にぎにぎとゆきゆきて 諸々の感想

先日公開されたイベントストーリー『にぎにぎとゆきゆきて』


まぁほんとにいろいろありましたね……
自分も内心だいぶ振り回され、今の気持ちがこのシナリオに対する純粋な評価なのか自信がない……

ってことでまずはシナリオへの純粋な感想をまとめ、その後いろいろのことをつらつらと書いていきます

シナリオ感想

修学旅行前日

まずは導入
珍しく穏やかな1日を過ごす陰陽部
その平穏も長くは続かなかった(そんなんばっかり)

ゲヘナが全校生徒で修学旅行に来る!
しかも明日!!準備はゼロ!!!
終わってる…そりゃカホも倒れるよ

細かいところなんですが今回ちょっと演出がクドく感じた部分もありました
カホのふらつき、ゲヘナ生徒の閃光、ウミカの独白などなど……
まぁ最後のはウミカが主役でキャラクター性にも関わるところだし各話の最後に挟まる感じなので気にしすぎなのかも

それとこのドタバタ感が陰陽部の日常なのかもしれません
ドレスヒナのイベントで想像以上にゲヘナの日常がぶっ飛んでたみたいに

ニヤもこう言ってますし

ネット上でこの流れにニヤが無能だの扱いが雑だの見かけましたが、これまでも割とこうじゃなかったですか…?
気になったのでこれまでのニヤの暗躍を読み直してきました
不忍のときが分かりやすいですね

初対面の先生と忍術研究部にゲヘナの長である万魔殿の相手を任せる、に飽き足らず自ら魑魅一座をけしかけた
そういや不忍のときも万魔殿招待してて外交的にくっそ大事な場面だったんですね
序中盤ギャグだったから気づかなかったや

最終編や百花繚乱編でも裁量に任せて丸投げといった感じでしたし
信頼しているといえば聞こえはいいですが

百夜堂FC計画のときにはシズコに代わってなんとかしようと善意で動いてました
あの一連のシーンばちくそ良かったですよね(脱線)

先生とニヤの互いにバレバレなコミュニケーションがエモすぎる……!

という、これまでの描写から私はニヤに対して
『他人を想う善性を持ち合わせており、事態が逼迫していれば最善を尽くすが、余裕があればあるだけ黒幕ムーブでふざけたおす問題児』
と認識しています

かっこいいのも困ったちゃんなのもどっちもニヤの一面かなって
そのギャップに痺れますやんか

今回は後者が色濃く出ているけどらしいっちゃらしい
こういうことする子じゃない?ニヤって
何かあれば対応できるようにって保険をかけつつ放任してるのとか

あんま言いすぎると「ニヤのよさをわかってるのは俺だけでいい…」みたいな後方理解者面になりそうなのでやめときます


閑話休題
カホが百花繚乱と風紀委員会の会合の準備をする一方で、ニヤとチセは修学旅行の準備へ

といっても実際に担当するのは白羽の矢が(ルーレットで)立った我らがお祭り運営委員会!

ここらへんもニヤの照れ隠しというか本心隠しな気がします
というのもなんとお祭り運営委員会の頼れる社長、河和シズコが今居ないんです!

ニヤが「おもしろくなりそう」という基準で行動してるなら河和シズコには頼まないと思うんですよね
なぜなら河和シズコならこの大役もなんなくこなして大成功を収めるだろうから
ハプニングはあってもそれを前向きに昇華する河和シズコの強さは皆さんご存知だと思います
私はそんな河和シズコが大好きです

だからこそニヤは彼女が不在の今「おもしろくなりそう」だと狙ったのではないかと思うのです

邪推すれば有能キャラを退場させる脚本の都合かもしれませんが邪推しても面白くないんでね
私はこう捉えておきます

ちなみにシズコはトリニティのお祭り研究に出張してるらしいです
さ〜すがにトリニティ文化祭の伏線ですよねー
河和監修のカフェとか生えてこないかな、妄想が捗る

それはさておき、急に大役を振られたウミカとフィーナは大混乱
右往左往しますが結局は引き受けることに

このシーンで良かったのはフィーナがめっっちゃフィーナしてたところ

この隙あらば任侠がフィーナらしくていい
どうしても出番の少ないキャラなので旧友に再会したような気分になります
登場回数少ないキャラをどうしていくのかは今後のブルアカ注目ポイントですね

2人だとどうにも進まないのでムシクイーンのつてで修行部を頼ることに
しかしミモリは不在、ツバキは寝てる、実質カエデが増えただけで結局あたふた

先生が来てなんとかやれることからやっていこうと話が進みました
そもそもやれる子たちですからまとめ役がいればとんとん拍子にいくはずです

相手がゲヘナじゃなければ……

修学旅行1日目

修学旅行当日、場面はゲヘナ
キービジュの通り今回は全編通してキララとエリカがメイン、他の子たちがちょい役で出てくるぐらいの塩梅でした

ギャル2人目線だったからかモブの会話が多く新鮮な内容も多かったです
万魔殿はいつも通りアホやってて、誰も話聞いてないしなんなら暴れてる

ヒナっち呼びは万病に効くので無限に擦ってほしい

読み返してちょっと思ったのが風紀委員がいるから大丈夫、だけど今回は会合で席を外している
つまりこいつらを制御する子たちが居ない

そういう認識があったからこそキララとエリカは積極的にガイドの手伝いをしてくれたのかもなって
まぁシナリオで一切触れられてないので妄想なんですけど

まぁそんなこんなでわぁわぁやってるゲヘナと同時刻、百鬼夜行側もドタバタしてました

ガイド衣装に着替えてノリノリ!
なんだけどウミカは空回ってる感じ、うまく周りがサポートしてくれてます

ツバキ優秀で素晴らしいんだけど報連相もしてくれたらありがたいかなって…

そして飛び出すパロディ

ここ以外にもタフ語録や鬼滅のあれとかありましたね
クスッとできる塩梅のパロディは好物です

しかもこの台詞、終盤まで一貫した先生からの助言なんですよね
ていうかブルアカが一貫してそういう作品なので今回のお話も実にブルアカらしいテーマ
だからグレンラガン好きな自分にはブルアカが刺さったんですね(隙自語)

さてさて修学旅行が始まるわけですが相変わらず勝手に大騒ぎのゲヘナ生徒たちに翻弄されるウミカ

先生もキララの距離感にたじたじです
ただ百鬼夜行の子たちにも同じように距離感バグっててちょいちょいエリカがサポートしてっていう関係性が最高でした

ウミカの噛み方カワイイ〜のはさておき
この問題児を前にしたときにとりあえず決まった流れを強行しちゃうのわかるな〜
色々思うことはあっても立場的に言えないし、話聞いてない前提で強引に進めちゃうやつ

理想はそういう問題児すら惹きつけるような話術なんでしょうがね
こういうところも「シズコなら…」に繋がっちゃうのかも

こっから本題に入るんですけど

人力車ちゃんエッチがすぎるだろ!!!!!

デコ出し汗だくに留まらず、人力車という設定をフルに活かした無駄のない洗練された筋肉よ……!
残念ながらスマホの画面では見えないのですがiPadなどではムキムキ大腿四頭筋の盛り上がりが見えるようで
ほんまにすごい神デザインが出てきた…神です

惜しむらくはモブだということ……
プレイアブルにしても違和感ない可愛さなのですが全く同じ見た目の子が後続で来てたしさすがにね

まぁ個人的にはこういうモブの可愛さやネームドとの差が小さいこともブルアカの良さだと思っているので
5thPVやアニメなどで描かれるように、モブ1人1人もそれぞれの青春を送っていて、我々が見せてもらってるのはそのほんの一部だってのがね
いいよね

キヴォトスでは今も懸命に青春してる生徒たちがいるんですよね、最高だ

ってことで残念ですが人力車ちゃんがモブとしてでも今後も出番があるといいなぁ

話を戻しまして各地の観光や百鬼夜行の解説になっていくわけですが、行く先々でなんやかんや騒動があります

見晴らしのいい場所がツルツルに磨かれてたり、工芸品が動き出したり、美食研が暴走したり、肝試しに本格的なおばけがいたり…………

そのどれもをゲヘナ生はなんだあれって言いながらドッカンばったん楽しんでます
胃の痛くなるウミカをよそに

ここでは特に好きなシーンだけ抜粋

カブト「武士」すき

美食研のシーンは修正の話でまた触れますが、この燃え盛ってるっていう描写が後の伏線になってますね

かわいいおばけとかわいいフィーナ

こわいおばけに驚いちゃうイブキと気を失うサツキ
サツキは催眠術以外がまともでかわいい要素しかなくて脳みそバグっちゃうよ

まぁ色々ありましたがこれらのほとんどは魑魅一座の仕業でした
明日行われる「神木祭」にゲヘナが関わることが気に食わず、どうにか邪魔してやろうという狙い

こういう魑魅一座の一般的な感覚を持ち合わせてる感じすき
ゲヘナの“ホンモノ”には敵わないんや…ってのが「これを好む者はこれを楽しむ者に如かず」にも表れています

一方その頃ウミカは今日の出来事がだいぶメンタルにこたえたようです

これまでにも描写はありましたが、ウミカ自身とシズコを比較してしまい落ち込んでいるのがこの夜会話でより強調されています

それを聞いた先生はというとうまくいかない苦労人として同情しつつも、

お祭りが好きで努力してきたこともシズコを頼ってしまいたくなるのも「どっちも本当で、いいんじゃないかな」と諭します

弱い自分を肯定しつつ強さも認めてあげる
百花繚乱編を思い出してちょっとウルッと来ちゃいました

その後キララとエリカの襲撃に逢い先生は恋に落ちます
勘違いしちゃうだろ!あんな登場されたら!

そんな2人の善性がこれでもかと描写されます

ほんまにええ子たち、沁みるなぁ…
あとこの後シーン青春すぎるだろ

でもウミカはそれらを素直に受け取れず自分の中でまだぐるぐると考えを巡らす
周りはしっかり評価しているのに自分が自分を認められない、というのも百花繚乱編と重なる気がします

ここでのウミカの発想が後々裏目に出てしまうのですが普通に話づくりとして自然で上手いなぁと思いました

修学旅行2日目

長い長い1日目が終わって翌朝、神木祭にゲヘナ生徒たちを招くところから始まります

実はこの神木祭、今回の修学旅行に合わせて日程を調整してもらったそうで1日目に匂わせてました

それもあってか魑魅一座が乱入!

画期的な作戦!さすがリーダー!
といつものノリで来る魑魅一座を退けて一件落着
…のはずが

そうはならんやろ
一応前日のハルナの台詞に伏線はありましたが
ただこの形にしたのはヘイトコントロールの上手さだなって感じました

アラタが“計画通りに”花火を打ち上げた、のではなくあくまで“事故で”着火してしまった
そのせいで花火は打ち上がってしまい神木祭ははちゃめちゃに

それを見たアラタは愕然とします
それまで描写されてるようにお祭りやその伝統を重んじるからこその言動だったのでしょうし、もっと穏便に打ち上げるつもりだったのかな?
その後の描写的に舞台に上がったチセが火に囲まれて危険なようですしアラタにとっても想定外の事故、として描いた
こういう細かいとこ大事だとワイは思います

さぁそんなアラタ以上に打ちのめされたのはウミカ
ここも丁寧に心を折りに来ててまぁつらい
前日の反省を活かし良かれと思った行動が裏目に出て最悪な展開を招いてしまった
前日まではゲヘナが悪いよゲヘナが、で済むお話だった
けれど今回はどうしたって『あんなことしなければ』『わたしじゃなければ』と考えてしまう

本当は全然そんなことないんですけどね
着火した魑魅一座が悪いのだし、もっと言えば事故なんだから誰も悪くない
でも自分がウミカの立場なら同じように考えてしまうよなって……
特に自分よりもっと上手くやれる誰かが思い浮かぶ時は
これまでの、ウミカが自身をシズコと比べて卑下する描写も効いてきます

そんなウミカに先生は顔を上げて周りを見てみるよう伝えます
ゲヘナはなんか盛り上がってきたなウチらも爆弾打ち上げるか!って感じだし、チセちゃんもマイペース

何もすべて1人で抱えて計画通りに進める必要なんかない
今ここにいるみんなに協力してもらおうと

先生の責任論も飛び出します
それでも委員長なら、と食い下がるウミカ
けれど彼女をよく知るもう一人の意見は違った

この台詞を見た瞬間にわたしボロボロ泣いちゃってました
『頑張り屋』って表現がまさにシズコでほんとにあったかくて優しくて……
シズコと長く付き合ってきて色んな面を見せてもらってきた、シズコの理解者としての先生に感謝……
リオの時もそうでしたが頑張ってる人間を頑張っててえらい!!!って言うのが一番好き
言い続けたい、褒め続けたい、主張し続けたい!!!
この世の頑張ってる人間みんなえらい!!!
ブルアカでそういった感情を自覚し、現実でも周囲の頑張りを見つけて認めてあげられる人間を目指す毎日です

その点ブルアカはすごいんだ
誰かの頑張りをちゃーんと誰かが見てる

キララとエリカに関してはなんなら初日からずっとウミカ達の頑張りを認めて伝えてる
えらい!キララとエリカもえらいっ!!!

さぁこっからは“お祭り”の時間だ!!

この騒ぎもお祭りの流れとして誘導し、消火への協力、いやお祭りへの参加を促します
魑魅一座にも一番響く言葉で呼びかける

それはそう、ってアラタ以外魑魅モブすら知ってたはずだけどちゃんと自分の心に素直になれるのはえらい
またゲヘナの方にはキララエリカが向かい、

うまく煽ることでその気にさせる、エリカらしい話術です

近くで会合をしていた風紀委員会や百花繚乱も駆けつけみんなでの“お祭り”になっていきましたとさ
その際に先生の独白が入り、ニヤの思惑を測るのですが

いや流石にそんなことはないはず
ニヤの話で触れたように保険として、もしくはお祭りがうまく運んでいたら見物できるように、ぐらいはありえますが

まぁこの底知れなさがニヤらしいし、こういう過大評価されちゃうのは先生とも似てるのかなって
先生もよくあるじゃないですか、「なんかすごいと思ったらあなたの力か、先生」みたいな展開
指揮はともかく大概の場合、作戦立案や実行は生徒任せでついていってるだけなんだけど

どこまで考えていて操っているか分からない不気味さが先生とニヤ、あとハナコとかも似通ってる気がしてます

解決後のニヤとのやりとりもなんとも奥ゆかしいです

このお互いに断言しないもにょもにょとした気持ちよさたまんねぇ〜〜〜〜
ニヤとは永遠にこの距離感でもにょもにょしてて欲しい

祭りの後

色々あった修学旅行も終わりが近づくと寂しいものですね
ほとんど出番のなかったヒナとアコのシーンがあって嬉しかったです

いつもの空気感で安心、いつもの人たらしだなぁ

そしてゲヘナの子たちは帰っていってしまう

好きになっちゃう〜〜〜〜
これで実装しないとかマジ??正気か???
ただここまで来るともう出番さえあれば毎回いい印象に決まってるからいつどこで来てもいいな

百鬼夜行の子たちは百夜堂でお疲れ様会かな?
しれっといるユカリかわいい
あの社交性ならどこに行っても可愛がられるだろうな

シズコォ゙〜〜〜〜〜愛してる〜〜〜〜〜〜〜
後光すら見えるよ

公式の濁点芸は無限に味がするなぁ

ってことでウミカと先生も互いをねぎらいつつ、ウミカは次の祭りへと目を輝かせるのでした

まとめ

以上がシナリオへの感想になります
どういったイベントになるか色々想像していたのですが、ウミカの紹介イベントとしてはとても良かったと思います

自分がシズコ大好き大尊敬人間なのでその贔屓目込みですが、2人を対比させつつ最後にその背を押すのも先輩の影というのがなんとも素晴らしかった
最後しか登場してないのにこれまで存在感あるのすごいし、後輩の中に根付いている先輩の姿ってのがとてもいい
ところどころメインの百花繚乱編との重なりも感じつつ終盤グッと心を掴まれました

考えすぎかもしれませんが終盤チセにゃんのように“夢”というフレーズが印象的に使われていた気もします

お祭りの特別な空気を“夢”と例えてるのかなって

それと序中盤は色んなキャラを出しつつギャグのテンポよく進んでいましたね
1つ苦言を呈するなら主役であるウミカやキララエリカ以外の出番は顔見せ程度になってしまったことでしょうか
特にゲヘナ側はモブの出番が多く、様々なキャラが旅行を楽しむ姿を想像していた方にとっては期待外れだったのかも

個人的にはゲヘナモブの解像度が低いのでその点は新鮮でした
それとまだ出番の少ない万魔殿もグループとしての掛け合いの解像度が高まりました
ただ惜しむらくはPVにあったサツキとチアキの晴れ着!!
あれが無かったのがな〜、差し込むの難しかったのかもしれないけど見たかったな〜〜

ってな感じでサクッと読みやすく要所でエモさが殴ってくるブルアカらしいお話だったかなと思いますまる




いろいろありましたね

ここからが本題とも言うべきでしょうか
ほんとに色々あったので自分の耳に入ってきたり気になったところだけでも書いておこうかなと思います

前提として去年の怒涛の最終編更新とは違い、今年は月1で新イベントやる以外はおとなしいブルアカ君
アニメ放送に向けて力を溜めているのは分かるがモチベ下がり気味、みたいなユーザーの空気感があったように思われます
ここから書く様々な疑念もブルアカ大丈夫か…?っていう不安に起因するものも少なくないようです
後に行くほど自分の中で重かった順で書いていきます

制約解除決戦のバグ

これに関しては完全にエアプです
総力戦のように毎日こなすコンテンツのバグじゃなくて良かったね
新規コンテンツを追加したら絶対にバグるという悪い意味の信用があるので、今後も地道に頑張っていってもらうしかないですな

制約解除決戦については良いコンテンツが来たなと思っています
今まで日の目を浴びなかった子たちが活躍しているのは見ていて気持ちがいいです
もちろん育成がきついとか持ち物検査だとかあるんでしょうがそこはソシャゲのお約束
むしろある程度そういった要素がないと何もやることがない虚無になってしまいますから

しかも1ヶ月更新で自分のペースで進められるのも報酬がささやかなのも気楽でよい
ガチ勢の方々の目標にもなりますしよい塩梅で出してくれたと思います
自分は49クリアして低みの見物です

記念イラストの疑惑

はじめに自分の生成AIイラストに対するスタンスを示しておくと「今後3Dモデルのように共存の未来もあるかもしれないが、現時点では不可、見たくもない」となります

先日ブルアカ公式Twitter(X)において公開された、今回のイベントの記念イラストがAIを利用したものではないかと炎上しました

この疑惑については描かれた先生自らの投稿によって根拠つきで否定されています

疑われる要点は①背景のクソ長鳥居②キララの6本指③ツバキの指塗りミス④その他背景の怪しい部分、といった感じでしょうか

①については「日本の鳥居を見たことがない先生が資料を元に描いた」からとのこと
②,③についてはブルアカ公式が公開した絵ではトリミングされてる部分でした
④についても見えづらいだけで描いてるよ〜って感じ

正直私はまったく絵を描かない、Xに流れてくる神絵をただ拝んで貪ってるだけの人間なのでその真偽は杳としてわかりません
ただそんな素人目線でも②や③はAIが現れる以前からよくある作画ミスとして見かけたかと思います

AIで生成された絵の特徴として初期には指に注目することがありましたが最近は自然なものも増えているようです
そうなると背景とか境界線が溶けているような表現に注目するようですが、AIの進歩を見ているとそれもいつまで通用するか……

幸い自分のTwitterのおすすめTLにはAIイラストがほぼ流れてこないし、ぽいやつはpixivを見てやっぱりか……と気づけてもいます
しかし全部に気づいて弾けている自信もないですし、ブルアカで検索すると大量に表示され危機感を覚えています

自分が恐れているのはAIがどうこうというより、今イラストの世界で頑張っておられる方々の筆を折ることに繋がる危険性です
それは生成AIにより直接的に権利を侵害されている場合もそうですし、今回のようにAI疑惑がかけられ制作者が追い込まれる場合も含まれます

AI疑惑が否定されても「疑われるようなクオリティで世に出したのが悪い」とお気持ち表明で躱す光景もしばしば見るのがほんに厄介
それ自体は今まであったお気持ち表明の一意見で流せばよいのかもしれませんが、描き手の払わされる労力や心労を思うと不憫でなりません

そして一度流れた悪評を拭うことも描き手に課せられる
なんともなんとも心が痛い……

このAIとクリエイターとの関係性はイラストに限りません
翻訳やプログラミングの分野では当然のように利用されていますし、音楽、動画、声優の領域まで侵食しています

1オタクとして特に気になるのは声優の音声を利用した生成AI歌唱でしょうか

ぶっちゃけて言いますと、既存曲をキャラクターの声で歌ってもらう技術というのはすなわちこの世のすべてがキャラソンになるってことで、妄想でしか描けなかったある種理想の世界かと思います

ミカにあの曲合うよね、おじさんにあの曲歌ってほしいな、なーんて妄想をするオタクは少なくないはず
けれどそれは本来叶わない願望です
キャラソンが出るとしても新曲書き下ろしでしょうし、カバーするとしても声優のお仕事としてでしょう
そもそもそういった歌を販売しない声優さんもいます

それを叶えてしまう技術が生まれてしまった
今までも人力ボカロや音MADなど本家の音声をいじくる文化はありました
ただそれらは公式でないこと、そういった編集を通していることが分かりやすかった
もちろんホワイトではなくお目溢しされているだけで怒られたら取り下げるのは当たり前の当たり前なんですが
それでも映像や楽曲の著作権侵害と比べてだいぶ広範囲で許されてきたように思います

AI歌唱はそれらと比べ圧倒的なクオリティに感じます
繋ぎ目が自然でちょっと棒気味に歌ってると言われれば本人だと間違えてしまうほどに
そもそも歌唱データは様々な加工を通している前提ですから多少の不自然さには目をつむれてしまう

これは明確に声優の職を奪い権利を侵害する事態になりかねないと思ってます
ぜってぇ誰かこれで商売始めるでしょ
そうでなくても某内閣総理大臣のようにフェイクニュースに使われる可能性もあります
ひっどいことを言わせてる動画もうありますしね

絵や映像はまだ視覚的に区別できる部分がありますが、音声についてはそれらよりも遥かに近づいてきていると感じます
音声というものに対しての扱いは今後どうなっていくんでしょうねほんとに

しんどい時代だ……

イベントBGMのループが雑

今回のイベントBGMはいつものブルアカ3神ではなくEmoCosineさんに提供していただいたものです

自分は詳しくなく申し訳ないのですが、様々な音楽ゲームやブルアカにも中国版0.5周年記念楽曲を提供されている方だそうです

めっちゃいいですよねこの曲
ブルアカらしいFuture bass満載で楽しいお祭り!お祭り!お祭り!って曲

ですがこちらも残念なことが1つありゲーム内のループが雑!
ブツッと途切れてしまうのが結構気になります

ブルアカを音楽に惚れて始めた人間としてはこういうところも頑張ってほしい
もちろん先程のイラストしかり外部に受注している難しさもあるのでしょうが、逆にその仕事を引き受けてくださる方にとっても数少ない大事な1曲になるわけで

とりあえず今度のDJでお3方の誰かがこの曲使ってくれたり、なんならEmoCosineさんがDJやってくれないか楽しみです

キララのボイス無し

これマジでアカンかった
ほんとに
正直普段からそんなにショップのボイスを聴き込む人間ではないのだけれど、あるはずのものがないっていう寂寥感に苛まれる

特に今回はカードめくりだからおみくじ同様ボイスを聴く機会が多いイベントのはずでした
これまでバニーアスナやモミジの過剰なまでの褒め言葉が小っ恥ずかしかったけど、無いとむっちゃ寂しいな…………
またキララの文面がボイスついたらめっちゃいいに決まってる、幻聴すら聞こえてくるからなおのこと

これはもう公式から仕様だと言われているのでどうしようもないわけですが、ユーザー心理を考えてくれなかったのかなって寂しくなっちゃいますね
クオリティよりもブルアカのそういう(オタクの気持ちを分かってる)ところをこそ信頼しているので……

テキスト修正について

さぁ本題の本題です
もうほんとこれが今回凄まじかった!
3/27に公開された「にぎにぎとゆきゆきて」のストーリーを読んだ先生の多くが違和感を覚え、

「なんか今回の話読みづらいな…」
「難しい言葉多いな…警覚心ってなに?」
「水平滑り台ってなんだよ」

となりました
自分も読み進めている間は読みづらいなぁとかいつもと使う語彙が違うなぁという感じだったのですが『警覚心』で疑念が確信に変わった形でした

「「「これ今までの翻訳じゃない!!!」」」

流石に看過できず自分も問い合わせを投げました
どこがどうだったのかは後ほど語るとして4/5に公式の方から今回の翻訳についての声明が発表されました

一部抜粋すると

ローカライズ及びカルチャライズを行う過程でで「原作の意図・設定を十分に反映されてないものになっているのか」という点が幾度も議論・協議され

本イベントにて、一度、ローカライズ及びカルチャライズ段階で手を加えていた要素を排除した形でのシナリオテキストをお届けすることを決定

原文をよりダイレクトに提供することで、作品への理解の深化につなげられるかもしれない

と考えたが大不評だったので以前の調整方針に沿ってシナリオテキストを更新しましたとのこと

まぁこの声明もところどころ日本語が怪しいのはさておき
単なる言い訳のようにも聞こえますが、この主張はブルアカに限ってはわからないでもないですね
ブルアカには日本版と韓国やEN版でのテキストの違いで炎上した過去があります

ブルアカのメインシナリオライターは韓国のヤン・ジュヨン氏(isakusan)が務めています
実際にはチームとして複数名で分担して書いてくださっているようです
誰が何を担当したとかのこぼれ話は『ブルーアーカイブ オフィシャルアートワークス』にも載っているので、ぜひ2冊とも購入して君の目で確かめてみろ!

