葉を繰り返すナグサにキキョウのチクチクが飛ぶ、かと思いきやようやくナグサは打ち明けてくれます

「百物語」にして、「黄昏」の向こうへ連れていったの。

大雪原でアヤメに何があったか、そして花鳥風月部の部長コクリコの名前が初めて語られますがまだ具体的な内容は判然としない
「百物語」にする とは? 「黄昏」の向こう とは?
依然謎として残っているので後ほど考えます

「そんな大事なことを何故話してくれなかったんだ!」
レンゲもキキョウも当然そう思うわけで
その疑問や不信の混ざった後輩への返事が

ぐぅ……胸が締め付けられる
最終編での“コスプレ”発言がここで効いてくる
またブルアカのおもしれー女枠か?と思ってたワイくん無能

ナグサもうだいぶ限界だよ、しんどいよこんなに自分のことを卑下して
自分のことを痛めつけるフェーズに入っちゃってる

自分語りになっちゃうんですけど自分にも似たような経験あります
溜め込んで溜め込んで、心のなかで自分を否定し続け、溜め込んで溜め込んで、それが一度こぼれると堰を切って止まらなくなる
今までの自己否定の言葉が無限に流れ出て止まらない

それを聞かされる側はたまったもんじゃないよね
ただ言う側からするとただ聞いてくれるだけでだいぶ変わる、肯定も相槌もなくていい、ただ聞いてくれるだけで

ほんと当時迷惑かけた人たちに申し訳なくなってきたな
まぁその経験があるからこそ人に優しくできる自分になれたので自分にとって大切な経験だったと捉えています

ナグサにとってもこれは必要な経験であったと思います
ただそれをゆっくり受け止める時間も一緒に噛み砕いてあげる時間もない状況なのが残酷で
特に先生以外はナグサを含めみな10代の少女たち
ナグサの独白にスマートできれいな解決法なんて返せない

そしてこのスチルですよ…
予告の段階ではキキョウの心が折れてナグサを頼る展開だと予想してました
その予想は外れていません
キキョウもユカリに対しての負い目、ナグサに対しての憤りで内心ぐちゃぐちゃになっているはずです

ただね、この場の誰よりも心がぐちゃぐちゃでボキボキでベコベコなのがナグサなんですよ
けれどこの状況をなんとかできる可能性があるのがナグサしかいない
先ほどの吐露を聞いてなおナグサに頼らざるをえない、このどうしようもなさ
ピカおじさぁ、キャラ造形と曇らせがうますぎるよ

ナグサのカウンセリングをしてあげなきゃいけないのに、ユカリを救うために限界のナグサにまだ頑張ってもらわなきゃいけない
しんどい、しんどいよ
お前はヒナか?
これはエデン条約編か?

キキョウも内心をさらけ出します
誰でもないあなたが必要なんだと
それが重荷になるとわかっていても、以前からずっと胸に秘めていた思いであっても今ここで言えばうわべの言葉のように受け取られかねなくても、その気持ちを伝えることしかできない
でも伝えることはできました
それさえできればなんとでもなるよこの物語は

逡巡の後、ナグサはユカリ救出に立ち上がります
つれぇつれぇつれぇな
なんとかしてくれ先生って読みながらずっと思ってる

シュロの独擅場

話をユカリ側に移しまして儀式直前
ユカリはお付きの者に20年前のことを聞きます

この使用人も“なぜ行方不明になったのか”は知らないようですね
恥…汚点…少々言葉は強いですが気持ちはわかります
我々読者はファンタジーだと思って読んでいますが、彼女らにとっての現実は責任放棄によって一家全体がひっくり返る汚点に違いないのかもしれません
そしてユカリに期待を寄せているのも純粋なものでしょう

しかしその役目というのはユカリでなくてもいいわけで

先輩に百花繚乱であることを否定され、使用人は勘解由小路の家しか見ておらず
ユカリは何者でもなくなってしまいました

そしてそうなるよう仕向けた張本人が囁きます

この『質問』にわずかでも頷いてしまったのでしょう

いやあらためて見直してもこの口上エグすぎる
お前が誘導したんじゃろがい!って言いたくなる

また国語のテストするしさぁ
この放送もお祭り運営委員会が100%善意で用意したものを利用してるし
この善意を平気で踏みにじる行為…悪役してんなぁ……

クロカゲの足止めを修行部、レンゲ、キキョウに任せた先生とナグサはユカリ救出へ
道中苦しいところをニヤチセ、忍術研究部に助けられます

ゲーム内のボイスをシナリオにぶっこむの好き
最終編のアカリとかめっちゃ強者感出てて大好き
また戦闘も舐めるようなカメラワーク、スキル連続発動など熱い演出
初見時スキル見ない設定にしてたのでなんかよく分からなくて他の方の配信でこういう演出だったんだと知りました
演出凝るなら強制等倍とかしてくれてええんやで