話を戻して彼が翻訳の過程について語る記事の原文はこちら、そこから要点だけ抜き出した日本語の記事はこちら
上記インタビューを元に話していきます

日本版も原稿は韓国語、それをYostarのローカライズチームの修正を通してから公開されています
海外のブルアカはどうかと言うとあくまで韓国語の原稿が大本、韓国版はそのまま公開、EN版は日本同様韓国語→英語の翻訳をして投稿といった感じなのかな?

それぞれの公開までの過程が違うためテキストの印象も変わってきてしまうようで
「最初に公開される日本版」が正解とみなされ、後発の海外版がそこからズレているとの批判がこれまで少なくなかったんだそう
『ミカに対するあの選択肢』とか先生や生徒のキャラクター性もズレることがあるそうで

その対応に追われたメインライター達はそら不服ですよね
自分たちの原文が、翻訳を通した日本版と比べて間違っていると言われちゃうんだから
心中お察しいたします……

と一連の流れをまとめ同情もしたところでじゃあどんなもんがお出しされたか確認
気になるところだけ修正前後を見比べていきます
ただ修正前のスクショはあまり残っていないので、文面だけ引用してこようかなと思います
Youtube上にも修正前ストーリーの動画は出ているので興味のある方はちらっとでも見てみてください

まずは冒頭、チセちゃんの俳句
修正前は

「川辺にて ぽちゃんと跳ねる 錦鯉」

修正後は「錦鯉 跳ねた波紋に 時動く」
ここから事件が動き出すよっていうのがわかりやすくなってる
ただ逆にわかり易すぎて修正前の方が好きかも
情景を表してるのに加え、跳ねる動きやその波紋から何かが動き出す感じがする
修正後ありきの発想かもしれませんが

まぁ正直チセにゃんの俳句は

こんぐらい幅があるので……考えすぎても沼かもしれない

あとニヤの台詞が標準語になってるという致命的なものもありました

あ、そういえば思い出したんだけど、今回ゲヘナから私たち百鬼夜行に修学旅行に来たいんだって〜

修正後はちゃんと関西弁になってます
前後の落差でいつも以上の訛りとさえ感じられました

それに加えて修正前が1文に連なって表示されていたのに対し修正後は改行されています
キャラが喋るテンポ、息継ぎを表すとともに読み手としても読み取りやすくなっている
修正前は全編通して見受けられるので以降は割愛しますがこういう細部が大事ですよね

その後のカホがテンパる様子で次々と事業に関する書類が羅列アンド羅列

……見積書と事業提案要請、見本でもいいのでスケジュール表と配置図、献立表、総合診断表、施設現況表、随意契約または競争契約書、そして、そして、……。

私は全く知識がありませんがそれぞれの書類の意味はなんとなく分かる
旅行って交通、宿泊、食事、観光と様々な企業と連携しなければなりませんし
テンパってまくし立てる描写もまぁ分かる
ただ今までにカホのこういうテンパり方を見たことがないので違和感はありましたが

一方でこのぐらいの専門用語は前例があります
先日実装されたイブキちゃんの「『事業費執行精算内訳書』……」のボイスとか
万魔殿や陰陽部といった生徒会の面々はそういう会計作業もしないといけないって描写なんでしょうね

こういった台詞をユウカがまくし立ててる図は容易に想像がつくので個人の解釈の域を出ない違和感かもしれません
その後ウミカが天丼で同じようにテンパってたし個人的には嫌いではありませんでした

ちなみに修正後はすごいスッキリしてました

これだけ言えば伝わる内容ではあるので後は書き手の気持ち次第ですよね
ここ含めニヤとカホのやり取りはだいぶ意訳が入ったものだったかと思います

まぁこの部分は置いといても

実務協議体

という韓国語彙も出てきてだいぶ翻訳としては怪しかったです
さっきの書類名は韓国に全く同じものがあるとも限らないので多少ローカライズされてる気もするのですが……どうなんでしょ

またニヤからカホへの返しをチセにゃんが真似するシーンも修正後で急に生えてました

状況説明として必須ではない……けれどニヤがチセを可愛がる日常が伝わる表現
これこれこういうのよ!と1人で唸ってました

ウミカやフィーナもだいぶ修正前後で印象が変わりました

ウミカは本格的に描かれるのが初めてだったので違和感というほどではありませんがお祭り狂人と化していました

宿に着くまで宿泊祭り!続いて徹夜祭り!パジャマ祭り!お祭り!お祭り!お祭り!

正直このテンポ感は好きなんですが内容がないよ〜の点が引っかかります
お祭りLoveなウミカが既存の様々なお祭りより宿泊だの徹夜だのをお祭りに挙げるかなって

ちなみに修正後はこんな感じ

これなら宿泊だけでなく全てをお祭り扱いなので自然ではあります

一方フィーナは任侠好きやカタカナ混じりの特徴は一貫していますが細かい口調や語彙がフィーナらしくないと感じました

うぅ、ウワーン!私もこれといったナイスアイデアが思い浮かびません!ウミカ!

これ読んだときすっごいフィーナらしくてびっくりしました
フィーナの印象なんて絆ストーリーと他でちょい役ぐらいなのに
あとやっぱりちゃんと会話してるんですよね〜
修正前はお互いがリアクションを取らずにそれぞれ話している感じ

って序盤でこんなに喋ってたら終わらない気がしてきた!
以降ほんとに気になったとこだけ!

まずはガイド衣装のカエデのシーン

ここはもう言うまでもないですかね
修正前後で一番話題になったところかと思います
まぁ正直慣用句の誤用はちょいちょい見られるので……今後気をつけてね頼むよの気持ち
(自分も穿ったとか語感が好きで誤用しちゃうから反省しないと)(過去の記事で誤用してますが語感が好きなのでそのままにしてますごめんなさい)

次はバス移動中のキララとエリカ

エ:ここで一度中間休憩を兼ねて昼食なのかな、メニューは何?
キ:どれどれ……おぉ、美味しそうじゃん
エ:中は何が入ってるの?
キ:たけのこの煮物、焼き魚、卵焼き、野菜の和え物、おにぎり。結構よくない?
エ:あ、良いね。まさにバス弁って感じ。
キ:うん、確かに!

ここほんとにキャラが生きて喋ってる手触りがあって感動したんですよね……
そんなの私だけかもしれませんが伝わりますかねここの違い!

修正前も悪くはないんですがキララがキララらしくないし、会話というよりはロケ台本を読みながらの収録みたいな
必要な情報を羅列するパートとなくてもいい相槌
ダブスタのようですが自分の中で『なくてもいいただの相槌』と『なくてもいいけどあえて入れた相槌』は全然意味合いが違うんですよね!
どちらも話の本筋には関わってこないけどキャラクター性に大きく関わってくる!

ただの同意のときにキララは「確かに!」って言うのかな、「だね!」じゃない?
頭になかったことを言われたときには「確かに!」って言うかも
言語化が難しいですがこういう感覚です

続いてウミカが百鬼夜行の成り立ちを説明するシーン

実は各部活は本来独立した領域を持っていたのですが、諸事情によりお互いに争うこともありましたが、今はその葛藤が縫合された状態でバランスを保っていて……!そして、そして……!

これはだいぶ意訳したな〜っと
これもまぁテンパる描写だしウミカのキャラクター性もそこまで掴めていないので前者のように変な語彙でまくし立てるのもアリではある
裏を返すと「このキャラはテンパるとこういう言動をしますよ」と決定づけてしまうものでもあるわけです

個人的には修正後の方が分かりやすくかわいいキャラ付けだと思いますし、公式漫画あおはるレコードでのウミカも同様のキャラとして描かれているのでこちらが正解かなと

面白いのはこのあおレコがテキスト修正前に投稿されている点
噛みキャラとしてのウミカは修正前には一切見られなかったのですが絆ストーリーにはあったのでしょうか

ってことでウミカのキャラ付けとしては断然後者なのですが、気になるのは修正前後で若干の情報の抜けがあるところ
独立した領域とかバランスとか

正直言わなくても伝わる部分ではあるし、それが今後メインストーリーで回収されるでもなければ影響は少ないのですが
こういったところでしれっと設定開示して回収したりしなかったりするのがブルアカの肝でもあるので翻訳の難しいところですね……

続いてハルナ、ジュンコ、フウカ

美食か……そうですね。聞き逃せない表現を今、私たちは聞いたような気がします。

まぁ、それはそうだけど。

やめなさいって!?そもそも許可されていない食べ物を売ること自体!

直訳ハルナと店側を叱るフウカなどトンチキだったのがいつもの2人に修正されていました
アカリとイズミはあまり違和感なかった気がします
また修正後のハルナやジュンコに特徴的なのが「もてなした百鬼夜行側への感謝を口にしていること」
修正前には一切見られませんでした

迷惑をかけていることを自覚し感謝を述べつつも、己の生きたいように生きる美食研究会らしさが出ています
良識がないわけじゃない、それを欲求が上回るだけで

これまでもこういった手直しが行われていたなら確かに原文と日本語版でキャラの性格が違って見えてもおかしくありませんね

お次はマコト

キキキッ……何を隠そう……!他校の行事の人数にも惜しみなく応援するこのマコト様の雅量もまたあの広い大海のようなレベル

支離滅裂過ぎて逆にマコトか…?となったやつ
雅量というのも日本語にありますが聞き慣れない語彙ではあります

そしてモブもちょびっと変化

逃げるな、卑怯な奴め!立ち向かって戦えって!

修正後は言い逃れできないオマージュに

その後の魑魅一座のやり取りも大きく手が加えられていました

対応レベルのスケールが違うというか、私たちとしては到底想像もつかない方法でアプローチしてくるというか……やっぱりゲヘナだ。何を想像しようが、それ以上を見せてくれる。

感想でも触れましたがこれは修正後一択
切れ味がたまらないぜ

だ!か!ら!もう少し警覚心を持ちなさいよ!!!

警覚心はさておき、言わずとも伝わる部分を省いているのがよく分かりますね
これは言語による違いなのかライター間の違いなのか

それとこの少し前のアラタの台詞で自分は勘違いしてしまいました

そんな私たち魑魅一座の神木祭を、ゲヘナの奴らが遊びに来たという理由を挙げて、「再現」という名目で再び開催しようとするなんて

『「再現」』、『再び』という表現から考えたのは①燈籠祭のように近年行われていなかった②年に一度のはずが2回行おうとしている
以前の描写も含めて②の方向性で捉えていました
ですがその後そこにはあまり触れられず日程調整以外に怒るポイントが見いだせませんでした

けれど修正後は明確に「ゲヘナの訪問に合わせてズラしたこと」を理由に怒っています

つまり上記の①も②も間違い、なんなら再びなんてフレーズは出てきていません
修正されてようやく終盤の話が飲み込めました

お祭りの描写についてもだいぶ変わっていました

実はお祭り担当の生徒たちが、こっそりまいているだけだけど

花びらの舞う光景を直接的に言及するか、匂わせるだけか
これも後の方がツバキの優しさが見えて好きですね

チセちゃんの口上もより句というか歌っぽくなっていましたが割愛

花火がまだ持ち込まれていないと聞いたアラタ

な、何だって!?それじゃあ約束が、いや、元の形式と違うじゃないか!ずるいぞ!

修正前は全然ダメですね
邪魔することが目的になってしまっている

一方修正後は計算外に驚きつつ伝統を重んじるゆえの憤りを表しています
こういうのがいいんだよこういうのが

また花火に着火してしまうシーン

あ、サーセン。遅れました。リーダー。来る途中に焼き鳥がとても美味しそうで

燃え盛る焼き串が原因だとすぐ分かるように
元は何がなんだかよくわかんなかったや

そして先生の台詞も大きく変わっています

“ ……ゲヘナだからね。”

諦観混じりの言葉では無くなっています

“うん。シズコも自分の力では足りなさそうなことには。”
“素直に助けを受け入れて、そうやって問題解決してたから。”

めっっちゃ変わってるし後の方がだいだい大好き

他のソシャゲでもありがちな選択肢が実質繋がってる問題はブルアカのモモトークにもありますし個人的には特に抵抗はありません
ただ欠点は後からそれを見返せないことですね、だから見返すときに自然になるように下の選択肢選んでしまいがち

ウミカが立ち直ってからのセリフ

この炎は!今回のお祭りのイベントコーナーの一つなんです!

どちらもお祭りの一部として紹介しようとしているのですが、前は突発的な事故を装った催しもの、後はそれすらも伝統的な祭りの流れという風に扱いが違います

どう例えたらいいんでしょう
ヒーローショーで「◯◯が負けそう!応援してあげて!」ってのとライブでお約束と化したアンコールとか……
…………全然例えられてる気がしない

とにかく事態への観客側の捉え方がだいぶ変わる

ゲヘナモブの反応も修正前の「じゃあ今までのも全部コントだったってこと?」から「一応確認するんだけど、この流れも全部織り込み済みなんだよね?」に変わっています

またその後のエリカが全然違う!

それじゃ、先に行くよ。君たちも気が向いたら来て。

なんならここが一番修正前で違和感あったところかもしれない
ゲヘナ動かすなら煽って焚き付けてナンボでしょ!!

あとやっぱりここ

そうだね。

「ね。」で伝わるんだから「ね。」でいいのさ
そこにキララとエリカが生きているんだ……!

そして一段落したあとのニヤと先生

先:“そっか……。”
ニ:そういうことです。

これ初見時気づかず後から愕然としました……
先生とニヤの関係性の95割を占める思わせぶりなやり取りが無いんですから
多分勝手に脳内補正しちゃってたんだと思います……

さらに怖いのは、もしかするとこれまでも原文の先生とニヤの関係性はこうではなかったかもしれないということ
一番味のする部分がローカライズによってちょい足しされていたのだとすると恐ろしい話です

後は魑魅一座が罰として掃除しているシーン

お前たち!ちゃんとボランティア活動しろよ!責任は果たさないと!

が「ちゃんと掃除しろ!後で見られたら怒られるぞ!?」とニュアンスが変わっていました
アラタを責任感のある子として描きたいのか懲りてないガキンチョとして描きたいのかなので好みですかね

個人的には前者については祭りのシーンで描けたかなと思うので残りは憎たらしいガキンチョでも全然OKです

他にもアコの嫌味が多少変わっていましたが内容的には特に変化なし
むしろ修正後の方がその会談にあまり中身が無かったことが伺える
まぁつまりニヤやマコトにしてやられた感が増す……かも?

他にもいーーーーーっぱい違いはありましたがこの辺りにしておきます

まとめ

今回の翻訳・ローカライズへのお気持ち表明しておきます

多分ゲーム開発当初からずっとこの点に関しては協議が行われ、終わりの見えないゴールを目指す作業を続けてきたのだと思います

そこに感謝と理解は示しつつも、日本版の1プレイヤーから言わせてもらえばその翻訳フィルターを通して出された言の葉にキャラクターを感じ、世界を感じ、愛を感じたのです
今さら無くされちゃ困ります

全編通して今回の修正前のような文章なら話の展開が全く同じでもこのゲームに夢中になることはなかったでしょう
自分は他にもいくつか海外発のソシャゲを触っており、あえて名前は挙げませんがまさに今回のようなテキストのものもありとても既視感がありました
それをブルアカで感じてしまったショックたるや……筆舌に尽くしがたいものがありました

単語はまぁ分かる、分からなくても漢字から推測はできる、造語もまぁ頑張る、口調がぶれぶれでも言いたいことは分かる
みたいな書き手の伝えたい内容の3割ほどしか汲み取れない冗長で目が滑るような文章

そういうテキストのゲームだとハナから割り切ってそこ以外を楽しむという選択肢もあります

ですが自分は、ブルアカではそれを選びたくない
そこを諦めてしまっては自分の愛しているブルアカでは無くなってしまう

過去書いた記事にもたくさん吐き出してきていますが改めて自覚しました
私はこれほどまでにブルーアーカイブのテキストに心酔しているのだと
生きがいと言っても過言ではないほど愛しています

それを再確認できたとともに、比較できる資料付きで勉強になりました
今になって……ではありますが
当時はこんな誠意ある対応をしてくれる保証なんてありませんから、とても落ち込んでいました

晄輪大祭のモザイク事件を思い出します
あの時も心をかき乱されて、謝罪文が出たことに安堵して…
特にあの時はゲーム内外で連動してグッズ展開もして多くの人間が愛情を持って盛り上げていたことを知っていたから、こんなしょうもないことで打ち砕かれてしまうのかと悲しくて仕方なかった

そういう愛を感じるからこそ大事なところを蔑ろにされると踏みにじられたように感じてしまう
今回も開発の多くの人が悩み苦しんだ末の配信、修正だったと思うんです
そうなってしまったのがほんとにつらい

自分は謝罪や補填が嬉しいわけじゃない
けれど自らの作るゲームの何が大事で、どんな魅力が人を惹きつけているのか、それを理解していてもらいたい
なので謝罪の文面に目を通し、どこが問題だと捉え、どう改善し次に繋げるのか、それを信頼できるかが自分にとっては大きいです

謝罪や補填なんてできればやりたくないものでしょう
特にテキストの質なんて定量的なものでもないしスルーしたっていい
でも謝罪し急ピッチで修正してくれました
それだけブルアカにとってテキストが大事だと思ってくれている
まだ信じていいかいブルーアーカイブ

そんな気持ちです

他の不具合や騒動はここ最近の不満や憶測を呼ぶ状況のせいでもありましょうが、なんとか乗り越えて変わらず楽しいコンテンツを生み出していってもらいたいです

供給が多すぎて幸せ

一転明るい話をして締めようと思います

まずアニメ!(2話時点)

め〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っちゃいい!!
OPEDの映像は言わずもがな、曲も少し懐かしさを感じるブルアカらしさがあって早くフルが聴きたいです

本編の方も表情も動きも豊かでとてもいい!
アニメ化決定の際に監督の方が

時に楽しく、時に激しく、けれど少し切なさもある彼女たちなりの青春物語

と表現された時点で期待しかしてなかったんですけどその通り頑張ってくれています!
ちょっと銃撃戦がチープだったり無理があったりするのが気になりますが、近接格闘の動きはカッコいいのでその路線で描くか、日常パートメインで今後もお頼み申し上げます

それと対策委員会第3章の更新ですね
それこそ今回の翻訳騒動で不安視されていましたが、しっかり面白いものがお出しされました
まだまだ話の全貌が見えずどうなっちゃうの〜〜〜状態ですが、アニメと連動して進めていくのかなと思うので気長に続きを待っています

さらには今後待ち構えているイベントも文化祭、アリ夏と期待作目白押しなので楽しみしかない!!!


っていうブルアカからの供給が多すぎて「開発陣大丈夫そ?」の気持ちが今回の騒動の一因でもあったかと思います

想像するのも難しいほど大変な仕事でしょうが、1ユーザーとしては健康に気をつけつつこれまで通り最高の物語を毎秒更新してくれ!と傲慢にお願いするしかありません

これからもどうぞよろしくお願いいたします

Vol.5 百花繚乱編 第1章後編 感想

2023/11/22に更新されました百花繚乱編第一章後編の感想を書き連ねたいと思います
めちゃくちゃ機を逸して年まで跨いじゃいました……
更新当日に読破してブルアカ最高!!になってたんですが余韻に浸ってたり感想漁ってたり忙しさにかまけてたらいつの間にか…

さすがに3周年イベントが近づき、ケツを叩かれて書いています
ストーリーのおさらいとここすきポイント、残った謎といった順番でまとめていきます


ストーリー振り返り

ユカリの決意

勘解由小路ユカリの想いはレンゲとキキョウに否定され、失意のまま走り去ってしまう
そんなユカリを先生とシズコが探すところから後編は始まります

簡単には見つからず、日も暮れ祭りの開始時刻が近づく
それでもシズコはユカリ捜索に協力してくれます

シズコほんまに人間ができてる
高潔な精神と茶化せる距離感とを両立できる
これが王の器…ですか……

これとかもう完全にマインドが“先生”なんすよ
おじさんやウタハ、ネルからも感じる先輩としての威厳
教え導く先導者としての姿、かっこよすぎます

一方のユカリはというと過去を思い返していました

キッツいなぁ…
良い子ほど周りの期待に応えてしまい自分を見失ってしまう
なんのための人生なのかと
でもそれを教えてくれた人がいた

『勘解由小路ユカリのやるべきこと』ではなく『ユカリのやりたいこと』を
ユカリは箱入り娘でいろんなことに興味を持っているのは絆ストーリーで描かれていますが、ここまでの衝撃は後にも先にもないでしょう

そんな初めて見つけた『やりたいこと』を否定された『良い子』は当然『やるべきこと』を受け入れます

そして『良い子』だから『やりたいこと』を否定しなかった先生が傷つかないよう謝るのです

自分に嘘をついてまで

やってられねぇよほんと
なんでこんないい子がここまで背負って潰れてメタメタにされなきゃいけないんだ……
お前は宇沢レイサか?
これは放課後スイーツ物語か??

すみません、持病の妄想が
とは言いつつユカリの強さをここまで見てきているのできっかけ次第で立ち直ってくれると期待してました
ユカリはアリスと同じ光属性の、本当に強い子だからきっと…
そうだよな、ピカおじ?

シュロとの遭遇

順番は前後しますが先生はユカリを探す道中である少女と遭遇します

花鳥風月部の怪談家、箭吹シュロ
名前が明かされるのはもう少し後ですが
可愛らしい表情と裏腹に口調は過激で

ニヤの下に送られた手紙にはこんな脅迫文が続いていたそうで

ここで言う『あの人』『愚かな人』は先生に手紙の内容を伝えたニヤを指しているのでしょうか
いかんせんシュロは全方位に煽り散らかすので誰を指してるのか国語の問題みたいになっちゃって…
先生には様付けだからわかりやすいんですけど
敬語で判断する古文の読解ですか?

その矛先は先生にも向きます

いや〜めっちゃ久しぶりだなこの感じ!
ベアおばや無名の司祭以来じゃないですか?先生を舐め腐って煽ってくるの
他のゲマトリアはなんだかんだ期待してくれるし、カヤは利用しようとしただけで力は認めてたし…

思ったよりだいぶ悪役やってくれそうでもうワクワクですよワクワク!

しかもね、“生徒”なんですよ
ブルアカにもどうしようもない悪役は出てきますが、その役割はモブ大人がほとんど
悪事の規模がデカいほど、胸糞悪いほどヘイトコントロールは難しいわけで
だからこそエデンで大暴れさせたアリスクを4章で救って道を示してみせたことに感動するわけで

こんな物言いさせて大丈夫か…?とハラハラする一方、今回はどう俺らオタクをコントロールしてくれるんや?とワクワクなわけです

後々シュロについてはまとめて語りますが、本当に表情差分が豊かで
ミカもそうですが差分多い子は好きになっちゃうんですよね、ズルい
かわいいとか好みとかだけじゃなく、表情豊かだと理解の及ぶ生き物な感じしちゃって愛おしさが生まれちゃうんですよね
たいていそういう子はちゃんと弱みも見せてくれるんで、てか見せるよな?とブルアカを信じています
リオにももっと表情差分を……いや解釈違いか………

話を戻しまして
一方的に好き放題喋るシュロなのですが

いや〜ほんまにワクワクするな!
先生の権能に触れてるような感じ
『TTT』のイベストでもそうでしたが、“先生”が“先生”であるがゆえの弱点ありますねぇ!

すべてを救おうとして取りこぼしてしまう主人公ゆえの苦悩
まぁ正直先生は“イカれちまってる”のでこの攻め手は効かないんですけどね
どっちを取るか悩む前にどっちも取ろうとして平気で失敗するのが先生でしょうから
この弱点を突いてくる敵にもなんとでもしちゃうしなんとかなっちゃう物語だと思います
そういう曇らせ欲は二次創作で満たさせて頂いてます、世の先生方本当にありがとうございます

と先生側でも熱くなれるのですがこの辺りでシュロの核も少し見えてきます
『質問』そして『物語』、シュロにとってこれらが大きな意味を持っているように感じます

最初からこの会話に意味なんてない

そう言いながら先生に接触を図ったのはなぜか、戯れにすぎないのか、はたまた…

言いたいことだけ言って去ってしまうシュロ
先生にはその声に聞き覚えがあったようで

後ほど答え合わせがありますが、この時点でほーんなるほどねの顔してました
こういうのノベルゲーだからこそできる演出ですよね
アニメ化した時に声優で正体即バレしちゃうやつ

花火が上がる

先生は改めてシズコに連絡を取り、ユカリの選択を聞いた上でシズコに任せます
先ほどの邂逅が気にかかる先生は百花繚乱の問題と向き合うためナグサを探すことに
先生の身体が一つしかないのがもどかしい…

ナグサを知っている忍術研究部に協力を依頼

頼るのがうまくなってていいっすねぇ〜
遊撃隊としての忍研の出番多くて嬉しい

一方その頃ナグサはといえば

幼馴染であり百花繚乱の委員長であった七稜アヤメが居た頃の幸せな記憶
そしてアヤメを失ってからも、ナグサが居れば大丈夫と楽観的な周囲とは違い

ナグサ自身は委員長にはなれないと独白
いやーいいよね、いい
こういうルビで魅せてくるのもノベルゲーならでは
キャラの内面を覗いてる地の文なんだけどまだ隠している本心があるこの不気味さ
いやぁ好きですねぇ

そんな自己否定を続けるナグサにあの声が

声の正体を知ったとはいえこの『ウソ』の真意についてはまだ見えてきません
先ほどのルビも含めまだまだ隠してるぞこのシナリオ……ゴクリ

そして

こぉ〜〜〜れめっっっっっちゃいい!!!
神視点である我々読者だけが、祭りの始まりを取り返しのつかない惨事の始まりだと知っている
たまんないっすねぇ…
ひぐらしやシュタゲなど、タイムリープものの越えてはいけない一線を越えたあの感覚をゾクゾク味わえます

その頃みんなは

祭りの開始を告げる花火とともに鳴り響く轟音
現れ出る怪物たち
逃げ惑う魑魅一座・アラタの言うには

この慌てよう、返事をしたと同時にこの騒動が始まったようです
前編ラストの場面はここだったんですね
ここの台詞も意味深ですよね

あたしらはただ、あいつの質問に答えただけで!
助けてほしい?
って、言われて「そう」返しただけで

シュロや怪物たちとこの『質問』が関係していそう

そしてこの怪物たちをナグサは知っていた

場面は少し遡り他のメンバーがその時どうしていたかが順番に映っていきます

まずユカリは儀式の準備を進め白い着物を身にまとい、お付きの者は大喜び

ふつくしい
本人が望んでいなくとも似合ってると思っちゃうな
差分の用意が手厚いぜ…

レンゲはというとキキョウと電話越しに喧嘩別れ

本心でないのなんて誰の目からも明らかで、予想通り修行部のみんなが気づかせてくれます

ツバキもカエデも良かったんだけど特にミモリの台詞

説教くさくならない、大きな優しさに包まれているような気持ちになれます
ここで一つ嘘の肯定というか、つい言っちゃうこともあるよねっていう同世代だからこその肯定があるのよき

そしてすぐに前を向けるレンゲの素直さよ
おじさんにはこの青春が眩しいよ

続いては問題発生後
忍研の関係性すき〜
ミチルがちゃんと部長やってて2人を気遣うんだけど、ツクヨイズナのクソバカデカ信頼に圧されて戦うことを決意

また陰陽部にも報せは伝わるが現状が把握できない
ニヤは1人の世界で考え込んでしまいます

ニヤの本来の性分はこうなのかもしれません
様々なことに思いを巡らし深く潜っていくような
ただこの緊急時に長であるニヤが動かなければ始まりません

ここ深読みかもだけどそれまで『ニヤ様』と呼んでいたカホがとっさにニヤ──
これってつまりそういうことですよね!
いやーいいよね横のつながりが見える瞬間、特にいつもは先輩やってる3年生同士のつながりよ

チセにゃんうおおおおおおおおお!!
普段ぽやっとしてる子がここぞでキレキレなのめっちゃ好き

この台詞もすっごい周りを見て感じているんですよねチセにゃん
そこからのニヤが我に返って周りを見渡して不安そうな後輩たちの顔が目に入った瞬間の「あぁ……」最高すぎ

初見時はいいねいいね〜ぐらいだったんですが記事書いてるとその情景が浮かんできてめっちゃ泣いてる
リーダーの器がリーダーやってるのも良いんですが、ホシノやユズのように多少無理してでもリーダーで“在ろうとする”その善性をたまらなく愛しています

だからこそ今回の百花繚乱編めちゃくちゃ良かったっつう記事を書いてるんですよ

最後はキキョウですね
キキョウも百花繚乱の調停室で1人思い返します

重い…最高すぎ……
でもね、言わないから伝わらないんですよ
最高に不器用で最高だよね(語彙力壊滅)
先生への湿ったボイスや創作が話題の彼女ですが関係するもの全てに対して湿ってますよ
ジメジメのドロドロです、むほほ
いやー見返してもやっぱこの独白いいなぁ
神視点やってて良かったぁ〜(謎の感想)

そして場面は先生とナグサに戻ってきます
火に包まれる町で救助を優先する先生
ナグサは綺麗事だと否定するが

こういうしれっと懐に潜り込んでくる先生ずっこいよな〜
絆されちゃうよこんなの

そんな中ナグサの解説が始まり、傘や提灯などの怪物たちは『幻魎付喪神』説法やうわさ──「黄昏」より来る「怪談」の一つとのこと

ただここまでなら普通の戦力で対応できるそう
修行部&レンゲと合流しさぁいくぞ!というところで
そうは問屋が下ろさない、バチバチの地の文が流れ

ここまで記憶にないほどの困惑したナグサの表情
そんな顔持ってたんだ…という驚きとともに怪談が産声をあげる

シュロ vs.みんな

ナグサが言うには

怪書「稲生物怪録」から花鳥風月部の手によって生みだされた──「怪談」。
怪書から生みだされた「怪物」を倒せるのは……
預言者クズノハから認められたもの──
つまり、百花繚乱の委員長であり、「証」を手にしている人だけ。

稲生物怪録」とは江戸時代から実在する妖怪についての物語だそうで
恥ずかしながら初めて耳にし調べたのですが、妖怪というジャンルに置いて超有名作で様々な作家、媒体、時代においてリメイクされてるそうな
書き手によって展開が違っていたりしてそれらをブルアカのストーリーとどう絡めてくるか、Fateみたいな楽しみ方もできそうですが横に置いときまして

ナグサの絶望顔は委員長もいない、「証」もない、打つ手がないと物語っています
でも読者はそうは思わないはず
「ナグサなら倒せるんじゃ…」「ナグサなら『証』を使えるんじゃ…」

このあと何度もそう思わされますが、それは他の百花繚乱部員と同じ目線なんですね
違和感をあえて生み感情移入させる、シナリオの妙ですねぇ

私は……大雪原で……
あの時と同じになってしまう前に

譫言のようにつぶやくナグサの意味深な言葉

そして隠し続けている右腕
ナグサは何を知っているのか、そう問い質す暇もなく

もう笑い方に性格の悪さが出てますよねぇ
こんな笑い方する美少女いつ振りか忘れちゃったよ
ここからナグサへの集中砲火が始まります

ちゃん付けで呼び、逃げたくてたまらなかった、なのに委員長代理の顔をして戻ってきたと詰る

先程の隠されたルビ、その核心にいきなり突っ込む
ゾクゾクさせられます

そしてナグサの過去回想が始まります
ナグサだけではなくその場の全員に見える形で

この能力強すぎるだろ!
だいたいの組織めちゃくちゃにできちゃうだろこんなの!
生徒たちが主役のブルアカだからなんとかなったものの普通の漫画ならチートすぎて退場っすよ
ただめっちゃ便利で作劇上使い勝手よさそう〜とも思います

閑話休題

百花繚乱として、副委員長として、アヤメの代わりとして相応しい人間なんかじゃないと
ただ幼馴染の隣りにいるために繕っていただけで、本当の自分が知られるのが怖いと

それでも飽き足らずシュロは畳み掛けます

初見時の感想言っていいですか?

「え?そんなことで?」

なんかキャラヘイトみたく聴こえてしまうかもしれませんが率直な感想はコレでした
これはナグサに対しても、シュロに対してもです
ナグサが頑なに自分を否定すること、そしてシュロがここまで煽り散らすこと
そのどちらもがこの回想を見た上でしっくり来なくて
ナグサの自信のなさもそうですが、シュロの攻め筋がそれはだいぶ弱くないかと
もうすっかりシュロをレスバトラーとして見ちゃってます

ただまぁね、後々手のひらグルングルン返すことになるんで見といてくださいよ(下から目線)
ナグサに関しては引き金となる強烈な経験があるし、シュロは人としての核が関係しているし、なによりこれは少女たちの物語だったと痛感することになります
まぁまぁまぁ後々効いてくるんだから黙って続きを読みなさい、昔の自分

ナグサと近しい人ほどその映像に動揺してしまい思考が止まってしまう
その中で最初に動けたのは

ツバキの強者感、そして先生への信頼がこの一瞬に詰まっています
ただやはりシュロへの攻撃は当たらず

相変わらず丁寧なまでにナグサを虐めるのですが

レスバ始まった?!
しかも割と人格攻撃から入る強めのレスバ?!
レスバ判定員としての血が騒ぎますねぇ

判定:シュロの判定勝ち…かな?
シュロが全く相手にしてないんですよね
レスバにおいて最強なのはスルー、その次が勝てる土俵に論点をすり替えること
まぁレスバなんてやり始めた時点でどっちも負けですよ

キキョウが言い返してくれてちょびっとスカッとしますが根本の解決には繋がらず、シュロの攻勢は続きます

先ほど見せられた『怪書』の力
あれを持ってすれば他人の過去や内心を覗き見ることが可能なのでしょう
そして小さな負の感情の蕾を見つけたら水を与えて大きくする、なんて卑劣で凶悪な手段でしょう
先生の心配すらも計画に利用したと

ここでハッと気づいたのが前編のこのシーン

ユカリのおマヌケ感のある演出かと思いきや裏で囁いたものがいた
本人からするとまるで天から降ってきたようなアイデアに突き動かされる

前編の記事でも触れたヤンキー、魑魅一座のアラタ、そして祭りを計画したシズコまでもがシュロの手中にあったのかもしれません

ぐぬぬ……否定しづらい……
オタクなんて大なり小なり善意からのすれ違いがあって曇らせが生まれる作品好きですからね……
それが世界の本質だとは思わないけど物語のスパイスとして楽しんでる節はある……


最高に最悪に傷つけ完成したユカリを利用すると言い残しシュロは去っていく
そちら側の話は次の項で

あなた“達”、“また”
意味深な言葉を繰り返すナグサにキキョウのチクチクが飛ぶ、かと思いきやようやくナグサは打ち明けてくれます

「百物語」にして、「黄昏」の向こうへ連れていったの。

大雪原でアヤメに何があったか、そして花鳥風月部の部長コクリコの名前が初めて語られますがまだ具体的な内容は判然としない
「百物語」にする とは? 「黄昏」の向こう とは?
依然謎として残っているので後ほど考えます

「そんな大事なことを何故話してくれなかったんだ!」
レンゲもキキョウも当然そう思うわけで
その疑問や不信の混ざった後輩への返事が

ぐぅ……胸が締め付けられる
最終編での“コスプレ”発言がここで効いてくる
またブルアカのおもしれー女枠か?と思ってたワイくん無能

ナグサもうだいぶ限界だよ、しんどいよこんなに自分のことを卑下して
自分のことを痛めつけるフェーズに入っちゃってる

自分語りになっちゃうんですけど自分にも似たような経験あります
溜め込んで溜め込んで、心のなかで自分を否定し続け、溜め込んで溜め込んで、それが一度こぼれると堰を切って止まらなくなる
今までの自己否定の言葉が無限に流れ出て止まらない

それを聞かされる側はたまったもんじゃないよね
ただ言う側からするとただ聞いてくれるだけでだいぶ変わる、肯定も相槌もなくていい、ただ聞いてくれるだけで

ほんと当時迷惑かけた人たちに申し訳なくなってきたな
まぁその経験があるからこそ人に優しくできる自分になれたので自分にとって大切な経験だったと捉えています

ナグサにとってもこれは必要な経験であったと思います
ただそれをゆっくり受け止める時間も一緒に噛み砕いてあげる時間もない状況なのが残酷で
特に先生以外はナグサを含めみな10代の少女たち
ナグサの独白にスマートできれいな解決法なんて返せない

そしてこのスチルですよ…
予告の段階ではキキョウの心が折れてナグサを頼る展開だと予想してました
その予想は外れていません
キキョウもユカリに対しての負い目、ナグサに対しての憤りで内心ぐちゃぐちゃになっているはずです

ただね、この場の誰よりも心がぐちゃぐちゃでボキボキでベコベコなのがナグサなんですよ
けれどこの状況をなんとかできる可能性があるのがナグサしかいない
先ほどの吐露を聞いてなおナグサに頼らざるをえない、このどうしようもなさ
ピカおじさぁ、キャラ造形と曇らせがうますぎるよ

ナグサのカウンセリングをしてあげなきゃいけないのに、ユカリを救うために限界のナグサにまだ頑張ってもらわなきゃいけない
しんどい、しんどいよ
お前はヒナか?
これはエデン条約編か?

キキョウも内心をさらけ出します
誰でもないあなたが必要なんだと
それが重荷になるとわかっていても、以前からずっと胸に秘めていた思いであっても今ここで言えばうわべの言葉のように受け取られかねなくても、その気持ちを伝えることしかできない
でも伝えることはできました
それさえできればなんとでもなるよこの物語は

逡巡の後、ナグサはユカリ救出に立ち上がります
つれぇつれぇつれぇな
なんとかしてくれ先生って読みながらずっと思ってる

シュロの独擅場

話をユカリ側に移しまして儀式直前
ユカリはお付きの者に20年前のことを聞きます

この使用人も“なぜ行方不明になったのか”は知らないようですね
恥…汚点…少々言葉は強いですが気持ちはわかります
我々読者はファンタジーだと思って読んでいますが、彼女らにとっての現実は責任放棄によって一家全体がひっくり返る汚点に違いないのかもしれません
そしてユカリに期待を寄せているのも純粋なものでしょう

しかしその役目というのはユカリでなくてもいいわけで

先輩に百花繚乱であることを否定され、使用人は勘解由小路の家しか見ておらず
ユカリは何者でもなくなってしまいました

そしてそうなるよう仕向けた張本人が囁きます

この『質問』にわずかでも頷いてしまったのでしょう

いやあらためて見直してもこの口上エグすぎる
お前が誘導したんじゃろがい!って言いたくなる

また国語のテストするしさぁ
この放送もお祭り運営委員会が100%善意で用意したものを利用してるし
この善意を平気で踏みにじる行為…悪役してんなぁ……

クロカゲの足止めを修行部、レンゲ、キキョウに任せた先生とナグサはユカリ救出へ
道中苦しいところをニヤチセ、忍術研究部に助けられます

ゲーム内のボイスをシナリオにぶっこむの好き
最終編のアカリとかめっちゃ強者感出てて大好き
また戦闘も舐めるようなカメラワーク、スキル連続発動など熱い演出
初見時スキル見ない設定にしてたのでなんかよく分からなくて他の方の配信でこういう演出だったんだと知りました
演出凝るなら強制等倍とかしてくれてええんやで

一方ユカリが目を覚ますと、そこには禍々しい置物が

シュロはこれを『無貌の形代』と名付けました
ユカリの記憶と感情の狭間から生まれた、顔を持たない形代

ここからずっとシュロのターンなんですがいちいち突き刺さってきてマジでエグくて好きなんですよね

誰も私の声に耳を傾けてくれない……誰も私のことなんて分かってくれない……!
他人は、私の気持ちも声も願いさえも、踏みにじっていくだけ。
正しい選択をしなさい、と自分の願いと欲を押しつけるだけ。
だから──苦しかったのでしょ?疲れてしまったのでしょ?
<──全部燃えてしまえばいい>

ここまでの誘導もそうですが、ほんの少しの気持ちを膨らませて、極論をぶちあげ自分の望む結論に導こうとするシュロ
完全な嘘ではないから否定しづらい面倒な敵です
実際にユカリを傷つけてしまったのは事実ですから

自責の念に駆られるユカリ
負の感情を持たない人間なんていない、それを利用する悪党が悪いんだ、そんな慰めの言葉も目の前の惨状にはかき消されてしまいそうです
100のうち1しか責任がなくてもそれを最大限利用してくるシュロ厄介すぎる

再度気を失ってしまうユカリ
シュロの計画は最終段階へ…というところで先生とナグサが到着します

レスバ開始ィィィィイイ!!
とは言うものの一方的に殴られます

先生に対しても

ナグサに対しても……て、てめぇ??!?!
うおおおおおおおおおおおおお!!!!!
いやいやいや熱い熱い熱い!
感情が高ぶって口調が変わる、手前呼びだったのはこの瞬間のためだったとさえ思える最強!!

上から見下ろすだけでなく、より強い侮蔑の感情が汲み取れます
気持ちよく目標達成というところで邪魔されたというのもあるのでしょうか
それとも何も変われていないのにその場にいるナグサに対して怒りすら湧いてきたのでしょうか

シュロのナグサに対する個人攻撃が止まりません

王道の友情展開を腐したうえで、あらためて丁寧に心を折りに来ます

エグすぎ
これはやりすぎ
やり過ぎだってisakusan

偽りの姿を取り繕ってるとして頑なに譲らない、ナグサの自己評価の低さ
百花繚乱の子たちが高く評価してくれている事も知っていて、戦闘で軽く相手をひねるぐらい強いはずなのに、なぜここまで自己評価が低いのか

それは自分の一番大切な人を一番大事なときに守れなかったから
そして最期にこれまでの関係を、自分を直接否定されたから
クドいほどに描写された「アヤメの幼馴染として隣に立つ自分」それすらも否定された

だから他の誰から評価されようと、他の何を為そうとも、『あのとき何もできなかった自分』から変われない

違和感があって当然ですよ、ここに至るまでこんなクソバカデカい話が出てこなかったんだから
他人がどうこう言って変わるもんじゃない
本人だけの問題
『放課後スイーツ物語』のカズサのように本人が蓋をしてしまったら他人にはどうすることもできないんです

唯一変えられるとすれば一番大切な人、アヤメでしょうか
でもそのアヤメの口から直接拒絶されてるんです
こんな酷い話あります?

一応アヤメの台詞については色々捉えようはあって
例えばナグサを道連れにしたくなかったから とか、「百物語」に闇落ちしてしまっていたから とか

たださぁ、どういう意図であったとしても受け取る側は一生背負っていく呪いの言葉ですよ
背負っていくでも生ぬるい、一生手枷足枷となり圧し潰されて動けなくなる、歩く気力を奪い去る最凶の言葉です

最終編のリンちゃんがアオイに対してそうだったように、残される側の気持ちも考えてくれよ!!って思っちゃうしその不器用さが愛おしいね

言葉の真意はいずれ明らかになるとして、シュロはナグサへの口撃を止めません

出た出た、悪役の最悪ムーブ
あれもこれもぜ~んぶお前が悪い!理論
僕はこの理論反吐が出るほど嫌いなんですが、だからこそ悪役の異常性、相容れなさを味わえます
それが多くを背負っちゃう人間には、背負わずとも良いものまで背負う主人公には効いちゃうんすね

くっそ、なんとかならんのかこのク◯ガキィ!
ってところでついに奴が動きます

シュロ vs. 先生

拘束から逃れユカリの下へ駆け寄る先生!

うぐぇ!ありがとうございます!
当然バレて蹴飛ばされ抑え込まれます

ここでシュロは勝ちを確信しているのか慢心からか先生との対話に乗ってしまいます
あーあ大事なところでプレミしちゃったよ

あまりにも『嘘』への憎しみが大きすぎる
ここにシュロの幼さを感じます
それに対する答えは先生が過不足なくズバッと返してくれます

うおおおおおおおおおおおお!!!!
うお!うお!うお!うお!
それそれそれそれ!
それがずーーーーーーっと言いたかった!!

そうなんすよ!
自分だけじゃない、みんなそれぞれつらいこと悲しいこと隠したいことを抱えて生きている
そんな単純なことが子供には理解しづらいんですよ
まるで自分だけが嘘をついていて周りの人たちを騙しているような
でも親も学校の先生も同級生もみんな、あなたと心地よく接するための仮面を被ってる、それが当たり前なんだ

子供のうちはさ、持てるペルソナが少ないんですよ
家族内でのペルソナ、学校でのペルソナ……所属しているコミュニティが狭くてペルソナを使い分けにくい
“本当の自分”というペルソナがただ1つ存在して、それ以外は“偽りの自分”だと思ってしまう

でも見える世界が広がる度に「そんなことないな」って気づいていくんですよ
所属する集団次第で自分の立ち位置は変わるし、今までとは全く違う姿を要求されたりする
人付き合いのための“仮初めのペルソナ”、それも十分役に立つしそういった引き出しを持っていることこそが自分という人間に深みを持たせる
人によって場所によって使い分けていい、それら全部ひっくるめての自分なんです

僕は残念ながらそういったことを教えてもらった記憶はありません
もっと勤勉でたくさんの本を読んでいたら早く気づけたのかもしれませんが、自分の場合は精々大学生になってからでした

むしろ幼い頃から人によって態度を変えるなとは教わっています
幼少期の教育としてはよいと思います
使い分けることに慣れすぎると差別や偏見にも抵抗がなくなってしまいます
ただ“優等生”の仮面を被り続けることに慣れてしまい、外せなくなってしまった過去の自分が正解だったとも思えません

仮面を使い分けることへの自覚とその責任を負える年齢で気づけるのが理想なのかもしれません

話をブルアカに戻します

長々と語った実体験が呼び起こされ、そしてそれを生徒たちに気づかせてくれる教育者としての「先生」に胸が熱くなります

私は、アヤメに恥じない人になりたかっただけなのに。
そのために必死に取り繕っていた……だけなのに。

と卑下するナグサに先生は

“それで十分なんじゃないかな。”

そうなんすよそうなんすよ!!
というか誰かに恥じないようについていこうと必死に頑張る?
これ以上に尊くて気高くて誇れることはないよ!
その姿勢こそが尊敬に値する、素晴らしいものなんだよ

殻が割れるような音、影絵の立ち絵からナグサの姿に変わる演出、だいすき

先生は続けます

なんかもう最高だな……
これ先生自身のことも言ってんのかな…
生徒によって接し方を変えている先生、そしてフィギュアなり戦隊好きであったり子供っぽい趣味を隠そうとする先生
それでも先生は“先生”というロールを演じている

本当に自分は全員を救えるのか、なんでもできる“先生”なのか、どこにも保証はない
でもとにかく行動で示す、一つ一つ実現していく、それを続けていくことでいつしか「先生ならきっと」と信じてもらえる存在になれる

数々の物語と最終編とを乗り越えて“先生”として在り続けている人間の言葉
過去に2つ登場したジェリコの故則とも重なる部分があり最高です

その通り
周りからそう見えているなら「百花繚乱のナグサ先輩」もまた嘘でもなんでもない真実だ

嘘を絶対悪のように捉えるシュロは先生の理屈を戯言と吐き捨てます

シュロの極論を先生の目線で矮小化し普遍的な日常、物語にしてしまう
これも小さな解釈バトル、あちーですわよ

あーあ、先生の反吐が出るような理想論を『物語』認定しちゃったね
もう幸せハッピーエンドな学園物に書き換わっちゃった

口調から一発でわかるの最高

主人公来た!これで勝つる!