一方ユカリが目を覚ますと、そこには禍々しい置物が

シュロはこれを『無貌の形代』と名付けました
ユカリの記憶と感情の狭間から生まれた、顔を持たない形代

ここからずっとシュロのターンなんですがいちいち突き刺さってきてマジでエグくて好きなんですよね

誰も私の声に耳を傾けてくれない……誰も私のことなんて分かってくれない……!
他人は、私の気持ちも声も願いさえも、踏みにじっていくだけ。
正しい選択をしなさい、と自分の願いと欲を押しつけるだけ。
だから──苦しかったのでしょ?疲れてしまったのでしょ?
<──全部燃えてしまえばいい>

ここまでの誘導もそうですが、ほんの少しの気持ちを膨らませて、極論をぶちあげ自分の望む結論に導こうとするシュロ
完全な嘘ではないから否定しづらい面倒な敵です
実際にユカリを傷つけてしまったのは事実ですから

自責の念に駆られるユカリ
負の感情を持たない人間なんていない、それを利用する悪党が悪いんだ、そんな慰めの言葉も目の前の惨状にはかき消されてしまいそうです
100のうち1しか責任がなくてもそれを最大限利用してくるシュロ厄介すぎる

再度気を失ってしまうユカリ
シュロの計画は最終段階へ…というところで先生とナグサが到着します

レスバ開始ィィィィイイ!!
とは言うものの一方的に殴られます

先生に対しても

ナグサに対しても……て、てめぇ??!?!
うおおおおおおおおおおおおお!!!!!
いやいやいや熱い熱い熱い!
感情が高ぶって口調が変わる、手前呼びだったのはこの瞬間のためだったとさえ思える最強!!

上から見下ろすだけでなく、より強い侮蔑の感情が汲み取れます
気持ちよく目標達成というところで邪魔されたというのもあるのでしょうか
それとも何も変われていないのにその場にいるナグサに対して怒りすら湧いてきたのでしょうか

シュロのナグサに対する個人攻撃が止まりません

王道の友情展開を腐したうえで、あらためて丁寧に心を折りに来ます

エグすぎ
これはやりすぎ
やり過ぎだってisakusan

偽りの姿を取り繕ってるとして頑なに譲らない、ナグサの自己評価の低さ
百花繚乱の子たちが高く評価してくれている事も知っていて、戦闘で軽く相手をひねるぐらい強いはずなのに、なぜここまで自己評価が低いのか

それは自分の一番大切な人を一番大事なときに守れなかったから
そして最期にこれまでの関係を、自分を直接否定されたから
クドいほどに描写された「アヤメの幼馴染として隣に立つ自分」それすらも否定された

だから他の誰から評価されようと、他の何を為そうとも、『あのとき何もできなかった自分』から変われない

違和感があって当然ですよ、ここに至るまでこんなクソバカデカい話が出てこなかったんだから
他人がどうこう言って変わるもんじゃない
本人だけの問題
『放課後スイーツ物語』のカズサのように本人が蓋をしてしまったら他人にはどうすることもできないんです

唯一変えられるとすれば一番大切な人、アヤメでしょうか
でもそのアヤメの口から直接拒絶されてるんです
こんな酷い話あります?

一応アヤメの台詞については色々捉えようはあって
例えばナグサを道連れにしたくなかったから とか、「百物語」に闇落ちしてしまっていたから とか

たださぁ、どういう意図であったとしても受け取る側は一生背負っていく呪いの言葉ですよ
背負っていくでも生ぬるい、一生手枷足枷となり圧し潰されて動けなくなる、歩く気力を奪い去る最凶の言葉です

最終編のリンちゃんがアオイに対してそうだったように、残される側の気持ちも考えてくれよ!!って思っちゃうしその不器用さが愛おしいね

言葉の真意はいずれ明らかになるとして、シュロはナグサへの口撃を止めません

出た出た、悪役の最悪ムーブ
あれもこれもぜ~んぶお前が悪い!理論
僕はこの理論反吐が出るほど嫌いなんですが、だからこそ悪役の異常性、相容れなさを味わえます
それが多くを背負っちゃう人間には、背負わずとも良いものまで背負う主人公には効いちゃうんすね

くっそ、なんとかならんのかこのク◯ガキィ!
ってところでついに奴が動きます

シュロ vs. 先生

拘束から逃れユカリの下へ駆け寄る先生!

うぐぇ!ありがとうございます!
当然バレて蹴飛ばされ抑え込まれます

ここでシュロは勝ちを確信しているのか慢心からか先生との対話に乗ってしまいます
あーあ大事なところでプレミしちゃったよ

あまりにも『嘘』への憎しみが大きすぎる
ここにシュロの幼さを感じます
それに対する答えは先生が過不足なくズバッと返してくれます

うおおおおおおおおおおおお!!!!
うお!うお!うお!うお!
それそれそれそれ!
それがずーーーーーーっと言いたかった!!

そうなんすよ!
自分だけじゃない、みんなそれぞれつらいこと悲しいこと隠したいことを抱えて生きている
そんな単純なことが子供には理解しづらいんですよ
まるで自分だけが嘘をついていて周りの人たちを騙しているような
でも親も学校の先生も同級生もみんな、あなたと心地よく接するための仮面を被ってる、それが当たり前なんだ

子供のうちはさ、持てるペルソナが少ないんですよ
家族内でのペルソナ、学校でのペルソナ……所属しているコミュニティが狭くてペルソナを使い分けにくい
“本当の自分”というペルソナがただ1つ存在して、それ以外は“偽りの自分”だと思ってしまう

でも見える世界が広がる度に「そんなことないな」って気づいていくんですよ
所属する集団次第で自分の立ち位置は変わるし、今までとは全く違う姿を要求されたりする
人付き合いのための“仮初めのペルソナ”、それも十分役に立つしそういった引き出しを持っていることこそが自分という人間に深みを持たせる
人によって場所によって使い分けていい、それら全部ひっくるめての自分なんです

僕は残念ながらそういったことを教えてもらった記憶はありません
もっと勤勉でたくさんの本を読んでいたら早く気づけたのかもしれませんが、自分の場合は精々大学生になってからでした

むしろ幼い頃から人によって態度を変えるなとは教わっています
幼少期の教育としてはよいと思います
使い分けることに慣れすぎると差別や偏見にも抵抗がなくなってしまいます
ただ“優等生”の仮面を被り続けることに慣れてしまい、外せなくなってしまった過去の自分が正解だったとも思えません

仮面を使い分けることへの自覚とその責任を負える年齢で気づけるのが理想なのかもしれません

話をブルアカに戻します

長々と語った実体験が呼び起こされ、そしてそれを生徒たちに気づかせてくれる教育者としての「先生」に胸が熱くなります

私は、アヤメに恥じない人になりたかっただけなのに。
そのために必死に取り繕っていた……だけなのに。

と卑下するナグサに先生は

“それで十分なんじゃないかな。”

そうなんすよそうなんすよ!!
というか誰かに恥じないようについていこうと必死に頑張る?
これ以上に尊くて気高くて誇れることはないよ!
その姿勢こそが尊敬に値する、素晴らしいものなんだよ

殻が割れるような音、影絵の立ち絵からナグサの姿に変わる演出、だいすき

先生は続けます

なんかもう最高だな……
これ先生自身のことも言ってんのかな…
生徒によって接し方を変えている先生、そしてフィギュアなり戦隊好きであったり子供っぽい趣味を隠そうとする先生
それでも先生は“先生”というロールを演じている

本当に自分は全員を救えるのか、なんでもできる“先生”なのか、どこにも保証はない
でもとにかく行動で示す、一つ一つ実現していく、それを続けていくことでいつしか「先生ならきっと」と信じてもらえる存在になれる

数々の物語と最終編とを乗り越えて“先生”として在り続けている人間の言葉
過去に2つ登場したジェリコの故則とも重なる部分があり最高です

その通り
周りからそう見えているなら「百花繚乱のナグサ先輩」もまた嘘でもなんでもない真実だ

嘘を絶対悪のように捉えるシュロは先生の理屈を戯言と吐き捨てます

シュロの極論を先生の目線で矮小化し普遍的な日常、物語にしてしまう
これも小さな解釈バトル、あちーですわよ

あーあ、先生の反吐が出るような理想論を『物語』認定しちゃったね
もう幸せハッピーエンドな学園物に書き換わっちゃった

口調から一発でわかるの最高

主人公来た!これで勝つる!