傷ついていないわけじゃない、胸が張り裂けそう
嘘によって他人を騙し、自分を騙し、傷つけ傷つけられても

「百花繚乱のユカリ」どりゃああああああ!!
子供じみた台詞のなにが悪い?!
理想論でなにが悪い?!
君たちは子供で、理想を実現していく無限の可能性があるんだから!!!


レンゲ、キキョウも合流し最高に熱くて「薄っぺらい物語」も終盤です

無貌の形代との戦闘で無事勝利

形代の中からユカリを象った人形が浮かび光となって消えていく
あれがユカリの感情だったのでしょうか
造形がキキョウのEXスキルで登場しているものと似ているのは製作上の都合か、人形ということに意味を持たせているのか

もう展開としては勝ったも同然ですが、まだ終わりじゃありません
“『証』に認められたものしかシュロに攻撃できない” 、そのルールが生きています

そのとき1人の少女が立ち上がります

こいこいこいこいこいこいこいこいこいこいッ!

うおおおおぉぉぉぉぉおおおおおおお!!!
やってくれたなブルーアーカイブ!!!

あそこまで詳細に描写してスチル無しはないでしょ!っていう期待に最高に応えてくれた!!
ていうかもうほんとにナグサの顔がぐしゃぐしゃのべちょべちょのめそめそで……
それでも…立ち上がってくれた!

つえぇよナグサ、心が強ぇ
アヤメのことは引きずってる、変えられない過去、それでも“今”大切なものを守るために立ち上がる

ちゃん付けについては後ほどシュロの項目で書きます
この「心を入れ替えた、程度で……」ってのが皮肉なもんですね
シュロの怪談、幻魎付喪神や無貌の形代などは人々のうわさや感情から作られたもののはず

「心」の力で怪談を物語ろうとした者が「心」の力を軽視するなんて

百花繚乱のチームワークによってシュロを追い詰めますが怪書を引き裂き、閃光の中逃げられてしまいました
その怪書あまりにも便利すぎない?

今回の騒動の元凶たるシュロを退け、めでたしめでたし…とはいかず

意地の継承戦

め〜っちゃ気まずい……

あまりのコミュニケーション下手くそっぷりに思わずレンゲと同じ顔になっちゃった

ほんまかわいい
レンゲ大好きちゅっちゅ

どうすっぺや、という空気が流れるなか

光の主人公が鶴の一声
いやーここまぁじで最高
戦う必要はない、けど2人にとっては意味のある、意地のための戦い
少年漫画のラストバトルでいっちゃん好きなやつ

ナグサもあっさり承諾し結果は

瞬殺
そらまぁそうだよね

いいね、空気読めてなかったか不安になるの
それこそこういう発言はナグサが今まで周りに見せていなかった気弱な一面かもしれない

一方ユカリは何事もなく復活!して

うーんこの光系後輩

ようやくこの一連の騒動も幕を下ろし、また日常が動き始めます

大団円

ひと段落(いちだんらく警察だ!)した後の百鬼夜行を見て回る先生

あんなことが起きてもすぐに起き上がり次の祭りを企画するシズコ、行動力も胆力も尊敬します
ドリルミチルの300%ふにゃふにゃASMRください

先生はニヤにも呼ばれ、珍しいことに謝罪されます

結果はどうなるかなんて誰にもわからないんだから、誰かを思いやっての行動を咎める先生ではありません
誰かに相談する、今回のニヤはそれがしっかりできていましたし

まぁそれはそれとして

キモ先生ですけど気持ちわかっちゃうな
甘え下手な人を甘やかすことでしか得られない栄養があります

最後にシュロはどうなったかというと、ニヤたち陰陽部が追っていたようですが

自治区の境目を過ぎると、煙にでもなったかのように……

消えてしまったようです
やはり普通の生徒ではなさそうです

シュロは花鳥風月部の部長コクリコの下に逃げ帰っていました

ここにきて可愛いところ見せるのはズルだろ…
シュロもまた昨夜見せていた仮面とはまた別の側面を持っているんですね

本当の黒幕とでも言うべきコクリコ様の意味深な言葉で次回に続く…

ここすきポイント

ナグサとユカリ

ナグサは後編実装により一番印象が変わり、本当に本当に大好きになりました!
クールな見た目と裏腹にかわいい一面というキャラはたくさんいますが、ここまで情けなく描かれるとはなぁ
アルちゃんとちょっと近いけどまた違うしね
アルちゃんは生来の性格っぽいけど、ナグサはアヤメを失って後天的にそうなっちゃったっぽい

しかもめっちゃ上手かったのがユカリとのガッツリキャラを重ねながら対照的に描いてること
前編でユカリがどれだけ先輩たちに憧れ、特にナグサに感化されて百花繚乱の一員になったのかを描き、後編でそのナグサもアヤメへの憧れから努力してその姿を演じていたのだと知る
大切な誰かの影響で自分の道を決めているのは同じなのに、もう性格がぜんぜん違う!陰と陽!!

ナグサとアヤメの問題はなにも解決していませんが、この光が隣にいてくれればきっと大丈夫でしょう
百鬼夜行のうるせ〜しらね〜〜〜枠のユカリはもう活躍しか残ってない
百花繚乱4人組の今後の描かれ方に期待ですね

先生

前後編通して先生のムーブも非常に好みでした
状況に追われながらもとにかく生徒たちを支え、導き、信じ、肯定する
読者のモヤモヤを吹っ飛ばしてくれたカタルシスも含めて歴代トップクラスに好きな先生でした

私がブルアカに求めるものとしてもちろん生徒たちの青春もありますが、大人としての先生がどう関わっていくのか、その在り方にも期待してるんです

先生の屁理屈で理想論で子供っぽい夢のような考えがほんとうに大好きで
だからそれが開示されたり、生徒を救う言葉になる瞬間がほんとうに大好き

エデンや最終編はどのユーザーに聞いてもトップクラスの評価だと思いますし私もそうです
それらでもセイアとの問答、“応える”選択、先生が“先生”してるシーンが特に大好き
その観点で言えばミヤコに責任について語ったカルバノグも、カズサに自分との向き合い方を伝えたスイーツ物語も同じく好きなシナリオなんです
去年の夏イベ2つも同様に“先生”してましたね、大好き

今後も先生の活躍に期待していますし、特にメインは曇らせが尋常じゃないので片っ端から蹴っ飛ばしていってもらいたいです

シュロ

まさかあのロリっ子がこんな大立ち回りするとはねぇ…
すげぇよシュロは……
能力の姑息さ、誘導のあくどさ、ゲマトリアを相手にしているような気さえしていました

一方で小さなことに固執したり、表情がコロコロ変わって感情豊かであったり、少女性も見せてきたのズルい〜好きになる〜〜

あと本編で華麗なレスバを見せたシュロの紹介が公式twitterからあって

「ネットサーフィン」この一言で界隈がざわつきたくさんのレスバシュロ2次創作が見られました
燃料投下がうますぎる

ちょっと予想なのですがシュロないしは怪書の能力は「『質問』に答えさせることで怪談を作る」ではないでしょうか?
『物語』だけでなく『質問』に対してもこだわりがあり、騒動の発端はアラタの返事だったように読み取れます
脳内に話しかけ了承を取る、負の感情を認めさせる、それらを怪物として具現化する
「百物語」のネーミングから100人に答えさせたら顕現できる、とか
ジョジョ味を感じすぎかな?

また前述のナグサに対するちゃん付けですが傍点がある以上何かしら意図を読み取ろうとしてしまうのがオタクの性
色々考えられるかと思いますがパッと思いつくのは①純粋にナグサを下に見ている②ナグサと(アヤメの件以外で)交友があった、かな
とりあえず今は①で受け取っていますが、今後アヤメ周りが語られるときにシュロの掘り下げもあるのではないでしょうか

それと考察として耳にするのが『シュロ=アヤメ』説、厳密には「怪談」と化したアヤメ説
上記のちゃん付け含めナグサに執着しているところからでしょうか
まぁ自分はこの線はなさそうと思っています

まずシュロ→ナグサを知る機会はいくらでもありますが、ナグサ→シュロを知る機会はアヤメの件の1回だけではないでしょうか
であればアヤメの事件の現場にシュロも同席していたと考えられます=別人物かなと

もう一つはメタ的になってしまいますが箭吹シュロという名前を与えられていること
全く別の存在になってしまった「シロコ*テラー」にあえてシロコの名前を残しているのはそれだけ作中における名前の持つ意味を重要視しているからだと思います
名前が違うということは別存在という認識でよいのではないかということです

シュロの「怪書」をもってすれば過去を覗いて痛いところを突くなんていくらでもできそうですしね
昔なじみっぽい雰囲気はそこから来てるのかも

とにかく本当にいい塩梅の敵役が来てくれました
見てるかカヤ…お前はまともすぎたんだ……
今後の活躍にも期待ですね

残った謎

20年前の百鬼夜行燈籠祭

結局20年前の百鬼夜行燈籠祭の詳細は語られませんでした
けれどモブ旅行客もモブ使用人もコクリコまでもが言及する20年前、なにもないと思うほうが不自然です

また20年前の勘解由小路家の巫女は“行方不明”扱い
「黄昏」と関係あるに決まってますよね

今後掘り下げやタイムスリップはあるのか、楽しみです

ユカリと先生の匂わせ

そういえばユカリが先生と面識あるような匂わせも回収されませんでした

ということはつまり先生犬説の補強…ってコト?!()
先生の指揮に驚く生徒はいても息が合う方面でのリアクションは無かった気が
今後の回収に期待ですね

アヤメと“黄昏”

「アヤメがそうなってしまった…」
その解像度は若干上がりました

「百物語」にして、「黄昏」に連れていった
この順番なんですね
「黄昏」は「百物語」とするための道具ではない
その点触れたものを変化させる「色彩」とは違うのでしょう
「黄昏」と「色彩」の関連性を考えたりもしましたがやはり別物なのか

じゃあなぜわざわざ「百物語」にした怪談を「黄昏」に連れて行くのか
「黄昏」の先で何かをしでかそうとしている…?
もしかしてその舞台は20年前の百鬼夜行燈籠祭…とか……?

今回は精々クロカゲ程度だったが、本当に「百の物語」を集めた『百鬼夜行』を作ろうとしている…とか……?

「黄昏」をもう完全にタイムスリップの道具として先入観を持って見ちゃってるんですがどう転がっていくのか今からワクワクですね

まとめ

脱線しまくりの駄文長文読んでいただけていたら嬉しいです
ただただ1オタクの1感想でしかないですが、こう楽しんだオタクもいたのだと観測していただけたら幸いです

自分自身このブログの目的通り備忘録として使っていて、読み返して「なんかちげぇな」ってなることもあります
ただこうやって残しておくとあれなんだっけとかあのときどうだったっけを思い出すのに便利です

シナリオ読んで2ヶ月は経とうとしてるので、すでに当時の感動ではなくなっていますが笑
まぁじで年末年始忙しくって…今も忙しいんですがほんとにこのお話好きだったので頑張って書きました

今までのお話のテーマも良いものばかりですが今回はより普遍的で、誰にでも当てはまるテーマだったのかなと
V配信者なんてもうそりゃ刺さるでしょ…って感じ
自分自身悩んでいた時期もあるテーマだったので感傷に浸っていました

10代の少女たちの等身大の悩みをブルアカの壮大な世界の中で描写する、最高のお話でした

ちなみに自分はブルアカの音MADもよく漁ってて、そのためだけにニコ動開いたりしてるんですが今回のお話にめっちゃ合う曲があって

みなさん『ライアーダンサー』って知ってますか?(超有名曲)
ライアーダンサー/重音テトSV - ニコニコ動画 

マサラダさんという方の曲で、めっちゃ狂っててかわいい画とめっちゃテンポよく狂える曲調と、そして弱い人間に寄り添ってくれる優しい詞が最高なんです
これと2曲目の『ちっちゃな私』と合わせてこれナグサのイメージソングです
ぜひ聴いてください、僕は聴くたびに無限に泣いてます
曲として一番好きなのは『ウルトラトレーラー』です
サビの開放感が気持ち良すぎて泣く

今回は特にぶるあかフェスに間に合わせるため急ぎで書いたのでちょくちょく修正しておきます
ぶるあかフェスで今後の展開がどうなるか、ほんっとうに楽しみですね!!!

vol.5 百花繚乱編 第1章前編の気になるポイント


約5ヶ月振りになるメインストーリーの更新

お〜これこれ、これがほしかったの〜(CV:オタク)になりました
後編の告知も来たので、前編時点での個人的な気になる&ここすきポイントをまとめたいと思います




気になるポイント

“20年前”の「百鬼夜行燈籠祭」

まず今回先生が招待されている「百鬼夜行燈籠祭」
最終編の一連の騒動は災害のようなもの、その空気を変えるためにも燈籠祭を復活させる
単なるめでたいお祭りではなく故人を悼み送り出す燈籠祭のチョイスいいですね
気になるのは“復活”、そして“20年前”という文言


なぜ廃止されたのか詳しい経緯はユカリも知らないようです
(言い淀み方から知っていて黙っているようにもとれる)

ブルアカの作中でこれまで具体的な年数が語られたことはない…と思います
中学生のころ〜とかエデン条約がすごい昔〜とかではなく具体的な数字

話は反れるのですがユカリが10ヶ月前に百花繚乱に入ったことも語られています

こういった何ヶ月という表現すら見た記憶がありません
日本と同じ4月入学とすれば作中時間は2月頃ということになりますがはたして……

…とにかくわざわざ20年前と言及するからにはそこに意味があるのだと邪推してしまうのがオタクの性
これが5年前や100年前でなく20年前なのはなぜか

おそらく今存在している生徒たちの生まれる前、かつ記憶の残る先代もいる時代設定にしたいのではないでしょうか
20年前の出来事であれば当時の生徒や大人たちは覚えていて当たり前だと思います
ちなみに20年前のアニメは『明日のナージャ』や『ボーボボ』らしいです
昨日のことのように語るオタクも普通に観測しますよね

祭儀の関係者だけが過去の燈籠祭が廃止になった事情を知りつつ、ユカリたち次代には伝えていない理由があるのだと考えるのが自然です
ブルアカが生徒の母親を出すとは考えづらいのですが、過去の生徒として登場するぐらいは期待していいかもしれません

もう一つ考えられるのはトンチンカンですがタイムスリップでの過去改変、からの記憶改竄
本当は重大事件があったけどこれから過去改変を行い、廃止されたという結果だけがそのまま残ってる的な……

そういえばキヴォトス人や犬猫たちの寿命ってどのぐらいなんだ?
世代交代が20年より短ければ何も記録に残らない可能性…はさすがに無理あるか
分かってないことが多すぎるぞキヴォトス

花鳥風月部と“怪談”

続きましては陰陽部に訪れニヤの相談を受けるシーン




ここで気になるのはニヤがわざわざ“時代を越えて送られてきた手紙”と例えていること
そのあと都市伝説やゴシップ的な存在だと補足を入れているのですが、そういったものを“時代を越えて”と表すでしょうか
ニヤの口振りからは花鳥風月部が過去に存在していた部活のようには思えません
であれば空想やおどぎばなし、それこそ怪談から送られてきた手紙と表現する方が自然です
それでもあえて『時代』というワードを選んだライターの意図があるはずです(深読み)

つまり──何を意味する?
かは分かりませんがタイムスリップ匂わせの一つかな、と

また手紙の文面は以下の通り

<そなたらに告げる>
<我々の風流は終わってなどいない、風情は大勢で味わうべきもの>
<お楽しみが始まり、空に咲いた大輪の花を見上げたその時に──>
<もう一度──そなたらの元を訪れよう>

不穏すぎる…
風情(大火災)とかだろこれ…
また最後の“もう一度”、これは先述の20年前の話をしているのではないでしょうか

この内容をどう回収してくるのか見ものですね
やめてくれ


ユカリやナグサの匂わせ

続いてユカリやナグサが先生との交流があったかのように匂わせるシーンについて



初見時は「先生犬説www」なんて冗談と受け取っていたのですが、これ以降の匂わせもなく、ユカリが誰彼構わずナンパするギャルというわけでもない……ということはこの台詞には意味があるってことなんですね〜メガネクイッ
そしてより分かりやすい匂わせがナグサとのメモロビシーン



“まだ”
全読者が引っかかったであろうこの言葉、明らかに先生との関係を匂わせています
確証のないユカリと違い、ナグサには明確に何かを知っていそう

ですがシャーレの先生のことをよく知っている…とも言えないのが直前のこのシーン



シャーレの先生の容姿を知らない、初対面の反応なんですよね

最終編でのクズノハの巻物についての一連の言動からも先生と面識があるわけではなく、伝聞で聞いているだけという感じです

ここ見返しててふと思ったのが、“彼女(クズノハ)が〜と(アヤメから)聞いたから。”となり、クズノハの言葉を聞いたのはアヤメなんですね
ナグサは百花繚乱部長の“証”をアヤメから渡されたようですがクズノハと接触できたわけではなさそう…?
最終編で出会ったのは黄昏の寺院から引き返してきたタイミング、巻物もそのとき渡されたのかな〜なんて想像してましたがどうやら違いそう

先生と初対面のはずが何かしら記憶がある
ぱっと思いつくのは先述したタイムスリップで幼い頃先生と出会っている可能性でしょうか
ただそうなると20年前へのタイムスリップでは無くなるんですよね……

今後の展開としてはあの大火災スチルが現在のものか過去のものか分かりませんが、過去にタイムスリップして元凶を絶つ流れだと想像してます
百花繚乱メンバーも一緒にタイムスリップして事件解決するけど現在に戻ってきたら先生含めみんなその記憶を失くしちゃう…とか?

まぁブルアカは割と気合でどうにかしちゃうので考えすぎずに待ちたいと思います


謎の声

最後に先生を導いた謎の声について



ナグサの窮地を伝えるように先生の脳内に流れます
さらにナグサとの会話シーンでのホラー演出



いいねぇ、いろんなサウンドノベルやってきたけどどれもホラー演出凝ってますよねぇ
こういうのやってこそのサウンドノベルまである

2つ目の台詞が顕著ですが、どうやらこのファミチキボイスはナグサのことを知っているようです

自分の考察としては今回急に出てきた要素の『幽霊』、声の主はそれかなと
さらに言うとナグサと関係があってまだ登場していないキャラ、アヤメが謎の声の主だと予想します
幼い言動なので全く別の幽霊という可能性はありますが、“アヤメは陽キャっぽい感じ”というミチルの評から大きく外れないとも思います



行方不明になったアヤメ、それは何らかの理由で幽霊となり見えなくなってしまっているとすれば辻褄が合います
まぁ『絶望に打ちひしがれる百花繚乱メンバーをどうにもできないまま見せつけられ曇るアヤメ』を観たい私の願望を多いに含んでいますが

それとこれは謎の声ちゃんと関係あるのかは分かりませんが序盤のモブの気になる台詞もありました



初見時は責任のなすりつけ合いかとスルーしちゃってたのですが読み返すとここも何か意味ありげ
ファミチキボイスで唆して、治安を乱そうと暗躍してる何者かがいる…?

〜追記 11/22〜
後編読みまして雑考察はやっぱり外れてました
後半は一部当たってましたけど
後編の感想まとめもそのうちやります



以上が現時点での気になるポイントと自分の考察になります
ここからはキャラ個別のここすきポイント書いていきます

ここすきポイント

ユカリ

今回の主役とも言える勘解由小路ユカリ



「か、勘解由小路…?」となり調べてみたら実在していて、由緒正しい苗字の一つだとか
作中の描かれ方とリンクしますね

由緒正しい家柄に生まれ、何事にも全力で楽しそうに臨む快活お嬢様

と同時に百花繚乱内ではみんなに可愛がられる後輩キャラというのがさらにいい
百花繚乱や先輩たちに対しては並々ならぬ愛情を抱いています
百花繚乱の活動がユカリ生来の正義感と合致するんでしょうね

まぁきっかけが



顔が最強で喧嘩も強い先輩にこう言われちゃユカリでなくとも恋に落ち心酔しますわ

そんな彼女がこれから曇りに曇らせられるんですよ、どうせ
でもね、ぼくぁ「それでも!!」と立ち上がる主人公が大好きなんだ

だからこれからもたくさん見せてね
ユカリちゃんの伝説、『ユカリ・ざ・ろっく』を!

ナグサ



顔が優勝
ふつくしすぎんだろ……

最終編では掴みどころのない変な人という印象でしたが、今回のお話であのコスプレ主張も自分はもう百花繚乱ではないという意思表明なのだと重みが増しちゃいました
一方でほか2人の先輩同様百花繚乱の羽織を脱がないのは…おもてぇ、この感情言葉にするには重たすぎる

それはそれとして



囲まれてる状況で食べきるまでどころか2本目いってたり



ヒマリ族だったり



先生の静止が間に合わないぐらい喧嘩っ早かったりおもしろ属性てんこ盛りなんですが
てか忍研との出会いでもユカリの過去回想でも、戦闘の度に手を出す早さに言及されてるのすごいな

そして立ち絵が変わっても見えない右腕
巷では百花繚乱の“証”が埋め込まれサイコガンになっているとかいないとか

冗談はさておきその右腕関連で気になる描写が



てっきり右腕がないor動かせないのかと思いきや“右側”という表現
実際直前の戦闘でも右から来るアラタに気づけなかったような素振り

もしかして右腕に限らず右半身、右目までも使えていないのでは
右腕の事情は今後のお楽しみですね

レンゲ




顔が最強
先日CVが公開されましたが100億満点のキャスティング、かんしゃ〜

文化部巡りのエピソードからも、青春に憧れつつ根っこが体育会系のよき先輩キャラという感じ(本人にどこまで自覚があるのか分かりませんが)
百花繚乱の活動を腐しつつも愛着はあるようで

苦しむ…ユカリ同様百花繚乱のことが好きなのでしょうね
キキョウも言及していますが、“証”の返却はそれほどまでに重大で取り返しのつかない決断なのか…

またレンゲの発言で気になるポイントが



「みんな、いつ委員長が居なくなってもおかしくないと思っていた」


そんなことあります?
ナグサの消え入りそうな、飛んでいってしまいそうな儚さのある人物なら分らんでもない
ただ陽キャと噂のアヤメだと不自然
ここらへんも百花繚乱の過去とともに語られるのでしょうか


キキョウ



顔が最凶

これが刺さるオタク絶対いるよな〜って思いながら読んでましたし、最近の二次創作で一番見る気がします
ワンコ系後輩のユカリにクールデレデレ先輩は相性良すぎだろ

歯磨きチェック、反吐が出る、私だけで十分。……

ここすきポイント盛りすぎです!!
キツい言動の一方、前半時点でも手厚いフォローがあり好きになれる余地を与えてくれている
リオとは違うんやリオとは
そのフォローの過程で先生やシズコの良さを引き出してもくれました

百花繚乱に解散令を出し、それでも自分は百花繚乱の部室に残る、この愛憎たるや…

後編予告のスチル見ました?
キキョウ絶対いい子なのにめちゃくちゃに曇らされてポッキリ折れちゃうんですよきっと
もう待ちきれないよ!早く出してくれ!