傷ついていないわけじゃない、胸が張り裂けそう
嘘によって他人を騙し、自分を騙し、傷つけ傷つけられても

「百花繚乱のユカリ」どりゃああああああ!!
子供じみた台詞のなにが悪い?!
理想論でなにが悪い?!
君たちは子供で、理想を実現していく無限の可能性があるんだから!!!


レンゲ、キキョウも合流し最高に熱くて「薄っぺらい物語」も終盤です

無貌の形代との戦闘で無事勝利

形代の中からユカリを象った人形が浮かび光となって消えていく
あれがユカリの感情だったのでしょうか
造形がキキョウのEXスキルで登場しているものと似ているのは製作上の都合か、人形ということに意味を持たせているのか

もう展開としては勝ったも同然ですが、まだ終わりじゃありません
“『証』に認められたものしかシュロに攻撃できない” 、そのルールが生きています

そのとき1人の少女が立ち上がります

こいこいこいこいこいこいこいこいこいこいッ!

うおおおおぉぉぉぉぉおおおおおおお!!!
やってくれたなブルーアーカイブ!!!

あそこまで詳細に描写してスチル無しはないでしょ!っていう期待に最高に応えてくれた!!
ていうかもうほんとにナグサの顔がぐしゃぐしゃのべちょべちょのめそめそで……
それでも…立ち上がってくれた!

つえぇよナグサ、心が強ぇ
アヤメのことは引きずってる、変えられない過去、それでも“今”大切なものを守るために立ち上がる

ちゃん付けについては後ほどシュロの項目で書きます
この「心を入れ替えた、程度で……」ってのが皮肉なもんですね
シュロの怪談、幻魎付喪神や無貌の形代などは人々のうわさや感情から作られたもののはず

「心」の力で怪談を物語ろうとした者が「心」の力を軽視するなんて

百花繚乱のチームワークによってシュロを追い詰めますが怪書を引き裂き、閃光の中逃げられてしまいました
その怪書あまりにも便利すぎない?

今回の騒動の元凶たるシュロを退け、めでたしめでたし…とはいかず

意地の継承戦

め〜っちゃ気まずい……

あまりのコミュニケーション下手くそっぷりに思わずレンゲと同じ顔になっちゃった

ほんまかわいい
レンゲ大好きちゅっちゅ

どうすっぺや、という空気が流れるなか

光の主人公が鶴の一声
いやーここまぁじで最高
戦う必要はない、けど2人にとっては意味のある、意地のための戦い
少年漫画のラストバトルでいっちゃん好きなやつ

ナグサもあっさり承諾し結果は

瞬殺
そらまぁそうだよね

いいね、空気読めてなかったか不安になるの
それこそこういう発言はナグサが今まで周りに見せていなかった気弱な一面かもしれない

一方ユカリは何事もなく復活!して

うーんこの光系後輩

ようやくこの一連の騒動も幕を下ろし、また日常が動き始めます

大団円

ひと段落(いちだんらく警察だ!)した後の百鬼夜行を見て回る先生

あんなことが起きてもすぐに起き上がり次の祭りを企画するシズコ、行動力も胆力も尊敬します
ドリルミチルの300%ふにゃふにゃASMRください

先生はニヤにも呼ばれ、珍しいことに謝罪されます

結果はどうなるかなんて誰にもわからないんだから、誰かを思いやっての行動を咎める先生ではありません
誰かに相談する、今回のニヤはそれがしっかりできていましたし

まぁそれはそれとして

キモ先生ですけど気持ちわかっちゃうな
甘え下手な人を甘やかすことでしか得られない栄養があります

最後にシュロはどうなったかというと、ニヤたち陰陽部が追っていたようですが

自治区の境目を過ぎると、煙にでもなったかのように……

消えてしまったようです
やはり普通の生徒ではなさそうです

シュロは花鳥風月部の部長コクリコの下に逃げ帰っていました

ここにきて可愛いところ見せるのはズルだろ…
シュロもまた昨夜見せていた仮面とはまた別の側面を持っているんですね

本当の黒幕とでも言うべきコクリコ様の意味深な言葉で次回に続く…

ここすきポイント

ナグサとユカリ

ナグサは後編実装により一番印象が変わり、本当に本当に大好きになりました!
クールな見た目と裏腹にかわいい一面というキャラはたくさんいますが、ここまで情けなく描かれるとはなぁ
アルちゃんとちょっと近いけどまた違うしね
アルちゃんは生来の性格っぽいけど、ナグサはアヤメを失って後天的にそうなっちゃったっぽい