アラタと手前(仮)ちゃん



ストーリー開始早々、予想外のところからぶん殴ってきた魑魅一座のネームド・アラタちゃん
表情がコロコロ変わってちょっとお馬鹿な感じもあって魑魅一座らしくてよい

そんなアラタちゃんをめちゃくちゃにしちゃう匂いプンプンの新キャラ



名前がまだ登場してないから手前ちゃん、猫の手ちゃん、ヘイローダイマックスちゃんとか言われ放題
明らかに怪しい雰囲気から花鳥風月部で今回の黒幕の一派だろうと思います
後編PVでも

手前どもの「百物語(かいだん)

と言っていますから百物語側の人物なのでしょう
同じPVに出てくる真の黒幕っぽいお姉さんとの関係も気になります…


新モブ



今回は新デザインのモブもたくさん出てきました
ブルアカは目隠れフェチにも手厚いです
クロレラ観察部…多面指し将棋部…フィットネス落語部…
百鬼夜行は忍研以外にも変な部活多いっすね
多面指し将棋部はもう将棋部でいいのでは?

クロレラ観察部ちゃんがインパクト強すぎたけどほか2人もお淑やかでいいですね、二次創作増えろ増えろ

ニヤ

ここからは既存キャラについても少し

先生をうまく誘導しつつ利用しよう、的なムーブの多いニヤですが先生と2人のときは意外とストレートに本心を言ってくれます
(いやそれすらもニヤの掌の上かもですが)

継承戦の立会い人は幹部から1人外部から1人必要であると言われており、先生が立会い人を務めるのであればニヤまで請け負う必要はありません
先生一人に任せてしまわないニヤの優しさ
そして

先生に助けてもらったことを少なからず恩に感じ、その借りを返したいと思っている
すべての物事を掌の上で転がす悪役のようなムーブもありますが、百鬼夜行のことも先生のことも大切にしてくれています
ニヤの株がまた一つ上がりました

またこの前にユカリの覚悟を試すシーンもありますが、後出しで指摘するのではなく今言ってあげることは優しさでもあります
陰陽部、ひいては百鬼夜行の長としての器のデカさを感じますね


シズコ

最後はシズコです
終盤少しだけの出番でしたがシズコのいいところがぎゅっと詰まってました


ここでフィーナ持って来るのズルでしょ〜
フィーナは任侠に憧れてあえて百鬼夜行に転校?進学?してきたという描写があるのでまさに「自分の居場所を決めるのは自分自身」の例ですよね

てかさ
自分の居場所を決めるのは自分自身」てさ
アビドスに残り続けたホシノと、勇者を選んだアリスと、アズサの隣に立ったヒフミと、SRTで在り続けるrabbit小隊と……
ブルアカに一貫するテーマであり、ブルアカオタクが全員好きなやつじゃん!!
じぶんもう一回『放課後スイーツ物語』読んで泣いてきていいっすか(泣いた)

先生のいつもの青臭い理想論もシズコとの合せ技でより映えています

シズコといいニヤといい既に人間ができてる生徒との絡みも大好物です


まとめ

以上前編のまとめでした
メイン更新をだいぶ待たされたからこそちゃんと面白いものをお出しされて大興奮でした
新キャラ、新BGM、そして陰鬱な影…
これこそメインストーリーに期待しているものでした

ここのパーティゲームみたいな新BGM好きすぎてそのまま何ループも聴いてた
イベントのメインテーマでもいいぐらいの曲を使うのここだけとは、もったいない

また今回は先生の“先生”らしいカウンセリングも随所で見られ満足でした
ユカリとナグサとキキョウと…唯一レンゲとは長く話す時間がありませんでしたが、修行部やキキョウがその役割を担うのでしょうか

どうやら百花繚乱の先輩方は百花繚乱のことがまだ好き、でも状況的に諦めざるをえないという感じ
状況が変われば元鞘に戻る余地は全然あるのですが、アヤメと証と百物語次第でしょうか

まぁど〜〜〜〜せはちゃめちゃに曇らされるんでしょうけどね
最後はハッピーエンドにしてくれると信じて曇りパート楽しむぞ!

…うぅもうつらい

隠されし遺産を求めて~トリニティの課外活動~感想


エデン条約と古書館イベの続編となるイベントストーリー『隠されし遺産を求めて~トリニティの課外活動~』
どう略されてるか分からないのでとりあえずトリ夏2としておきます
いつものオタクの感想を書いていきます





2.5周年生放送

いつもの脱線前書きから
2023年7月23日に公式生放送『夏のブルアカらいぶ!あっちっちSP』が放送されました


この時期の放送といえばラビ夏に続く水着イベの告知や水着生徒の実装が予測され、開始前からあーでもないこーでもないと盛り上がっていました
別のイベントで出番があった学校や既に衣装違いを貰ってる子達を除いて考えると、アリウスやヴェリタスの水着など予想されていたでしょうか
季節関係なくセイアゼミも鳴いていましたが


アリウスのイベントが欲しいのは全ユーザーの共通認識として、個人的には生放送のイラストにあるような浴衣や夏祭りのイベントでもいいなぁ〜と思ってました
あとうさ夏でヴァルキューレモブちゃんが着てた水着制服をキリノフブキカンナに着せた二次創作が現実になってもええなぁー、なんて

生放送は変態が変態してたり、コユキ母が強かったり、ハレ声優さんの自作グッズが公式化したりと盛りだくさんだったのですが閑話休題

記念すべき2.5周年のイベントとそこで実装される生徒がなんと!!!


コ、コハル???!?!?!
トリ夏があって初めから選択肢から外していて、でも補習授業部でコハルとハナコだけ水着がないのはなんとかならんですか…と思い続けてたコハル?!てかエッチすぎるだろよくこれで他人にエッチなのは駄目とか言えたもんだな!てか配布?!?こんなんいくらでもガチャ回るだろうが運営下手くそかありがとう〜〜😭😭😭(オタク特有の早口)(ここまで1秒)

とほんとに予想できないところから殴られて、でも無意識の根底で望んでいた姿を見せられて大満足
見事にしてやられました

ん?待てよ?
コハルが来たなら絶対ハナコも来るじゃん!
ウオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!
ハナコの別衣装ずっと欲しかったんだ!でもイベントに出すの難しそ〜って半ば諦めてたんだ!

もう大盛り上がりだったのですが水着は配布1人、フェス期間に1人、無料10連期間に限定2人が去年の前例
あとの2人はどうなるんだ?ともう期待なんだか困惑なんだか訳が分からなくなる脳みそに飛び込んできたのは




なるほどぉ〜そうきたかぁ〜



3人組として認識していたシスターフッド、でもマリー体操服だしと思ってたらこの組み合わせがありましたか!
いや組み合わせとしては全然アリなんだけどまさか水着で来るとは思わなんだ!あのウイが?!
ウイの水着イメージと違うけど王道でめっちゃいい!カッコいい!
ヒナタは水着でもデカカワいいなぁ
実はこの水着、ハナコが選んでくれていたそうで公式4コマで触れられています
ハナコGJ👍


ってことはハナコがワカモ水おじミカに続くフェス限ってことになりますね
予想はしてなかったけどめっちゃくちゃいいじゃん!
そのぐらいの格も人気もあるよハナコ
フェス限だから良い性能で来るだろうしあちぃなぁ
性能的にも強いハナコが欲しかったんだよな


うわああああああああああああ!!!
コワイ!おっぱいコワイ!!
谷間はマリアナ海溝より深く、オーバーサイズのシャツで可愛く見せつつ上手に隠し、濡らすことで水着を浮かばせ、ホースでスタイルを強調し、下は見せない…
天才のデザインすぎるだろ…
ハナコにしかできない衣装をハナコが着てきてくれた感無量です……🥹
それはそれとしてエッッッッッッッッ
今でも見るたびにエッッの声が漏れそうになります


って感じで予想外ではありますが大満足の水着実装でした
ウサ夏の実用的で活動的な水着と比べてより娯楽的なバカンスを楽しむ王道水着が来てくれました
ウイのかかとに絆創膏があるなど細かいところまで妄想が捗る素晴らしいデザインでした


時間は飛んで更新日
ここ数ヶ月のメンテのやらかしを見てハフバもやらかすやろなぁと予防線を張っていたのですがなんとつつがなく終わったみたいで
ワイの知ってるブルアカ運営とちゃう!ありがとう!とそれだけで感謝しちゃうぐらいハードルが地面に埋まっていました
詫びだなんだでやきもきするより普通にプレイして楽しませてくれればそれでええんやから


導入

イベストの感想に移っていきますがまずは導入部



過去一短い導入でした
予想通り古書館イベからの続き物のようですがこれまた珍しいことにこれまでの回想が挟まります




前日譚となる古書館イベについては自分も感想を書いてるのでよろしければ


ブルアカは時系列を濁しつつもしっかりと関係性が進展していく作品なので続き物は嬉しいのですが、前提となるイベストを好きに読めるのは常設化する2年後なのが歯がゆいところ
常設化自体はありがたいですがイベ終了後すぐ常設化ぐらいを高望みしています
新規先生が盛り上がりについてこれないってのがほんとにもったいないと感じるので

ストーリーに話を戻して、古書館ストの最後でウイが本の複写を無断で行っていたことがバレたところから



こんなんおもろいに決まってますやん…
サクラコ未所持なので解像度は低いと思いますが、本人にはその気がないのに持ち前の凄みで周りを萎縮させてしまうのがサクラコ様なんでしょうか



「」がついてるのは仰々しい話し方をしてしまっているだけで本人には他意がなさそうなのがまた…

んでその話し相手が外の人間を信用していない、物事の裏を探ってしまう気質のウイなので相性最悪です



ここでもう驚いたというか嬉しくなっちゃいました
ウイの性格ならヒナタの内通を疑いそうなものですが、その可能性がこれっぽっちも浮かんでないんですよね
むしろ自分が巻き込んでしまったと、ヒナタは被害者に違いないと
ウイ自身の偏見を乗り越えてヒナタの純真さがちゃんと伝わっていたのだとジーンと沁みました



ウイのしょぼしょぼへなへな顔好きすぎる
サクラコ様のはなんて言ったらいいんだろう、ぐるぐる目って訳じゃないけど混乱してる顔もすき
想像が想像を呼ぶ悪循環に陥っているウイはもう止まりません

そんな2人に救いの手が




変態の魔の手の間違いでした



そらそういう反応になるわね
いやぁ〜カオスカオス
忘れてましたがこの2人はエデン条約の終盤で接点があるのでした



深夜に水着姿でお仕掛けられた上、有無を言わさず働かされるという印象最悪な接点が
布石か伏線かはともかくこういった細かいシーンですらキャラの関係性として後に活かされるの大好きです

ハナコが現れたことで余計に話はややこしくなり



普段はさん付けなのにテンパると呼び捨てになるのサクラコ様とヒナタの距離が近く感じられていいっすねぇ



ヒナタが現れたことでウイが沈静化、ようやく落ち着いて話ができるようになりました
ハナコつくづくできすぎる恐ろしい女…!

ここからはハナコの巧みな話術によってトントン拍子で話がまとまっていきます



サクラコ様さぁ…

ウイの過ちは認めたうえで、一度はウイに助けられていることも鑑み、今回の件を見逃すかわりとしてシスターフッドの仕事を手伝う流れに



ハナコのことですからサクラコ様の言う「お願い」のことも把握していたのでしょう



あらすじからもサクラコ様の「お願い」が遺跡の調査であったと読み取れます

ちょっと脱線しますがこのあらすじ結構面白いんですがスキップするときしか表示されないんですよね
自分は読み飛ばさない人間、かつ気になったとこだけ読み直したい人間なので、アーカイブを再生する際にあらすじも表示してくれたら地味に便利なのになぁ…といつも思ってます

それはさておき全方位に理由付けができたということで遺跡調査に赴くことになりました





いやそうはならんやろ!



探索パート

2m


というわけで遺跡のある無人島に来たわけですがなぜかみんな水着です



うーんごもっとも
やっぱ良識のある子がいると安心するな



ジェリコの古則うおおおおおおおおお!!!



コハルのツッコミも冴え渡ります
今回はイジり甲斐のあるツッコミ役が3人もいるのでハナコはほんと終始楽しそうでした



ハナコの本音がポロリとこぼれますが普段の行いのせいで当然信じてもらえず



迷探偵コハルの名推理からのお家芸
こういうのでいいんだよおじさんもニッコリ

いつも通りの2人、一方ウイとヒナタは



夏の陽射しとともに輝きを増したヒナタに焦がされるウイ…かわいいね…



ここで先生が言うように分かりやすく陰と陽の対極に存在する二人ですよね

ただこういう凸凹コンビというかバディ感ある組み合わせが違う部活のほぼ接点の無かった二人というのがすごいなと感じます
メタ的な視点だと部活内のバランスを考えてのキャラ設定は理解できますが、全然違う部活の2人がここまで噛み合うのはすごい発見だなと
ハルナとフウカぐらい部活自体のコンセプトが近ければまだ分かりますが
初期から絡ませるのを想定していたのでしょうか恐ろしや…

ミレニアムの1年生'sが部活を越えて仲良し、ニヤがミチルンルンさんを案外信頼してる、みたいな部活外の繋がりも好きなんですが部活単位での掘り下げすら順番待ちなので、今後も匂わせから妄想する程度で我慢しておきます。

話を戻しましてウイの陰オーラ全開の台詞



こういう前置きしちゃうの自分もやりがちなんですよね〜
相手が悪いように受け取ってしまう可能性があることは言葉の裏を読みがちなウイが誰よりわかってる
でも相手の感情はコントロールできないし、相手を気遣うというより自分が悪く思われたくないから予防線をついつい張っちゃう的な

言葉って難しいですよね
僕自身も一つの事柄に対する表現を複数持っておいて、伝えたいように伝わる表現を使っていきたいと反省勉強の日々です

話を戻しまして
いくらいい人でもパーソナルスペースに居られると疲れるウイの気持ちは非常に分かります
ですが当然ヒナタとしては距離を置かれているように感じます
そのうえ



すれ違いざまに陰湿で執拗な釘刺し
そういうとこだぞウイ
相手がヒナタなのでうまいとこに落ち着くだろうと安心して見ていられますが

そしてコハルは夏の誘惑に負けず先生と戦うことを決心するのでした





コハルパート


ようやく島の探索が始まり、ウイが単独行動を好むのもあって手分けして探すことに
…なったはずなんですが……



いやいや、いやいやいやいやいや
なにこのかわいい生き物、愛おしすぎないか…?
一生懸命生きてるコハルに庇護欲をかきたてられます

今回のシナリオに関係するのもあってエデン条約読み直した(また泣いた)のですが初期コハルってだいぶ人見知りだったんですよね
それが先生やハナコなら、まで心を許してくれている
感慨深いですね

人見知りコハルが頑張ってウイやヒナタと会話するのを暖かい目で眺めつつ探索を続けると



エッチだなぁかわいいなぁ、ってのは置いといてなんとユスティナ聖徒会(水着)が登場
なぜここに居るのかの考察は最後にまとめてやろうと思います
そこから戦闘に入るのですがコハル一人の固定編成に

イベント戦闘は晄輪大祭から戦闘なしのストーリーが、ウサ夏から固定編成での戦闘が実装され段々アップデートされてますね
シナリオと戦闘がリンクしてないと没入感が損なわれるので改善されていってて嬉しいです
しかもSDキャラを見せることで販促になるという
卑しい〜卑しい〜〜

また今回は戦闘の演出も工夫されていまして



逃げ回るコハルかわいいね
SDキャラほんま可愛いからはやくSD鑑賞モードを実装してくださいお願いします(毎日思ってる)

なんとか退けみんなのもとに帰りますが、コハルは腰を抜かしてしまい先生がおんぶしていくことに

そんな美味しい状況をヤツが見逃してくれるはずもなく



それに対して墓穴を掘っていくコハル





いいイベストだったなぁ…
しょーもないことやってるのに澄みきった青空に爽やかな風が吹く、これぞまさにブルーアーカイブ
晄輪大祭の3D動画を思い出しました(半分悪口)



ウイパート


次の探索は遺跡の中
先生はウイについていき色々と話をします
コハルがただただかわいい前パートと比べこっちはしっとりと沁みるパートでした
引きこもりのイメージのあるウイが積極的に探索してくれるのが少し不思議ではあったのですが、ここでウイが少しずつその内面を見せてくれます





なるほどなぁ
古書が好き、というよりも歴史が好きでそれと対話する手段としての古書も好きってことなんですね
いやぁいいですね、知識欲の塊って感じで
自分が何をなぜ好きなのかって意外と言語化するのは難しいですし、自分の根っこにある大事なものをちゃんと認識できているのはすごいことです

その一方で今回度々見せていたウイ自身の言動に思うところもあるようで



外の人間に対する偏見を直そうと頑張っていると
以前最終編の感想の際にもホシノ先輩についてサラッと書いたのですが

性根というかキャラの根っこは変わらないけど、変わろうとする善くあろうとする姿勢

まさにこれだと思います
ウイがキャピキャピの陽キャになる必要はないけれど、他者に寄り添おうとするかしないかは大違いですからね
うーんやっぱり大好物
んでこれは先生にも言えることで、先生が間違ったり立ち止まったりしたときに生徒が教えてくれる展開も大好物です

その後はヒナタへの偏見を指摘されつつ、こちらもミメシスと遭遇して逃げることに
外で待ってた3人と一緒に合流するまではともかく



古書館イベでスケバンも驚いてたけど、やっぱ普通じゃないよねヒナタのグレラン
そしてハナコの制止も間に合わずミメシスとともに遺跡もどんがらがっしゃーんになりました
その後ヒナタを責めるような展開が少なくてホッとしました



ハナコパート


さて次の探索はレモン農園
ここではハナコと時間をともにします



ハナコがどこまで見通しているのかはさておき、コハルがなぜ呼ばれたのかは気になるところではあります



先生うまくてズルい聞き方するなぁ
先生自身の興味もあるのでしょうが、秘密を暴こうというより秘密を共有したいかわいげのある提案です
そしてハナコのメタ的ともとれる独り言、いいですね



建前に過ぎないのをわかっていても言葉にするのって大事

ここからハナコが胸の内を打ち明けてくれます





感想はすべて先生が言ってくれました



ハナコが一人の少女であると自分自身を認め、そしてそれを打ち明けられる相手ができた
これほどまでに嬉しいことはない

能力と振る舞いとで分厚い鎧を纏っていたハナコが先生の前でここまで素直になってくれたのが本当に嬉しくて嬉しくて……
先生冥利につきます



健気な少女のハナコをこれでもかと見せてくれる



言えたじゃねぇか…
そうだよ年相応の女の子でいいんだよ
今はまだ先生相手にだけ見せる姿かもしれないけど、これから少女のハナコを見せられる相手が増えていくといいね……



でまた先生の返しが粋だなぁ
重荷を背負ってる生徒たちに寄り添い、子どもが子どもでいられる居場所を作る
ブルアカの大きな魅力のひとつを見せてもらいました



そうして2人は日常に戻っていく
オチまで完璧です
流石です僕の大好きなブルーアーカイブ
ここのお話が良すぎて今回感想を書くに至りました



ヒナタパート


また雰囲気がガラッと変わって先生はヒナタのお手伝い
その最中またしてもミメシス襲来
しかし他の子たちを巻き込みたくないヒナタは先生と二人で処理したいと言うのですが



日常的に戦闘が起こる聖堂ってなんですか
さすがキヴォトス、常識が常識じゃないぜ!

ってことで戦闘になるわけですがヒナタがSPの生徒という都合なのか自前編成での戦闘
その戦闘後のセリフがちょっと不穏で



先生が体調崩してるんですよね
イベストや今回の水着キャラのモモトークに目を通しましたが、体力的に疲れたのを除くと先生が体調を崩してる描写は見当たりません
となると自前編成で戦う=大人のカードを使った、その弊害で体調を崩した、と見るのが自然なのかなと

ヒナタの「意外と大変ではなかった〜」というのも先生がバレないように間引いてたのかなと
まぁこれに関しては絆ストで道に横たわる大木を手刀で割りつつ



なんて言っちゃうぐらいだからヒナタの『また何かやっちゃいましたか』仕草なのかもしれませんが

ブルアカはゲーム内の仕様をシナリオにサラッと入れてくるし、おそらくそういうのが好きだと思うので自分の中ではこう解釈しときます
今後のメインストーリーでの大人のカードや先生自体の掘り下げ次第で手のひら返します

そしてこれだけ派手に戦闘したので当然ウイには勘づかれるのですがハナコが上手く取りなしてくれました
そのことに関してヒナタは少し負い目を感じてしまいます



正直ここの展開はなくてもいいかなぁと思わないでもないのですが、ラストの展開に整合性を持たせるための説明だったのかな
シスターという立場で嘘をどう捉えるかを描いておきたかったというところでしょうか
自分はヒナタの(臨機応変な)善性を信じているので違和感ないけども



推理パート

一通りの探索を終えましたが、めぼしい発見は未だ無し
ここからウイの推理が始まります



丸メガネ似合う〜〜〜イケメン〜〜〜〜
からの言い方ァ!ヒナタが愛想笑いしちゃってるじゃん!この落差よ

推理が行き詰まったところで『場所の役割』から『閉鎖された理由』へ視点を変えることに
謎は2つ
なぜ主食にならないレモンが離れた場所に栽培されているのか、なぜこの島に関する記録が消されたのか
ここでウイがレモンの秘密に勘づきます



ふ、ふーん…し、知ってたけどねー(無知)
レモンは食用ではなく炙り出しに使う目的で島に持ってこられたもののようです



この“聖徒会”というのが個人を指すか組織を指すかの2択があると考えています
レモンはベランダでも育てられるような植物なので、個人が無断で持ち込んでそれが長い年月を経てレモン農園となった説
もしくは聖徒会全体で計画的に利用されていた説
個人的には後者の方が納得しやすい気がします
ハナコの勘のとおり農園と呼ばれていた(現在は森)&過去の地図に明記されていたなら過去の時点で農園の規模があり隠されてはいなかったでしょうし、聖徒会の秘密主義に炙り出しが利用されていたと考えると自然です
ウイの猜疑心がうつっちゃったかな

ともかく新たな目的地が見つかったのでそちらの探索に向かうことに



ここのイチャつきボイスで聴きてぇ〜〜〜



滝裏の洞窟


長い距離歩いて滝裏の洞窟に到着
先生以上にウイがバッテバテで溶けててかわいい



疲れからか不幸にも悪癖が出てしまうウイと諌める先生



そして水の音がうるさいのをいいことに好き放題やりなさるハナコ
こ、こういうところもハナコの大事な一面だから…

先に進むと人の身長ほどある棺のようなものを発見



ウイがヒナタを本当に大切にしているのが伝わってきます
なおハナコは大丈夫だろうという偏見

そして箱の中身を確認した2人のリアクションは



さほどショックは受けていない、というか肩透かしのような反応です
ウイは「こんなもののために、なぜ苦労を……」とまで言っています
その後はまたもやミメシスに襲われつつ洞窟から脱出します



箱の役目


ミメシスから逃げ切ったところでまたも箱を発見
既に天丼となった襲撃を退け、重要そうな箱の中身を確認すると



中身は空
ただ何も入っていなかったわけではなく



過去の聖徒会が埋めたタイムカプセルであったのだろうと2人は推測しています
そして滝裏の洞窟とまだ行ってないもう一つの目的地はそれぞれ私物の保管庫と秘密基地だったのではないかと
そうなれば色々と辻褄が合ってくるのですが、それはまとめの方でまた語ります




後日譚


さて話は調査が終わり報告書をサクラコ様に提出するところまで飛びます



これが今回の結論のようです
ウイとハナコがあっさり真相を突き止めたことにサクラコ様がちょっとモヤッてるの面白すぎる
この人こんな神秘的なのに人間味がありすぎるよ



帰る道すがら先生をおちょくりつつマリーにセクハラかましてフォローも忘れないハナコ大物すぎる

そしてウイのところにも報告に行くと既にヒナタもいてドッタンバッタンしてウイがもにょもにょ顔になってました



「アレ」は卑猥な単語じゃなくタイムカプセルのことだったようで
なぜ残していくことにしたのか、ウイの考えはこうでした



一言一句良くてハナコ同様聴き入ってました
古書を一人一人大切に扱うのと同じように“あの子たち”があるべき姿で役目を果たせるよう尊重したんですね
ウイの矜持とも信念ともとれる部分が見えてカッコいいです



地図を新調したのは同じ時代に生まれた二人を同じ場所に残しておきたかったからなんですね
エモいなぁ
そしてシスターフッドながらその嘘を肯定したヒナタはというと



この辺りは自分は聖書やキリスト教に明るくないのでヒナタはこう解釈している、と捉えておきます
非常に前向きでヒナタらしい捉え方だと思います

種明かしも済んだところで解散となるのですが



これはウイの一番のお気に入り、アイスアメリカーノ!!!