しかもめっちゃ上手かったのがユカリとのガッツリキャラを重ねながら対照的に描いてること
前編でユカリがどれだけ先輩たちに憧れ、特にナグサに感化されて百花繚乱の一員になったのかを描き、後編でそのナグサもアヤメへの憧れから努力してその姿を演じていたのだと知る
大切な誰かの影響で自分の道を決めているのは同じなのに、もう性格がぜんぜん違う!陰と陽!!

ナグサとアヤメの問題はなにも解決していませんが、この光が隣にいてくれればきっと大丈夫でしょう
百鬼夜行のうるせ〜しらね〜〜〜枠のユカリはもう活躍しか残ってない
百花繚乱4人組の今後の描かれ方に期待ですね

先生

前後編通して先生のムーブも非常に好みでした
状況に追われながらもとにかく生徒たちを支え、導き、信じ、肯定する
読者のモヤモヤを吹っ飛ばしてくれたカタルシスも含めて歴代トップクラスに好きな先生でした

私がブルアカに求めるものとしてもちろん生徒たちの青春もありますが、大人としての先生がどう関わっていくのか、その在り方にも期待してるんです

先生の屁理屈で理想論で子供っぽい夢のような考えがほんとうに大好きで
だからそれが開示されたり、生徒を救う言葉になる瞬間がほんとうに大好き

エデンや最終編はどのユーザーに聞いてもトップクラスの評価だと思いますし私もそうです
それらでもセイアとの問答、“応える”選択、先生が“先生”してるシーンが特に大好き
その観点で言えばミヤコに責任について語ったカルバノグも、カズサに自分との向き合い方を伝えたスイーツ物語も同じく好きなシナリオなんです
去年の夏イベ2つも同様に“先生”してましたね、大好き

今後も先生の活躍に期待していますし、特にメインは曇らせが尋常じゃないので片っ端から蹴っ飛ばしていってもらいたいです

シュロ

まさかあのロリっ子がこんな大立ち回りするとはねぇ…
すげぇよシュロは……
能力の姑息さ、誘導のあくどさ、ゲマトリアを相手にしているような気さえしていました

一方で小さなことに固執したり、表情がコロコロ変わって感情豊かであったり、少女性も見せてきたのズルい〜好きになる〜〜

あと本編で華麗なレスバを見せたシュロの紹介が公式twitterからあって

「ネットサーフィン」この一言で界隈がざわつきたくさんのレスバシュロ2次創作が見られました
燃料投下がうますぎる

ちょっと予想なのですがシュロないしは怪書の能力は「『質問』に答えさせることで怪談を作る」ではないでしょうか?
『物語』だけでなく『質問』に対してもこだわりがあり、騒動の発端はアラタの返事だったように読み取れます
脳内に話しかけ了承を取る、負の感情を認めさせる、それらを怪物として具現化する
「百物語」のネーミングから100人に答えさせたら顕現できる、とか
ジョジョ味を感じすぎかな?

また前述のナグサに対するちゃん付けですが傍点がある以上何かしら意図を読み取ろうとしてしまうのがオタクの性
色々考えられるかと思いますがパッと思いつくのは①純粋にナグサを下に見ている②ナグサと(アヤメの件以外で)交友があった、かな
とりあえず今は①で受け取っていますが、今後アヤメ周りが語られるときにシュロの掘り下げもあるのではないでしょうか

それと考察として耳にするのが『シュロ=アヤメ』説、厳密には「怪談」と化したアヤメ説
上記のちゃん付け含めナグサに執着しているところからでしょうか
まぁ自分はこの線はなさそうと思っています

まずシュロ→ナグサを知る機会はいくらでもありますが、ナグサ→シュロを知る機会はアヤメの件の1回だけではないでしょうか
であればアヤメの事件の現場にシュロも同席していたと考えられます=別人物かなと