ウイィ…泣泣泣
自分の好みを、内面を、見せてくれたウイの成長に涙ぐんじゃいます

絆ストーリーでは自分のことを

いつの間にか、人の気持ちを素直に受け入れられない……こんな私が出来上がっていました。
自分に自信が持てず、他人の目が気になって仕方がない小心者

と評していました

そんなウイが、古書館イベでは最後まで見せなかった自分の大事な内面を見せてくれたことがもう感無量
これからも少しずつでいい、善い人とだけでいいから他者との交流も増えていくといいねウイ……



そらこんなのニマニマしちゃうよ〜〜
ウイの理解者2人って感じでええな〜


という感じで今回のイベントは終わりを迎え…

ないんだな、これが






うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!
補習授業部最高!補習授業部最高!😭😭😭

最後の最後に全ユーザーが見たかったものを見せてくれる
ありがとう、ありがとうブルーアーカイブ






ユスティナ聖徒会(水着)について


先送りにしていたユスティナ聖徒会の複製(ミメシス)について軽く考察します
考察といっても大層なもんじゃなくみなさん思い浮かんでることだと思いますが一応改めて

まずそもそも複製(ミメシス)とはなんなのか
度々作中で言及されますが命名されたのは総力戦シロクロでのマエストロの語りのようです



感情の残滓が恐怖の存在を持って顕現した、これらをミメシスと呼ぶとのことです
つまりは強い感情の残留思念が実体を持って顕現した、霊的なものをミメシスと呼ぶのかなと思います
また『顕現した』という物言いからマエストロが作ったものではないように聞こえます
エストロの手助けがあって実体化できた、とかはあるかもしれませんが

今回登場したユスティナ聖徒会の初出はエデン条約3章だと思います
そちらも読み直してみたのですがユスティナ聖徒会の顕現及びコントロール、どこまでがエデン条約機構やアツコの力で、どこからがマエストロの力かはよく分かりませんでした
詳しい方いたらご教授ください(他力本願)

とりあえずミメシスは自然発生することもマエストロによって作られることもありそう、という中途半端な結論にしときます


さて今回のイベストでのユスティナ聖徒会(水着)はというと、かつてこの島で生活していた聖徒会の信徒たちの残留思念から自然発生したものだと考えられます
タイムカプセル、秘密基地、目を盗み遊ぶ生徒……そういった楽しい感情や、もしくはその場が奪われてしまった悲しみや後悔の念が残っていたのでしょうか

そう考えるとPVで衝撃的だったユスティナ聖徒会の水着?!?にも説明がつきます
もっと遊びたかった、水着を着て夏を満喫したかった、そんな感情が彼女たちを形作った
そして部外者に思い出を見られたくない、守りたいという想いで顕現していたのではないでしょうか

サクラコ様もおっしゃってますが、過去の生徒たちにも生活があり青春があったのは盲点でしたが実にブルアカらしいですね

この子も生徒なんだなぁを実感するときが一番ブルアカを感じているかもしれません




まとめ


以上が23年トリ夏2の感想でした
これまでのイベストは変化する状況の中で生徒と交流していくお話でしたが、今回は本筋がありつつもメインは生徒との対話でありだいぶ毛色が違いました
やはり作中での積み重ねを感じられるシナリオはひときわ感慨深かったです
妄想していた、けれど諦めていた理想の後日譚を見せてもらっている気分でした
補習授業部と古書館の回収を同時にやるなんて天才の御業ですわ

また実装キャラ発表時に感じていた小さな疑問もハナコの掘り下げで自然に回収していくのはエモすぎます
急に水着イズミが来たり、急に温泉チナツが来たりするのもソシャゲだからで流せますが、やっぱり作中での理由付けがしっかりされていると満足感が違います

やりたいことをやる、それが青春でしょ
そんなブルアカを今回も楽しませていただきました

放課後スイーツ物語 〜甘い秘密と銃撃戦〜 感想



『放課後スイーツ物語 甘い秘密と銃撃戦』イベントストーリーの感想を書き殴りたいと思います

今回は復刻開催となるので初回時の衝撃も復刻時の感動もまぜこぜで語っていきます

イベントストーリーや絆エピソードのネタバレ含むのでご了承ください







前置き

書き始める前に前置きさせてもらいます
感想を書くぐらいなので当然私はこのイベントストーリーが大大大の大好きです
それはもう雷に打たれたような、心にグサリと杭を打たれたまま今日までずっと刺さり続けてます

ただ読み手によって賛否が分かれる場面があることは認識しています
確かに棘のある表現が使われていたと思うしそれが下手に刺さってしまった人には低評価、一方でそれがいいんだよ!という人の高評価もあり強火の議論も起こってしまったのかなと思います

個人的な見解は後ほど述べるとして、一般論としては読み手それぞれで背景も状況も違うので、感情移入する深さもポイントも違って当たり前でしょう
ただそれと同様に作中のキャラクターにも背景があり状況があり感じ方も違うわけで、「自分だったら」の感情移入がすぎると物語をうまく飲み込めないケースも出てきてしまうのだとも思います
感情移入できるからこその感動、行間を読むからこそ伝わる真意も間違いなくあるので、程度の問題ではありますが立場を1つに決めずいろんな角度から作品を観られたらいいですよね
(自分が自分である以上それが一番難しいのですが……)

まぁそれもキャラクターの言動に矛盾が生じたり、話を転がすための舞台装置として扱われたりだと前提が崩れるので……「やっぱ程度の問題だなぁ」という結論に逃げさせてもらいます

以下の感想も良かったポイント刺さったポイントをご自身と比べながら違いを楽しんでいただけたら幸いです



イベント開催前の印象

スイーツ物語の予告を見たのは自分がブルアカを始めて1ヶ月ほど経った頃でした

ちなみに自分が初めて経験したイベントは一つ前の『出張!百夜堂海の家FC計画』です
そちらの方はまだろくにメインシナリオを読んでない頃&前後編あるイベントの後編ということで、知らないキャラが知らない関係性でお祭りやってるという“ソシャゲらしいイベスト”の域を出ない感想でした
今読んだら全然違うと思うのでアビ夏復刻ともども今から楽しみです

その後メインストーリーを読みエデンで感情が爆発して
ブルアカのシナリオすげぇ!
早く新鮮なブルアカのシナリオが読みてぇ!!!
と期待しまくりのところで新イベントの告知がありました

さてこのイベントを語り始める前に欠かせないのが第一印象だと思います
ブルアカはギャップ造りの天才ですが当時の自分はまんまと引っかかってしまいます

まずスイーツ部に関してはグループストーリーで女子高生やってる子たち、という印象しかありませんでした
キヴォトスに普通の女子高生はほとんどいないので珍しかった
特にカズサに関してはサービス開始当初から居たのにやっと実装なので、誰にとっても謎多き生徒だったみたいで
キービジュから四者四様の表情豊かでどんな登場をするのかワクワクしまくりでした

そして右の謎の女ですよ
当時トリニティで立ち絵のないキャラはスズミと電話越しに話していたレイサぐらい
自警団のキャラだとするとスイーツ部と接点がなさそう?自警団なのにスイーツ部と撃ち合う展開になる?などレイサじゃないかもという予想もあったかと思います
自警団といえば正義が人の形をしているスズミのイメージで固まっていたのかもしれません

極めつけはこの公式PVの1カット

こんの人を小馬鹿にした表情さぁ〜〜〜〜〜〜
もう面白くなる要素しかねぇなと思ってました

とにかくすべての先生にとって予想がつかない予告だったこともあって、その盛り上がりに新参である自分も加われて楽しみすぎて変なテンションだったのを覚えています




初対面のカズサ

ストーリー本編の感想に入っていきます
カズサから連絡があり話を聞くとストーカーに悩まされているとのこと

いやーやっぱイベストで先生と初対面のキャラとのお話だとより前のめりになっちゃいます
いろんな出来事を経て解像度が上がって関係性を構築していくのが醍醐味というか…
カズサはことさら初対面の初々しさ?余所余所しさ?が強調されていました
大人相手だから敬うべきだと分かっているけど敬語には慣れていない、というのがこれでもかと描写されます

トリニティにはミカやコハルみたいなそもそも敬う気のない生徒はいたもののお嬢様学校らしく自然な敬語で話しかけられることが多く、その点カズサは珍しかったです

それを裏付ける元スケバンとの告白

そしてしれっと宇沢呼び

ブルアカのゲーム上で生徒の名字を見る機会が少ないため特別な関係性を感じ取ってしまいますよね
ヒナの小鳥遊ホシノ呼びとか印象的ですよね

いい機会なので有志wikiのキャラ呼称表 を見てみたらカンナのようなお堅いタイプか初対面の相手への名字呼びはありましたが、交友のある相手へは見つからず…

うーん匂わせてくるなカズサ〜
いいですよこれは、いい匂いです
呼び方一つで関係性を匂わせてくる、本当にこれは韓国発のゲームなのかと何度思わされたことでしょうブルーアーカイブ

カズレイの強火はまだまだ続きます

アチチチチチチ
ちょっと火が強すぎませんか?
ここのレイサへの憤りは過去の自分に対しての恥ずかしさに起因するものでしょう

先生に話す中で自分の感情を整理していってるような、自分に言い聞かせてるような話し方好き

カズサは自分の感情を“恥ずかしさ”だという
恥ずかしさを覚えるのは他者の目線を気にした自身への負の感情だと思います
それは自身がなにかを直接嫌う負の感情とは似て非なるものです
お母さんが嫌いなのとお母さんと一緒にいるところを見られるのが恥ずかしいのとは違いますよね(男児並みの感想)
カズサがスケバン時代のことを「なんであんなことしてたんだろう」と後悔しているとしても、原因が違えば解決法も違います
詳しくはまた後ほど

ここがこのストーリーの大切なところだと思いますし、ブルアカで度々語られるテーマにも繋がっていると感じています



レイサとの初対面

カズサやレイサのことを確かめるためにスズミを通してレイサに連絡することに

先生との関係もチュートリアルの頃より深まっているのでしょう
スズミの自然で流暢な敬語が、よりカズサのぎこちなさを強調します

自警団についての詳しい掘り下げもまだないのでいつか見たいですね
正義実現委員会という治安維持組織がある中であえて自警団を続けているのにはただならぬ事情がありそうですし、正実はもちろん救護騎士団やシスターフッドとも関係あるでしょうし一本イベスト作れそうじゃないですか?
正直スズミ主役の物語がイベントで来る気配がサラサラ無いのでスピンオフ小説とかでなんとかならんですかね……

人のいいスズミにすら濁されるレイサ、もう声がなくても声が聴こえてきそうです
声がつく前から声がウザい、期待を裏切らない宇沢レイサでした

そしてこのシーン個人的な注目ポイントが

のしたスケバンにすら恥ずかしいと言われる始末
わかりやすく先ほど触れたカズサの“恥ずかしさ”との対比ですよね
カズサが“恥ずかしい”と蓋をした行為を変わらず続けているレイサ
まぜるなキケンの香りがしますね

考えなしで突っ込む危なっかしさ、恥ずかしい台詞を恥ずかしげもなく言えるまっすぐさ、レイサの陽の部分がギュッと凝縮されています

混乱してても二つ名を忘れない、さすがにヒマリさんのように流れる水のごとくペラペラと出てくる訳では無いですが
演じているというよりもこの言動が身についているといった方がよさそうです

この口すき
キリがないので自重しますが、レイサはほんとに表情がコロコロ変わって愛らしいですよね……

スズミと先生の言葉に混乱するも飲み込む時間がほしいと立ち去るレイサ
立ち絵が震えてからフレームアウト
ショックを受け止めきれていない描写が分かりやすいです

ブルアカは細かい効果音もそうですが立ち絵の動きでも魅せてきますね
ノベルゲーの揶揄として紙芝居と表現されることがありますが、自分は人形劇を観ている感覚です
これをアニメーションで動かせばよりよい物ができるかと言われるとそうでもないのが面白いところですよね
(それはそうとしてボイス付きやアニメーションで観たいシーンも多くありますが)


スイーツ部の関係性

場面は変わってスイーツ部の部室に先生が訪れます

こういう本筋に関係ないやり取りってバッサリカットでも成り立つとは思うんです
でも無駄なのに洗練されたこの会話が挟まるおかげでキャラが実在性を帯びるというかキャラが生きていることを実感できていいですよね!(オタク特有の早口)
その点今回のイベストでは、随所で感情に素直な反応を見せてくれるヨシミが物語への没入感を生んでくれていたと思います

いや〜〜さすがにいいですよね
頭に浮かんだことが次から次に口から出てくるヨシミ、それをたしなめるでもなく見守るアイリ
まちがいなく悪口ではあるんですが、それごときじゃ揺るがないスイーツ部の関係性が見えてきます
ヨシミは普段から面と向かってカズサに言ってそうですし、この(本人に自覚がなさそうな)裏表のなさがヨシミの良さですよね

そしてスイーツ部といえばこの人、食べる哲学者ナツは先生の真意を汲み取るように話します

ナツはやっぱええな〜
それっぽいことを言いたがる厨二病的側面もあるのですがそれだけではない
自分にも他人にも関心を向けて問いと答えを繰り返し真理を求めるまさに哲学者
それは子どもっぽさとは真逆の印象です
そのチグハグさがたまりません

またそれをスイーツ部は「ナツはこんなやつでしょ」と自然に受け入れている
もうこの時点で何者をも受け止めるスイーツ部の器のデカさを感じます
上っ面の言葉だけでない強固な関係性が出来上がっています

だからこそ先生も満足したのですがここで痛恨のポロリ
カズサの秘密がスイーツ部にもバレてしまいます
ここが読み手によって賛否が分かれるポイントその1だと思います

論点としてはまず先生がわざとかわざとじゃないか、ですかね
まぁ個人的にはどっちでもいいというか明確に言及されてないのでどう捉えてもいい場面だと思います
終盤の描写から先生には解決の道筋が見えていてその過程であえて見せた、としてもいい
先生がまったくやらかさない完璧人間…なわけないのはみなさんご存知だと思うのでほんとにチョンボした、としてもいい
私は疲れからか不幸にもチョンボをやらかす先生の方がしっくり来るのでそう捉えています

次の論点はこのチョンボの重さですよね
「自分がもし隠している秘密を他人に(故意でなかろうと)バラされたら…」という感情移入から嫌悪感を抱く方がいてもおかしくありません
実際このあとカズサを傷つけてしまいますし

作中で生徒がやらかすのは仕方ないとして『大人』である『先生』がやらかすのは許せない!という感情を否定はしません
初見時の自分もカズサへの申し訳なさでいっぱいだった気がします

ただ前置きにも書いたようにこれは「カズサ」が「先生」にされたことなんですよね
なのでそれを許すも許さないもカズサが決めることだと私は思いますし、結果的にはカズサの問題にスイーツ部を巻き込むために必要なものだったと解釈しています

ただこれは自分はそう解釈したというだけで正解だと思っているわけではなく…

はい、まとまらないまま長くなりそうなので本編に戻ります



カズサとの夜会話

先生はカズサを呼び出して今日の経過を伝えることに

素の表情を引き出せる関係って貴重ですよね

レイサが決闘を楽しんでるのが昔のまますぎて目障りだと
これは深読みかもしれませんが、昔のままという表現からレイサに対して昔のカズサ自身の姿を重ねているとも考えられます
蓋をして隠したい昔の自分の影につきまとわれるようで、レイサ本人のウザさ以上に忌避したいものになっているように感じます
いや普通にレイサはウザわですけどね

そして先生のやらかしも当然バレて

(暗黒微笑)ですが美少女がやると様になりますね

ブルアカはやっぱ大事な場面で『子ども』ってフレーズを出してきますねぇ
そしてそんな過去の自分から「急に目が覚めて悟ったんだ」と……

メインストーリーのような重たい責任を負わされたり状況に追い込まれたりした結果ではないですが、それでも自己のアイデンティティにとってはとてもとても重大な瞬間だったのだと思います

「子どもだったんだ」「大人にならなきゃ」そう捉える生徒に対して先生は、ひいてはブルアカという作品は一貫して「急いで大人にならなくていいんだよ」という解答だと思います
これはベアおばの「大人に利用される存在として『子どもは所詮子ども』」と捉えているのとは違います
実際にキヴォトスが生徒の力で回っている以上綺麗事になってしまう場面もありますが、周囲に大人のような役割を求められている生徒も子どもに戻る瞬間があっていいし、そのために頼る相手がいないなら自分を頼ってほしい

ある種先生のエゴでもあり、例えばカンナの絆エピでは押し付けが過ぎて呆れられるようなシーンもあります
カンナの場合は本人がその大人的な役割に納得して満足しているのでそのままでいいし、それは先生とのやり取りがあったからこそ再確認できたことだと思います

では今回のカズサはどうなのか
それはまた後ほど語っていきます

この返答からもカズサと先生との捉え方の違いが出てますよね
ほんとうにそれでいいの?まだ解決していないんじゃない?とでも言いたげです
含みをもたせる表現の多いこと多いこと
いいですね解釈の余地があって



あぁもうめちゃくちゃだよ

そして後日カズサとの相談はまだ続くようで

初見時の自分もカズサと同じく「これってカズサ側の問題なんか…?」とはてなマークが浮かんでいました

そして問題のシーンですよ

かわいすぎるだろっ!
ナツがノリノリなのは当然として、アイリもノリノリなのがだいぶギャップを感じていい
アイリは純粋ないい子なんだけど悪ノリも自然とできるという隠れたおもしれー女ですよこの子

そしてほぼ変化のないヨシミよ
もう素がスケバン、素でヤンキー
別にヨシミ自身にスケバンの過去があるわけでもそういうのが好きなわけでもなさそうなんだけど、もう魂が根っこからヤンキーなんですよね
仲間想いで自分の感情に素直で言葉遣いが荒くて真っ赤なパーカーで……
逆になんでこの子ヤンキーじゃないの?

よくよく考えればトリニティでパーカーにスポーツバッグってだいぶ浮いてるな
ヨシミ……こいつのポテンシャルはとんでもねーですよ…

いい子過ぎて泣けてきます…
おじさん弱いんだよ…
こういう誰かのために馬鹿やれる青春らしさに……

ただ悲しいことにその想いはカズサにうまく伝わらない、というか外からのアプローチだけで解決する問題じゃないんですね

恥ずかしさとは前述の通り「『他者から良くない認識をされる』と本人が思い込んでいる」というあくまで本人の問題
なので周りの人間から「そんなことないよ」と言ってもらうのは必要なステップですが、それを本人が“優しい気遣いをされた”と受け取ってしまうと解決には繋がりません

私にも思い当たる経験しかありませんが、中高生にとって言葉を額面通りに受け取ることのいかに難しいことか
スイーツ部の面々と付き合いが長い分そういう気遣いのできる子たちだとカズサが思っているからこそ、なのかもしれません

そんなすれ違いにやきもきしているところに

あーあ、最悪なタイミングで来ちゃったよ

あーもうめちゃくちゃだよ

このすれ違いが多重の玉突き事故を起こして収集つかなくなるのめっちゃ好きです
ナツは悪ノリしてる自覚アリそうですけど

はいここで2つ目の賛否ポイントです
この一連のノリに先生もウキウキで乗っかってしまいます
これを不快に感じる人が多かったようです

自分も不快とはいかなくてもやっちゃうんだ?!と驚きました
しかもその後

カズサの重い独白が挟まることで余計に悪者感が出ちゃっています

せっかく選択肢があるなら参加しない選択肢も用意して欲しかったと思います
「とりあえずレイサを落ち着かせよう!」みたいな
もしくは戦闘後にフォローする選択肢と別に「ごめんなさい…」と謝る選択肢があれば溜飲を下げられたのかもしれませんが、当事者なのに庇うような言動はダサいですよね

今回のシナリオはカッコいい大人の先生の時間が長いのでたまに出てくる距離感バグり先生との違和感を覚えるのだと思います
この振る舞いが嫌いだ、という人も当然居るかと思います

ですがね〜、ここで先生が道化になるのは必要ではあったと思うんですよね〜
先生って『大人』じゃないですか、もう『子ども』ではないんですよ
けど『大人』でもふざけたり遊んだり失敗したりしてもいいと思うんですよね
先生なんて生徒に助けてもらってばっかりですし

でも生徒から見るとそう映ってないのかもしれません
特に知り合って日の浅いカズサには

カズサは昔の自分を『子ども』だったと恥ずかしく思っている
ならば『大人』である先生はその対極の人間だと考えているのかもしれません
恥ずかしいことをしない、分別のある、『子ども』じゃない、そういう存在が『大人』であると

『大人』は責任を負うものだと先生は口にしますが、だからといって常に完璧人間でなくても、『子ども』らしいところがあってもいいじゃないですか?
それらは矛盾しないと思います
『大人』の子どもっぽいダサい姿をカズサに見せることって必要なステップだったのかもしれません

にしても荒療治ですがね
カズサだから落ち着くところに落ち着いたし、スイーツ部とレイサだから上手に転がったところはあるでしょう
自分はそこも含めて先生のよくやる「生徒を信じる」ムーブの一貫だとも解釈しています

これぐらいにしてストーリーに戻ります

レイサをのして事態は落ち着きますが当然カズサはブチ切れ
一方でナツの悪ノリが止まらないところ

えらい!
空気をぶった切って思ったことを言えるのえらいよヨシミ
なかなかできるもんじゃない
もうヨシミの株が爆上がりですよほんと

そしてちゃんとそれが伝わるナツ
どこまで本気でどこまでおどけているのかを推察するのは難しいですが、行き過ぎても止めてくれる信頼のもと好き勝手やっているように見えます

ついにこのときが来てしまった…
カズサの想いがレイサに伝わってしまいます
ろくに話したことないと言っていたのでこれが初めてだったのでしょうし、どれだけの衝撃だったのか

決してカズサは悪くないのですが、どうしてもこの場面はレイサにも感情移入してしまいます
レイサはこれをどう受け止めるのか
次に続きます



レイサとの夜会話

その日の夜先生はレイサを呼び出して話をします

ぐわああああぁぁぁぁぁああぁぁぁぁああ
切ない、胸が締め付けられる

“そういう話じゃないから、顔を上げて。”

この台詞がよすぎる
会うなりレイサが一方的に話して結論を急ぐ、でもその顔はうつむきがちで……
この一言でシーンの情景が鮮明に浮かびます

初見時のレイサは話を聞かずにカズサに迷惑をかけるメイワクな子であったのは間違いないです
ただそれはカズサから話を聞く機会がなかっただけで、聞いた上で分別のある選択ができる子だったんですね
自分の生きがいと言ってもいいような大事な部分ですら、他人の迷惑になるなら我慢してしまう子なんですね……

その後キャスパリーグの噂がスケバンの間に広まりレイサは追われることになります
レイサ自身にとって整理して飲み込むのにまだ時間が必要なはずなのにこの子は

うおおおおおおおおおおおんんん
そんなこと笑顔で言わないでくれ
苦しい、苦しい
先生ではどうすることもできない無力感がこれ以上なく襲ってきます

ここにもまた背負わなくていい『責任』を一人で背負おうとする生徒がいる…
なんとか…なんとかしてくれよ先生…!

先生が口を挟む暇もなく、レイサは「挑戦状」を先生に手渡し、先生への感謝、カズサへの謝罪を述べます

ただ最後に少しだけ本音を語ってくれます

バカバカバカバカバカレイサ
なんでそんなことを笑って言うんだよ
ちくしょう…………


私の情緒はこの一連のシーンでボコボコにされました
レイサへの先入観もあってエモいシーンが余計に感傷的に映ってしまって…
何回ブルアカに殴られれば気が済むんでしょう
感情ボコボコになるのが気持ちいいので今後もやめられないと思います(ドM)




カズサとの夜会話

レイサはそのままスケバンとの闘いに消えてしまい、先生は預かった言伝とともにカズサのもとへ

カズサの逡巡がこの間と微妙な表情変化から伝わってきます
気づいたとしても何も聞かずに去ることもできたはずです
でもそうしないのがカズサなんですね
鈍感になりきれないというか他人になりきれないというか
優しさ、と形容してもいいのかもしれません

こういう1しか言わずに10を伝え合うコミュニケーションが奥ゆかしくてたまりませんな
カズサが断れないのを分かっていて言ってる先生が憎たらしくてニヤニヤしてしまいます

うおおおおおおおおおおお!!!!!
こんなのもう確定演出でしょ!!!
腐れ縁のライバルを貶すところから入るのはもう1周貶し終わってから「でも」に繋がる王道展開ですやん!!!

たまらねぇぜこのイケメン
こっからはずっと嬉しいやらワクワクやらで拳を握りしめながら読んでいたと思います

ここでこのシーンのサブタイトルを見てみましょう

印象的なセリフがタイトルになってるオタクの好きなやつじゃ〜〜ん!!
読み始めるときにこれが表示された時点でうおれるぐらいには熱さが最初っから伝わります
なんなら特殊演出でカズサとの会話後にタイトルドドン!と出すアニメを観た気すらしてきます

グレンラガンにスイーツ部回ありましたよね?(存在しない記憶)



スイーツ部最高


レイサを助けに行くぞおおおおお(でもどうなれば解決なんやろ…)と色々考えながら読み進めると

うおおおおおスイーツ部最高!
あんなことがあったのにまったく何も変わらず助けに来て言い合いして茶化して…
多少のことでは揺るがないこの安定感がスイーツ部なんだと何度となくこれでもかと見せつけられます

そしてまたクサい台詞をノリノリで言うナツと観察者羞恥が働くカズサ

この本気でぶつかりあってるのにどこか澄み切った青春の風が吹くような爽やかさ
あぁこれこれ、まさにブルーアーカイブ

そして孤軍奮闘するレイサのもとへ

自分で言って自分でツッコむのが独りであることをより強く印象付けますし、独白として本音が出てしまい

レイサぁ…… お前はさぁ…
この感情は最終編第3章のリオを見ているときと同じです
感情や願望をうまく吐き出せずに内に溜め込んでしまう子たちが一人のときに見せる本音の表情がたまらなく狂おしいほど心を掴まれます

レイサとカズサの共闘だああああ!!と思ったらスイーツ部の登場シーンでレイサは気絶してしまった模様
ほんとに限界だったのかな…  お前はさぁ……

そしてこっからは放課後スイーツ団の舞台!
当然ナツが黙っているわけではなく

どすこいヨシミすき
ほんとこの子は直感的に動く分、調子に乗っていいとき悪いときがよくわかってる

真剣な顔してアホやってるのが一番おもしれーんだから

そしてここ!ここ見てください!

今まで先生は別枠として強く批難しなかったのに宇沢やスケバンと同枠でキレられてるんですよ!!
いやー感慨深いですね…
途中で語った『大人』や先生だって特別な存在じゃないんだよってようやく伝わったような気がします
生徒をキレさせるのには定評のある先生ですからね、これもPerfect Communicationですよ

んでスケバンとの抗争が一段落し気づけば朝に
カズサの慣れてる感もうまく出してます

ここ細かいんですけど自分のブルアカだいすきポイントです
読んでると知らない単語が出てきて「ん?」ってなることあるじゃないですか
ゲマトリアみたいなあえてそうしてる場合を除き、すぐに誰かが聞き返して答えてくれるんですよね
話がただ分かりやすいだけじゃなくて些細な疑問→解消があるおかげでちょっと気持ちいいというか、そのちょっとした起伏で文章が平坦にならず興味を持続させる効果があると思うんですよね

ほんっとうに細かいしそう感じているのは自分だけかもしれませんが、読ませる工夫に富んでるなとよくよく感心しきりです

カズサもナツもアイリもヨシミも自然体で…
これが…青春の味かぁ……沁みるなぁ……

そしてレイサは寝かせておいて大丈夫と元カノみたいな匂わせ方してくるカズサ
ろくに話したことないのにお互いのことをよく知ってて意識しあってて……エモいなぁ
百合というよりは少年漫画のライバル的な文脈でしょうか

そして

おいおいおいおいおい
いいのか、カズサ……

挑戦状を渡されたときあんなに察しがよかったカズサが、ここで返すことの意味とそれをレイサがどう捉えるかなんて分からないはずないじゃないか

カズサが自分の意志で挑戦状をレイサの元に置いていった
これ以上言葉にするのは野暮かもしれませんが、カズサ自身がこれまでのレイサとの関係性、さらに過去の自分自身も肯定できた瞬間だと思います

カズサが一歩踏み出せたところでこの笑顔ですよ

笑顔も朝日も眩しいなぁ
あぁよかったいいものを観れた

ここでイベントストーリー終わっても満足感あったと思います
なのにまだ続くんですよこの神シナリオ

手厚すぎるぞおい



キービジュ回収綺麗すぎる


後日談としてカズサから感謝を述べられます

この辺りから察するに先生ははじめからカズサの抱える問題と解決の道筋が見えていたのかもしれません
ただ展開が意図したものかは怪しいですし、「こう育ってほしいなぁ」と願った通りに育つ子どもなんてほとんどいませんからね
結局はカズサ自身が成長できたからこそのハッピーエンドだと思います

前置きにつらつらと書いたことの結論としては、経緯がどうあれカズサ自身が納得して感謝を述べている以上これが正解のルートだったのかなと思います

過去に蓋をして今を生きるのも、過去を認めて共に今を生きるのも、それぞれの人にとっての正解があります
ただその過去が本人にとって楽しかった過去だったとしたら、それを今が否定してしまうのは悲しいなと私は思います


一件落着、ではあるんですがなぜそんなカズサがスイーツ部に?という理由を恥ずかしそうに語ってくれます

え、エモ
エモ
エモモモモモエモモエエエえええエモおおおおおお?!???!

えー!聞いてないよこんなエモいエピソード!
咀嚼するのに時間がかかってます
順番に噛み砕いていくとまず昔のカズサはやっぱり楽しそう
そして目に止まる、そのシルエットがアイリなんですね〜〜〜〜〜

人生を変えるのは劇的な出来事ばかりじゃないんですね
何気ない、ほんとどこでも見られそうな風景だったのでしょうが、普通だけど普通じゃないアイリの魅力がそこにあったのでしょう

それをカズサはこう表現します

やわらかくて、暖かい……
いい、すごく詩的で、簡潔で、でもこれ以上に当てはまる言葉が見つかりません
添削の必要などありません!

ストーリー序盤にもあった、先生に話しているうちに自分の中で整理がついて言葉が見つかっていく感覚
ほんとうに巧みですね

分かっていても直接言うのではなく気づかせる
先生冥利に尽きますね
それをずるいというカズサも含みがあってほんま奥深くて狂いそうになる

先生がスイーツ部を訪れた際にナツの言っていた言葉

カズサがこのことに気づいて、その歪さを許せるのかが今回のシナリオのゴールであり、今まさにゴールテープを切りました

おめでとうカズサ
ほんとうにありがとう放課後スイーツ部
ありがとうブルーアーカイブ

カズサの物語がキレイに締まったあと罪なきスケバンをしばき、なんとCパートまで用意されてました?!

もう放課後スイーツ部の大ファンになっちゃったので永遠と他愛のない漫才を見ていたい気分です
そうやって余韻に浸っているとき

えっ
えっえっえっうそうそうそだ
そっちも回収してくれるんですか!?
全員救ってくれるんですか???!!

うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!
きたきたきたきたきたきた!!!!!

カズサの悪友としてレイサを暖かく迎えるスイーツ部、ここぞとばかりに弄ぶナツ、それに悪ノリするヨシミと止めないアイリ……
そしてレイサとカズサ……
挑戦状の下りで匂わせてくれるだけでも十分だったのに模範解答まで用意してくれているの感謝しかない

しれっとアイリ入れてないのすき
そんなカズサをさえぎるように

うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!

もうほんと嬉しすぎて涙出てくる…
まさかこんなトゥルーエンドが待ってるなんて思いもしなかった…


そしてこのスチルですよ…!!
うまい、上手すぎるっ!!!
予告のときの第一印象から、全員のキャラクター性を掘り下げ、紆余曲折あり、関係性は変わっていないけどそれをどう捉えるかの内面が変わっているから意味合いが変わっている

放課後スイーツ物語、最高でした



まとめ

というわけで長文&駄文失礼いたしました
初見時の興奮や再読時の噛み締め具合が伝わっていたら幸いです

こんなにも素敵ですごい部活のシナリオを始めたての頃に読んで「これソシャゲのイベストってレベルじゃねーぞ!」となれたのはいい経験でした

ほんとうにこのお話が好きすぎて初見時から今回の復刻まで刺さって抜けず、そして今後もずっと胸に残り続けると思います

復刻されたしせっかくならブログにしたいしで改めて読み直すと、ブルアカらしい良い点も他であまり見かけない良い点もたくさん見つかって非常に楽しかったです

例えばこんなに複数人の間で矢印が飛び交ってる部活も少ないと思うんですよね
カズサとヨシミ、カズサとアイリ、カズサとナツなどそれぞれに違う種類の矢印が向いている

その特異さはスイーツ部自体がなにかの活動を目的に集まったわけでも、誰か一人のリーダーシップで成り立つわけでもない緩さからなのかなーとか考えてます
だからこそ柔軟で、ちょっとした亀裂やヒビが入った程度じゃ揺るがない
サクラコ様とかツルギとか入ってきてもスイーツ部として在り続けられる、そんな懐の深さを感じます

復刻時の変化としてもう一つ大きいのはレイサの実装ですね
当然天井でレイサをもらいまして絆エピソードを見ました
しっかりレイサの掘り下げをしつつ、絆エピソードの中でひとつ、またひとつとレイサが成長してくれました

見慣れた光景も誰かと一緒に見ると変わって見えるってのは王道ですがとてもエモいし、ナツのいう「ロマン」や美食研のハルナのいう「美食」にも繋がる考え方だと思います

それを先生との色恋の方向に持っていくのはもったいないんですよ
もっと広くて大きくて深い感動的な気づきなのに

先生という他者を通じて自分や周囲の新たな一面に気づく、ぐらいの塩梅の絆エピが好物なのでその点レイサは最高でした

あと声がウザカワすぎるだろ
テンション高くて暑苦しい生真面目さのあるウザさで、コユキとはまた違うウザさを産み出してくれました
ほんとうに命を吹き込んでくれる声優さんたちに感謝感謝です

また復刻に合わせて公式漫画 あおはるレコードのスイーツ部回 が更新され追加エピソードとして一億兆点なので、まだ見ていない方はぜひ



おまけ

ここからはちょっとした近況語りになります

最終編以降のブルアカは正月便利屋、忍術研究部2つ、メイドゲーム部というイベント更新でした

便利屋はさておき、忍研とゲーム開発部はブルアカを代表する好きなことにこだわる部活です
それを子どもらしいだとか古いだとか周囲にいくら馬鹿にされようとも

好きなものを好きなままでいい、というメッセージはブルアカ全体を通して感じますし、オタクを肯定してくれるようで安心感があります

その点ではスイーツ物語もそういった過去を肯定するお話だったと思います


完全に個人の話になるのですが、先日劇場公開された「グリッドマンユニバース」を観て熱くなり、オーイシさんの「uni-verse」を聴いて熱くなったオタクにはタイムリーだなぁと勝手にじ~んときてました
オーイシさんのグリッドマンの曲はどれも少年の頃の夢を肯定している、熱くて優しい名曲ですよね

自分は特撮好きというわけではありませんが、それでも十二分にメッセージが伝わりましたし最高な作品であり大好きな曲です

例えば「インパーフェクト」の2番サビ

大切なあの人を想う時
誰だって小さな主人公になれるはずだよ

とかまさに最終編第3章のアリスの台詞だし

「uni-verse」の1番Bメロ

自由自在に手を伸ばしたシナリオ
ジャンクだらけに見える今日の日も

なんてブルアカのキャッチコピー「何気ない日常で、ほんの少しの奇跡を見つける物語」そのままだし

2番サビの

そして時間さえ越えて いま君と交わる

はクロコやプレ先のことを語っているようで…

すっげぇブルアカと親和性あると思うのでグリッドマンを知らなくても聴いてみてほしいし、いつかどなたかが音MAD作ってくれるの待ってます(他力本願)



最終編第3章に感情をぶち壊されました


ので感想を書いていきたいと思います

ちなみに更新当日はボロボロバチボコに泣きましてもう感想とかそれどころじゃ無かったです
数日色んなネットの声を拾いながら余韻に浸っていました

この記事は感情を乗せて(むしろ感情そのもので)書いたので勝手な解釈、見落としている点、偏っている点などあるかもしれません

もし気になる点がありましたらお手柔らかにコメントで指摘していただけると幸いです



最終編第3章の面白かったところ、疑問点いろいろあるのですが、全てを語っているとブログが取りとめなく永遠に終わらなそう…

なので感情的にめちゃくちゃにされた、俗に言う「これもう実質パヴァーヌ3章でしょ!」にスポットを当てて感想を書いていけたらと思います    

まぁそれでもめちゃくちゃ長くなったので目次から気になるところだけでも読んでいただけたら嬉しいです


ブルアカのメインストーリーや絆エピソードなどのネタバレを含みますのでご了承ください











“ブルーアーカイブ”という物語


本編に入る前にブルーアーカイブという作品に対しての自分の捉え方を語らせていただきたい
下記の解釈を踏まえた感想になるので前置きさせてください

ブルーアーカイブは公式キャッチコピーによると「学園×青春×物語RPG」というジャンル
シナリオライターの方も言及しているように1シリアスな展開、残酷な描写があっても最終的には『生徒』が主人公の爽やかな『青春』の物語に帰結するお話です
この点に関してはエデン3章におけるヒフミの宣言でそのまま表現されておりプレイヤー間の共通認識だと思います

そこから一歩踏み込んで私はキヴォトスを
『仲間を信頼し協力することが正解とされる世界』
だと認識してシナリオを読んでいます

自分の好みというよりメインストーリーを読む中でそういうお話だと"わからされ"ました

倫理観が我々とは違うキヴォトス人は犯罪行為も平気でやらかしますが、作中で良くない結末を招くのはいつも単独で物事を決めつけてしまった人物です
対策委員会のホシノ、パヴァーヌのリオ、エデンはたくさん……
いくらその目的が善良で真っ当なものであっても利用され裏切られてしまっています
間違いを犯した彼女たちに対して先生は諭したり謝ったりするわけですがその内容は『方法を間違えた』ことよりも『他者を頼らなかった』ことに重きを置いています

その一方で保証や根拠がなくとも感情を第一に協力して動いた生徒たちがシナリオをハッピーエンドに導いています
生徒や先生が過酷な現実に打ちのめされる瞬間、それは答えのない問いのようなもの、堂々巡りで足が動かなくなる
その中でうるせー!私は私達はこうしたいんだ!!!と動くことが結果的に解決に繋がっています

これは捉えようによってはご都合主義とも言えます
そこの線引は読者がどれだけ置いてけぼりにされるかなので一概に定義するのは難しいです
内容だけでなく描き方や個人の主観によっても変わり、どこまでを許容できるかの話にもなりますので
ブルアカの場合、足りない根拠を伏線や周囲の支えによって補うことで感情的な行動に説得力を持たせていると私は感じます
その役割が各章によって違うのも人によって好みが分かれたり比較できたりして面白いところかなと

話を戻しまして
生徒は不完全な存在として描かれており、どれだけ優秀な人物でも間違うこと失敗することがあります
だからこそ協力して補い合おうよというのが先生の、ブルアカのハッピーエンドのスタンスだと思います
(それができなかったのが4thPVのあのスチルやプロローグ世界線ですよね、それはそれで見て鬱になりたい)

正誤は後に振り返って初めてわかるもので選択する瞬間にはわからないし、キヴォトスのような魑魅魍魎ファンタジーの世界だと簡単に常識がひっくり返ってしまいタラレバにキリがありません
そんな世界で一貫しているのは仲間を信じて後悔しない選択ができれば自ずとよりよい未来を手に入れられる、そのために奇跡を起こす必要があるなら起こそうじゃないかというぐらいの楽観的で前向きな勢い

ブルーアーカイブはそういう物語なのだと捉えています

プレイヤーそれぞれのブルアカに求めるものが違っていて当たり前なので、こういう読み方する人もいるんだーぐらいに寛大に読み進めて頂ければと思います(予防線)






パヴァーヌ第2章のおさらい

最終編の感想に入る前にもう一つ前置きを
パヴァーヌ2章の感想をまとめるいい機会でもあるので先にそちらを書かせていただきます
初見当時の感想と最終編観たあとの感想とを混ぜながらざっくりまとめられたらと思います

  • リオとヒマリ

ヒマリはデカグラマトン編で、リオはパヴァーヌ2章でビジュアル初公開でした
ヒマリの第一印象は自己評価が高すぎるが能力も高いから許されてるおもしれー女
と同時に絆エピで先生を困らせたりバレエピで想定外の事態に慌てたり…
頭はいいけど思いつきで動いて失敗する、でもすぐ前を向く(その過程で周りを振り回す)ような強引さが面白いキャラだなと

リオの方も言及はされていてヒマリの罵倒が酷いものでいったいどんな冷酷妖怪かと思いましたが

スーツの似合うしごでき女ええなぁ〜という第一印象でした
そしてやはりリオとヒマリとは水と油なようでアリスについての認識がお互いに同じ情報を持ち合わせていても

と見事にすれ違います
リオはともかくヒマリがここまではっきりとアリスの存在を肯定してくれるのは意外でした
ヴェリタスやエイミに対する優しさ気遣いはありましたが得体のしれないアリスをそう断じるのは今思うとさすがヒマリだなと
それを受けてリオは

と発言した後になんやかんやあってヒマリを拉致監禁してしまいます
ここの強引さが後の展開を含めてリオの非難されるポイントだと思います

自分もリオの非はあると思いますがそれは暴力に訴えたことよりもヒマリとの対話を打ち切ってしまったこと、そしてそれはヒマリの非でもあると思います
お互いがお互いを信用せず、リオは武力での制圧を、ヒマリはそれも予期して脱出する手段を用意していました

話し合って理解しあえたかはわかりません…
いえ難しかったでしょう
自分を褒めることはしても他人を蔑むことがあまりないヒマリが、リオに対してだけは並々ならぬ揶揄を浴びせており、それまでの2人の深い深い確執を思わせるものです
だからこそこの場面でもこれ以上言葉を重ねても無駄であるという2人の判断になってしまったのだと思います

今この台詞を見返すとリオはヒマリを仲間にしたかったのが本心で、また暴力的な制圧を非合理的な方法と思っていたんですね…
少なくともリオの方にはヒマリに理解してもらい協力する“合理的”な道もあると考えていたということですね
ここにもリオの性格の一端がよく表れていると感じます
合理的な判断こそが正しく、正しければ相手に理解してもらえるし理解されたい、でも最悪の場合に備え力で解決する安全策も用意する、してしまう
共感を得たい幼心が、通じなくてもなんとかできてしまう強権によって蔑ろにされているようで見ていてつらくなります…

詳しくはまた最終編の方で語ります
初見時はまぁこんなこと思うはずもなくいきなりやべぇことになってきたな程度でした


  • リオとアリスの対峙

その後平和な日常パートを挟んでアリス暴走、モモイ昏倒、リオ襲来と畳み掛けてきます

アリスとゲーム開発部に肩入れしまくってる先生としては「そこまで言わないでよ…お願いだよ…」と一緒にボコボコにされた気分
ここでもまたリオらしさが

理解されないことを自分の落ち度だと認識していても理解できる説明ができなかったことを反省し、あくまで合理性が相手に伝わらなかったせいであって結果を出してその合理性を証明できれば解決すると思っている
聞き分けがいいようで聞いていない、合理的という大人らしい言葉とは裏腹に子どものような頑固さすら感じます

その矛先は先生にも向き

ぐぅの音もでねぇ…
アリスがいい子に育ってくれていただけで問題を先送りにしていたのは間違いないし、実際暴走してしまった以上リオを納得させる安心材料を用意できなきゃリオの方が正しいよ……
というのが初見時の率直な感想

先生の返しも段々と弱々しくなり引き止めるしかできないように見えました
話し合おうというのが先生の本心だったとしてもリオからは苦し紛れの提案に聞こえたでしょう
事ここに至るまで何も対策を打たなかった信頼できない大人、そう断じられても仕方ないと思います
だからこそ自分が責任を負わなければならないと気負っているようにも感じられます

責任”という言葉は作中でもよく登場し、先生は決まって「責任は私がとる」「大人の負うべき責任」と口にします
これは同時に『生徒は責任を負わなくてもよい』ということでもあります

〜追記〜
この解釈は正しくありませんでした
エデン4章やカルバノグ2章で描写されたように生徒が生徒自身の未来に責任を持つことを先生はむしろ推奨しています
一方で状況や環境に対して生徒が望まないのであればその責任を負う必要がないとも

他のシナリオでも身に余る責任を負おうとして潰れてしまった生徒たちが描かれており、リオについてもよくない未来を予感させます

そしてそれらのやり取りを聴いていたアリスは…

そうなるよね……
アリスはそれこそ聞き分けのいい子だからね…
これが憶測の話なら突っぱねることもできるけど現に暴走してコントロールできずにモモイを傷つけてしまったからね…
アリス可哀想というよりもこうなるまでになんとかできなかったのかワイ…!というやるせなさでいっぱいでした…

ここまでが前半公開分で相当やきもきさせられたのを覚えています
他のメインストーリー更新でもそうですが「こんなのどうやって解決すればいいの〜??」という不安ですね
これまで通りシナリオでちゃんと救ってくれると信頼しつつも、この場で何も言い返せなかった先生がここからリオの根拠を越えるのは難しいんじゃと思ってました
またブルアカ内で生徒が倒れる描写はあってもスチルまであるのは珍しく、モモイはしばらく目覚めないんじゃ…とも





まぁ後編が公開されるとあっさりモモイ降臨!からの納得いかねぇから取り戻すぞ!になるわけですが

ここで嬉しくもあり残酷でもあったのはC&C、エンジニア部、ヴェリタス、セミナーがアリスの救出に即座に動いてくれたこと
短い期間でもそれだけアリスの善性が皆に伝わっていた証左であり、盲目的に信じてもらえるほどの信用がリオには無かったことです
ヘイローを破壊するという手段がショッキングなせいもあるでしょうが
見えない脅威よりも見てきた仲間を信頼するというのは王道ではありますがリオの立場を考えると苦しい…あまりにも苦しい…

同じ誰かを守りたいという気持ちで動いているのにかたや正義でかたや悪という風に映ってしまう
ただ「誰かを犠牲にしてでも多くを助けることが正しい」というリオの考えは助けられる生徒たちを勝手に代弁した自分勝手な救いでもあります
実際この場面での決起集会は「そんなの私達は望んでいない!」という他の生徒からの意思表明でもあります
他人を救う力を持った人間が正義の味方になろうとして多くを失い悪役に成り下がってしまう…まるでFate衛宮切嗣

と身につまされながら、「でも取り戻して終わりじゃないしどう問題解決するんやろ」と展開にワクワクしながら読み進めていました

  • アリス救出

その後のエリドゥ攻略戦はそれぞれのキャラクターに見せ場がありつつトキかっこいい、ユズかっこいい、ネルかっこよすぎ!!!!ひゃだ…ボロボロなのになんでこんなに負ける気がしないの……たまんないわねッッッ!!
心に飼ってる乙女(オカマ)が大騒ぎしてました

リオ屈指の名シーン

「……見た目は関係ないわ。」

も飛び出してリオもしっかり隙を見せてくれてホッとしたのを覚えています
アヴァンギャルド君の名前も「私のセンスが前衛的すぎて周りの理解が追いついていない」とでも思ってそうで微笑ましい

そして場面はアリス救出に移ります

まぁそう簡単に行くわけもなく

とKeyに警告されます
味方からではなく敵から警告されるのは意外でしたが、Keyにとっても接続解除されるのが痛手だったとか、GBibleダウンロード時の「残念、削除」のようにこちらの考えを汲み取れる高性能AIだからとかかな

そして容赦なくカウントダウンが始まるのですが

自分一人犠牲になってでも逃げるように提案するリオ、一貫してて好きになっちゃうよね
アリスを連れ去るシーンの論理は周りを説得し自分が納得するための理由付けでもあったのかなと
世界を救うために犠牲にしなければいけないのがたまたま「アリス」だったのであって、「 」が何に置き換わろうと決断する覚悟をしていたのだと
このシーンは間違っていた責を負おうとする自罰的な心理も含まれていると思いますが、実に実にリオらしい一面だと思います

それに対して先生は

“でも二つの選択は、誰かが犠牲になる結果しかないのであれば……。”
“私はその質問自体が間違っていると答えるよ。”
“レバーを引く人が、見落としたものがあるんじゃないのかな?”
“本当に周囲に手を差し伸べてくれる人がいなかったのか、とか。”

と答えています

またこの少し前にもより直接的に

“リオは、誰にも相談せず、一人で全てを判断して結論づけた。”
“そして、君が正しいと信じることを他人に強要した。”

と諭しています
それがリオの間違いだったと、トロッコ問題に間違えたのではなくトロッコ問題で考えてしまったことが間違いだったと
エデン条約での諭し方とはまた違う、けれど共通した先生の根元が見えたように思います

そんな中でもカウントダウンは進み…




え、えぇ〜〜〜〜?!!
ダメダメダメ!!
アリス壊れちゃうよぉぉぉ!!