もう一つはメタ的になってしまいますが箭吹シュロという名前を与えられていること
全く別の存在になってしまった「シロコ*テラー」にあえてシロコの名前を残しているのはそれだけ作中における名前の持つ意味を重要視しているからだと思います
名前が違うということは別存在という認識でよいのではないかということです

シュロの「怪書」をもってすれば過去を覗いて痛いところを突くなんていくらでもできそうですしね
昔なじみっぽい雰囲気はそこから来てるのかも

とにかく本当にいい塩梅の敵役が来てくれました
見てるかカヤ…お前はまともすぎたんだ……
今後の活躍にも期待ですね

残った謎

20年前の百鬼夜行燈籠祭

結局20年前の百鬼夜行燈籠祭の詳細は語られませんでした
けれどモブ旅行客もモブ使用人もコクリコまでもが言及する20年前、なにもないと思うほうが不自然です

また20年前の勘解由小路家の巫女は“行方不明”扱い
「黄昏」と関係あるに決まってますよね

今後掘り下げやタイムスリップはあるのか、楽しみです

ユカリと先生の匂わせ

そういえばユカリが先生と面識あるような匂わせも回収されませんでした

ということはつまり先生犬説の補強…ってコト?!()
先生の指揮に驚く生徒はいても息が合う方面でのリアクションは無かった気が
今後の回収に期待ですね

アヤメと“黄昏”

「アヤメがそうなってしまった…」
その解像度は若干上がりました

「百物語」にして、「黄昏」に連れていった
この順番なんですね
「黄昏」は「百物語」とするための道具ではない
その点触れたものを変化させる「色彩」とは違うのでしょう
「黄昏」と「色彩」の関連性を考えたりもしましたがやはり別物なのか

じゃあなぜわざわざ「百物語」にした怪談を「黄昏」に連れて行くのか
「黄昏」の先で何かをしでかそうとしている…?
もしかしてその舞台は20年前の百鬼夜行燈籠祭…とか……?

今回は精々クロカゲ程度だったが、本当に「百の物語」を集めた『百鬼夜行』を作ろうとしている…とか……?

「黄昏」をもう完全にタイムスリップの道具として先入観を持って見ちゃってるんですがどう転がっていくのか今からワクワクですね

まとめ

脱線しまくりの駄文長文読んでいただけていたら嬉しいです
ただただ1オタクの1感想でしかないですが、こう楽しんだオタクもいたのだと観測していただけたら幸いです

自分自身このブログの目的通り備忘録として使っていて、読み返して「なんかちげぇな」ってなることもあります
ただこうやって残しておくとあれなんだっけとかあのときどうだったっけを思い出すのに便利です

シナリオ読んで2ヶ月は経とうとしてるので、すでに当時の感動ではなくなっていますが笑
まぁじで年末年始忙しくって…今も忙しいんですがほんとにこのお話好きだったので頑張って書きました

今までのお話のテーマも良いものばかりですが今回はより普遍的で、誰にでも当てはまるテーマだったのかなと
V配信者なんてもうそりゃ刺さるでしょ…って感じ
自分自身悩んでいた時期もあるテーマだったので感傷に浸っていました

10代の少女たちの等身大の悩みをブルアカの壮大な世界の中で描写する、最高のお話でした

ちなみに自分はブルアカの音MADもよく漁ってて、そのためだけにニコ動開いたりしてるんですが今回のお話にめっちゃ合う曲があって

みなさん『ライアーダンサー』って知ってますか?(超有名曲)
ライアーダンサー/重音テトSV - ニコニコ動画 

マサラダさんという方の曲で、めっちゃ狂っててかわいい画とめっちゃテンポよく狂える曲調と、そして弱い人間に寄り添ってくれる優しい詞が最高なんです
これと2曲目の『ちっちゃな私』と合わせてこれナグサのイメージソングです
ぜひ聴いてください、僕は聴くたびに無限に泣いてます
曲として一番好きなのは『ウルトラトレーラー』です
サビの開放感が気持ち良すぎて泣く

今回は特にぶるあかフェスに間に合わせるため急ぎで書いたのでちょくちょく修正しておきます
ぶるあかフェスで今後の展開がどうなるか、ほんっとうに楽しみですね!!!