ハイパーインフレーションはいいぞ

PCの電源ボタンを押すような、もっと言えば電源引っこ抜くような力技は駄目でしょ〜!!
Keyちゃんの警告聞いてた??
ユウカは聞いてないか…
ユウカが『1日1時間の約束守らないとゲーム機の電源ごと引っこ抜く系母ちゃん』なのは解釈一致だけど〜〜〜、という感情
ユウカノアの登場のいきなり感も含めてちょっと引っかかる場面ではありました
これがヴェリタスやチーちゃんによるものならより自然だったかもしれません

ただその後の

ユウカのこの台詞が良すぎて良すぎぃ〜〜ってなっちゃいました
我々地球人とキヴォトス人の倫理観の違いを見せられるシーンが癖になっちゃう!のはもちろん、厳しくも甘いユウカの良さが純度100%で詰まってます
横領して大都市要塞作り上げて世界の危機一歩手前で「後でお説教ですよ!」は出てこないよ〜〜〜ユウカすき〜〜〜〜〜〜

みんなが地上で敵を食い止めてくれているおかげもあり時間稼ぎには成功
ただ根本の問題をどうするかというと

とダイブ装置によって寝ているアリスを起こしに行くことになりました
ここもなー、唐突感ありましたよね

いえ少年漫画なら操られた人が精神世界で打ち克って自我を取り戻すのは王道ではあるのですが、それでアリスが助かる可能性があるなら提示しておいて欲しかったなというのが正直なところ

ここでのリオの反応を見るに現実的ではない、戻れなくなるリスクがあり合理的ではないと選択肢から省いたのかもしれませんが「誰かが犠牲になったとしても世界を救う」決断をしようとしたリオがこの場でリスクを語るのが気にはなります
その決断のレバーを自分ではなく他人(この場合ゲーム開発部)に引かせることには抵抗があるのか、ダイブできたところでアリスを戻せる理屈がわからないのか
自分の見解としては後者で、ダイブしてアリスの人格と出会えたとしてどうすることもできない、そもそもが確率0%の無意味な選択肢だとリオには見えていたのだと解釈しました

そう考えるとリオってそもそも少年漫画の王道的な文脈が分からないというか信じられないというか…
少年のロマンで出来上がってるミレニアムはリオと相性悪すぎるし、それはユウカもわりとそうなんだけど嫌われつつも信頼されてるのは多少折れたり歩み寄ったりできる、2人のコミュ力の違いが出てる感じがして…
いいよね……

そんなところが絆を重視するヒマリと信じることができないリオとの違いとして描かれたのかなと
だとしても提示してくれたらありがたかったな〜

たとえば最初の2人のシーンで
「たとえアリスが王女として目覚めたとしてもアレを使えば…。」
「現実的ではないわ。あなたはいつもそんな非合理的なことばかり。」
みたいな別の方法あるよみたいな匂わせがあればもう少しすんなり入ってきたのかな、とは思います

そして

うわぁぁぁぁあああああんん!!!!!
モモイが光属性すぎるよぉ!!!
これを言ってくれるのかモモイは!

思えばヒフミの宣言も同じ内容でした

私たちが描くお話は、私たちが決めるんです!

そうだよそれがブルーアーカイブだよ!!!
小難しく考えていた自分の頭をぶん殴られた気分でした


アリス…アリス…!!
がんばれアリス、がんばれ!






ずっとこの気持ち


ちゃんと言えたじゃねえか…
世界に決められた役割どおりに生きる必要なんてないんだ、好きに生きていいんだよ

これもまたブルーアーカイブのテーマの一つなのだと思います
生徒が中心の世界であるキヴォトスはそれを維持するための重荷まで生徒に背負わせてしまっています
重荷を下ろしたいときには下ろせるようにしてあげたいです
だから先生のセクハラが必要だったんですね


というわけでパヴァーヌ2章の感想でした
なっがぁ〜最終編の感想書くつもりだったのに筆が乗りすぎ〜
総評として展開に引っかかりはしたもののキャラクターの造形や関係性、作品のテーマは十二分に伝わってきて興奮しながら涙しながら読むことができた大好きなシナリオでした



最終編第3章

というわけでようやく最終編第3章の感想に入っていきます
カイザーが掘り出したオーパーツがやはりPVの宇宙戦艦であり、こういう技術系ではミレニアム無双でしたね
戦艦というよりは空飛ぶ量子コンピューターであり、対する敵も多次元解釈のバリアを張っているため

とのこと
量子力学もさっぱりな自分にはほーんなるほどね(腕組み)(分かってない)って感じですがヒマリとヴェリタスの出番とのこと
ここまでの敵の解析でも酷使されてきたメンバーがここでも酷使でかわいそう…でもかっこいいよ頑張って!

そして船に乗り込むのは各学園の参謀's、対策委員会、ゲーム開発部、美食研究会とまたしても何も知らない愛清フウカさん(16)
せっかくならジュリも連れてきてほしかったところ、料理担当は無理でも戦闘役として…
先日のアトレコラボでもジュリだけハブられていて悲しい…どちらかというとフウカが連れて行かれてる形だから給食部に新メンバーが入ればだいぶ印象は変わるのですが

あとホシノ先輩の周りへの信頼が五臓六腑に染み渡ってよかったです
性根というかキャラの根っこは変わらないけど、変わろうとする善くあろうとする姿勢が大好物です本当にありがとうございます

地上も慌ただしい描写はあったので絞ったというよりはなんとか連れてこれるメンバーだけ連れてきたという形と想像はできます
作劇上の都合で絞った方がテンポが良くなるし描きたい話が描けるというのもあると思いますが

さてそれぞれが発進準備に追われる中でついに彼女が現れます
最終編のところどころでヒマリが呆れる匂わせばかりありましたがついに…

  • リオとヒマリ

この登場シーンは正直笑っちゃいました
「まだかわいいところ見せてくるか〜」というのと「ここまで顔出さずに素直に協力できなかったリオはこういうすっとぼけ方やりそ〜」とまた一段解像度が上がった気がして

それに対してヒマリは

とさっそくバチバチバトルモード
どんな流れるような罵詈雑言が出てくるかと身構えると


……えっ
えっあっ、えぇ
ここでトキかぁ〜〜〜〜
ヒマリやエイミがトキを気づかう描写はありましたが全然頭から抜け落ちていたので驚きました
憎たらしい相手への吐露の一言目がトキから入るとはなぁ…

ここからはずっとヒマリのターンになります

実際トキが外との交流を禁じられていた描写はありました
ただトキの方はというと絆ストーリーで

なんて爆弾発言をしています…
またこれまで(リオのもとにいる間)は特例として出席扱いになっていたとも

リオとトキの過去が開示されるまでは断言できませんが、ヒマリの言う通り『リオの束縛のせいでトキが孤立した可能性』も、『元々孤立していたトキをリオが拾った可能性』もあると思います
個人的にはトキ自身が留年を気にしていないのに出席扱いにしていたのはリオの優しさだと受け取りたいです
「私に協力してもらうのだからこれぐらい当然よ」とトキに関するめんどくさい事全部取り成しててほしい

前者の場合あまりにもリオにヘイトが集まってしまうからやめてというメタ的な願いもあります
穿った見方をすればリオがトキの性格の全てを決定づけ、学校を重要視していないことも人付き合いに慣れていないことも無表情で周りをおちょくるかわいい後輩キャラもリオの都合のいい教育、洗脳によるものだと見ることもできます

でもそれ面白いっすか?
自分は全然面白くないです

ベアおばのような舞台装置ならまだしも一生徒にそこまで責任を負わせるような設定にはしないと信じています
創作のキャラクターの性格や思考回路は背景によって形作られるものであって欲しいと思いますが、全てを背景の影響だとしてしまうのはむしろ本人の意志を無視した暴論のように思います
ミカと同じように大層な理由付けがなくてもいいじゃないですか
「こんなひどい環境でつらかったでしょ?」「いやむしろ居心地よくて…」なんていう価値観の押し付けにもなりかねません

この他者の気持ちを(自分の価値判断基準で)代弁してしまうのはパヴァーヌ2章でリオが犯した失敗であり、このあとのヒマリにもそういった面が見え隠れします
賢いからこそノンバーバルの部分も汲み取りすぎてしまう、感情に感化されやすいヒマリの長所であり短所でもあるところかなと

言い過ぎだと感じるところもありつつ、

“実際にトロッコのレバーを引いたのは、トキです。”

という言葉にはハッとさせられました

道中に立ちはだかる壁としてのイメージが強かったのですが、もし計画を実行に移していたらその方法はアビ・エシュフのビーム砲だったかもしれません
共犯者とするだけでなく、最後のトリガーを引くのがトキになっていたのだとしたらその点は擁護のしようがありません

ここも本編で語られるまでは妄想でしかありませんが、リオがなんの相談もなしに命令を下したとは思えないんですよね
アリスを連れ去る際のネルも話を聞いた上で突っぱねてますし

リオはトキにも説明をして、でもトキは理解するというより主人の命令には一も二もなく頷いた様子も目に浮かびます
そのときヒマリの言うようにトキの中には様々な感情が渦巻いていたかもしれません
リオとトキの関係は互いにとって居心地よくて、でも互いのためにはならない破滅へと向かう共依存だったのかも………

だからこそ計画が失敗に終わって、取り返しのつかないことにトキを巻き込んでしまった、自分がトキを縛り付けていたのだと悟り、手放した
それは無責任というよりもむしろ責任を取る気持ちで

もちろんそれはリオ視点での話であり傍から見ればペットを野に放つようなものであり、トキからすると関係なく、いや失敗したからこそ傍に居たかったかもしれない……うぅ……

勝手に妄想して勝手につらくなるヲタクでした

これまでもヒマリの後輩想いの描写はありましたが今回は特別熱がこもっていました
ここまで庇って甲斐性を焼いてくれてありがとう…愛されてるなトキ……
リオもトキももっと多くのことを経験して学んで成長して元鞘に戻ってくれたらいいなって

そしてここまで聴いているだけだったリオが取り繕わず最初に出た言葉は

お前お前お前お前そういうとこやぞおまえはああああああああああああああああああああああ!!!!!!

ほんまこいつ何も分かっとらん!

はぁーーーーーー(クソでかため息)

これだけヒマリが感情の話をしてきたのに出てきたのが「でも私と協力するのが合理的でしょ」だもんな〜〜〜〜〜〜〜〜
だめだよだめだめ、そういうとこが駄目なのよ

とこんなこと言っておきながら内心めっちゃ嬉しかったのを覚えています
これこそまさにリオの欠点であり不器用さであり愛らしさだと思います
前述のとおり変わろうとしても根っこが変わらないキャラの方がリアリティを感じて好きなんですよね
いくら劇的な経験をしても簡単に生まれ変われるもんじゃないじゃないですか人間って
同じ失敗しちゃうのも、それでも一歩前に進もうともがく姿がまさに人間讃歌だと思います

そういったキャラが多いのもブルアカの魅力ですね

ただヒマリにはそんな事情関係ないので

突き放してしまいます
それ自体は仕方のないことですが、内容はさすがに言いすぎてしまっています
「あなたが誰より理解しているならあんな事態は訪れなかった」なんてあまりにも暴論です
リオがあまりにもヒマリの地雷を踏み逆鱗に触れるのでヒマリもヒートアップしてしまった形…

言い過ぎてしまったというのは直後のヒマリの表情からも見て取れます

今回はそもそものリオの非があるせいでヒマリが一方的に責めるように映りましたが、ヒマリの言ってることが全て正しいわけではないと思います
ブルーアーカイブという世界がどちらかというとヒマリの考え方を容認しているというだけで

以前よりこういったすれ違いが2人の溝を深めていったのだろうと伺い知れたのもよかったです
作中でも屈指の能力を持ち、大きな責任を伴う立場にいる2人の、子供らしい欠点が見えて本当にキャラの掘り下げとして良いシーンだったと思います

またメタ的に見ればリオの犯した罪を自覚し、贖罪へと向かうために必要な叱責だったようにも映ります
この役割はこれまで先生が務めることが多かったですが、パヴァーヌ全編を通して(いい意味で)先生の影が薄くミレニアム生の間で影響しあい成長していく物語だったので、ここでヒマリが言ってくれたのはヒマリ自身の掘り下げにもなるよい選択だったと思います

生徒間で進む話は世界の解像度が上がって面白いですからね
私がモモトークあんまり消化できてないのもそのせいです(言い訳)
なのでもっとサブストーリー追加してして!


喧嘩別れしてしまったヒマリとリオ、そこに現れたのはハナコでした

ハナコは賢すぎて周りから浮いてしまう期待されてしまう、この2人と似ているところもあります
だからこそヒマリと話しているのがリオであること、その交流が決裂したことは容易にわかったはずで
それを見て見ぬ振りして流すこともできたと思いますが、逃げなかったハナコ偉い

そしてすぐさまバッチリな寓話を持ってこれるのもさすがハナコ、機転が利きすぎますね

この話をセイアとしていて、友人と表現していたのもジーンと来てしまいました
ハナコにとってもセイアにとってもこういった話をできる友人は少ないでしょうから貴重な存在ですよね
バカ話する相手も真面目な議論を交わす相手も口喧嘩する相手も、どれもハナコには大事な存在だろうなと

こういう解釈って先生もよくやる屁理屈でセイアのめんどくささも出てていいですよね(悪口)
でもこの場面ではまんまリオにぶっ刺さるという
捉え方が変わっても過去が変わるわけではないが同情の余地はあるんじゃないかと諭します

そのおかげもあってヒマリが折れる機会になりました
ヒマリが冷静になってから後悔しても意地が邪魔していたでしょう
なんせ自分を再現したチョコを自慢げに渡してから再現度の高さゆえに恥ずかしくなって回収しようとする隙一つないない完璧美少女(笑)ですから

ここまででもうパヴァーヌ2.5章を見せてもらった気分であとはどこかでリオがひと活躍してくれれば満足だなという感想でした


(このあとユウカに即バレするのすき)
(「話を聞かせてもらいますからね!」で終わるユウカママほんとすきしっかり叱ってくれ)
(ユウカやノアこそリオが見落とした『手を差し伸べてくれる人』なんだろうな…)

  • 「勇者」の資格 

話は進んで離陸し演算も完了、あとは突撃するぞというそのタイミングで敵に裏をかかれてしまいます
このままでは船は玉砕、作戦は失敗に終わります
そのタイミングで

リオのアイデアはこの船を方舟(のコピー)と同一存在にすること
その力は間違いなく…

いち早く理解したヒマリの怒りとも呆れとも取れるセリフ好き

そして(ユウカとアコの)怒号が飛び交うブリッジに一声


  • アリスとリオ

またアリスにつらい役割を強いることになるのか
ちくしょう…という思いで見ていましたがいい意味で裏切られました

もうここでうるうるきてました
成長したねアリス、そうだよそのとおりだよって頷きながら

『魔王』として与えられた力も使い道次第で『勇者』の武器になる、パヴァーヌ2章でのモモイの励ましをまっすぐに受け止め成長している…
これまでリオとヒマリの凝り固まった関係性を見てきたので、このまっすぐな表明があまりにも眩しい…

そして

あ゜っ




























ここで私は泣き崩れました
枕を抱きかかえて溢れ出る感情を抑えきれなくなったのは本当に自分でも驚きでした

恨まなくてよくなる…かぁ……
〜しなくてよくなるって表現は『したくてしているわけじゃない』 『状況がそうさせている』って暗に示しているわけじゃないですか……
思えばデカグラマトン編でのヒマリのリオに対する罵倒は婉曲的でどこかウィットに富んでいましたが、最終編でのセリフはもっと刺々しくて、喋るヒマリ自身も傷つけてしまうような痛々しさがあったように思います

自分の感情以外のものも背負って接するしかない現状のリオとヒマリをアリスが救ってくれるんですね
もう書いてて泣けてきました

ここで少しブルアカのヘイトコントロールについて話させてください
敵役へのヘイトコントロールとしてよく見るのは過去回想だと思います
こんな悲惨な過去があってそのせいでこんな人格が形成されてしまった、こんな悪事を働くようになってしまったから元はと言えば環境が悪かったよね、といったものです
この手法を悪く言うつもりはなく、キャラの掘り下げにもなる過去の話は優秀かつ便利なヘイトコントロールだと思います
ブルアカ内でもアリウスについてはその手法が使われています

ただこれは過去への同情憐憫であり現在への救いにはならないんですよね
その場で倒れて退場するならばそれで構わないしいい話だったねかわいそうだねで終わるのですが、ソシャゲのプレイアブルとしてずっと使っていくキャラとなるとそれでは足りません

ブルアカでよく用いられるのは第三者に罪を指摘させ、被害者本人から赦しを得る手法だと思います
対策委員会編を引き合いに出すと便利屋が柴関ラーメンを吹っ飛ばした例が分かりやすいと思います
自分がブルアカ始めたてでまだ世界観を掴めきれてない頃、銃撃戦が日常だというのはさておきこのシーンにはモヤモヤしてしまいました
なんの非もない大将が被害に遭って取り返しがつかないし、開き直ってしまうのかなと

その後アビドス勢から責められ負い目を感じつつ、柴関の大将から赦してもらい(銀行強盗の金が一助になることでアビドス勢のやってしまった感も薄れる)、最後は恩返しも込めてアビドスを助けに行く
大将の人間ができているのは前提としてそのセリフも素晴らしく

“忘れていたよ……ダメになったんなら、またやりなおせばいい。”

近いうちに店を畳む覚悟をしていた大将にとっても、あの爆破がもう一度やり直すキッカケになったのです

それまでキャラに惹かれて読んでいたブルアカのストーリーにがっしりとハートを掴まれた最初の瞬間だったかもしれません

と脱線してしまいましたが現在を赦し明るい未来を抱かせる救いを与えてくれるのがブルーアーカイブのヘイトコントロールの上手で大好きなところです

話をアリスに戻します
まさにこのシーンはリオの間違いによる被害者であるアリスからの赦しです
またここでヒマリについても言及してるのが…いい……
アリスにはヒマリの後輩想いな一面が伝わっていて、リオへの態度には少なからずあの事件でリオが愛する後輩たちにした非道な行いへの義憤が含まれており、自分が恨まなければいけないと背負っていることも感じとったのでしょう
ブルアカがリオへの救いの手を差し伸べてくれることを疑ってはいませんでしたがまさかここでとは思わなかったので心臓を心をグーで殴られました

かっこいい…カッコよすぎるよアリス!
アリスの幼さも弱さも強さも成長も丁寧に描いてきたからこそうわべでない説得力が生まれています
前に根っこの変わらないキャラが好きだと書きましたが、この世に生まれ落ちてまもないアリスだからこそ色んなことを吸収してどんどん成長していく姿に違和感はありませんし大好きです
どっちも好き

もう顔面びしょびしょになりながらなんとか読み進めていきました

  • アリスとケイ

場面はアリスの心象風景でケイとの対話へ

??!

こういう展開になると理解できるはずなのに脳みそが追いついていかない流れてくる情報を処理しきれずただただ涙が溢れてくる

そうだよな…アリスがそうならケイもそうしていいよな…!
教えてやってくれよ!勇者のなり方を!!


うわうわうわうわうわ
良すぎ良すぎ良すぎ良すぎ

あぁ
あぁぁぁ
ありがとうアリス、ありがとうアリス
そのセリフでどれだけの生徒が救われ肯定されるのか

ひいては私が出会ってきた多くの作品、様々なキャラクターたち、何かを救おうともがいた彼ら全てに温かな救いの手を差し伸べてくれている

本当にすごい、ありがとうブルーアーカイブ
ありがとうアリス

船に乗り込む前のシーンの中でケイの独白があり

まだ〈Key〉としての役割に縛られながらもアリスの無事を願う──
その気持ちはまさに『誰かを助けたいと思う気持ち』に違いはなくケイもまた勇者の資格を持っているのです

あぁ〜いい、何度見返しても染みます

  • 『勇者』アリス

そしてケイが起動するのですが

お前さぁ〜〜〜〜(数話ぶり2度目)

そしてまだまだブルーアーカイブ最終編第3章は許してくれません、もう泣いてるから許して

先輩ですよ先輩…
王ではなく一人の仲間として扱ってくれるんだね、アリス……

刺さる、刺さるわなぁ…
どれだけ巧みに言葉を操っても伝わらない想いもあれば、言葉にしない方が伝わる想いもある
お互いのことがよくわかっているのに、言葉を重ねるほどにすれ違っていく2人にはなぁ………

言葉の続かないリオに前向きな言葉を畳み掛けるアリス最高
アリスってパヴァーヌ2章の状況が特殊だっただけで基本自分の気持ちに素直でむしろ強引に光に引っ張っていくんですよね
ゲームで例えるのもよく出てくるけどらしさが出てていいなぁ
ホッと一息つけるような妙に納得させられるような

いいんですか?こんなにも救ってもらって…
救われすぎじゃないですか…

いいんだよこんだけ救われて!!(豹変)
だって誰よりも頑張ってきた人なんだから!!!
誰よりも頑張ったって言ってくれるんだなアリス…(しみじみ)

うわぁあああああああああんんん!
もう涙腺ガーバーガーバーだよおおおお!!
もうもうもーーーーーう良すぎ!

あぁ最高だ…!
以前アリスを追い詰めた言葉が今はアリスの背を押す言葉に変わるなんて…
ブルアカ君こういう台詞改変上手すぎるよぉぉ

勇者だよ、アリス
4thPVで何度も見たこの笑顔はここまでの流れを受けて何倍にも増したカタルシスのかたまりのドカ盛りでもう胸やけしちゃうよ……

『鍵』から『王女』へ向けた言葉が『ケイ』から『アリス』へ向けた言葉に書き換わる演出ベタだけどいいなぁいい

そして無事バリアを突破できました









ああああああああぁぁぁぁああああああぁぁあぁあぁぁぁ
ほんとにおまえはさぁ…
なんでこうなるまで頑張っちゃったんだよ……
一人で背負うには重すぎるものを優秀がゆえに背負ってしまったんだよね…
でも孤独な王なんかじゃなかったよ、手を差し伸べてくれる仲間がいるよぁ
えらかったね……よかったね………
ミレニアムを救いたいという想いは間違いなく勇者の資格だよ…
リオの頑張りで、みんなの頑張りで世界が救われたよ

もうねパヴァーヌ第3章に求めていたものとして100点満点なんておこがましい、5億兆万点のものがお出しされてぼかぁ…ぼかぁ幸せものだぁ…
ありがとうブルーアーカイブ、ありがとうブルーアーカイブ

そしてケイとの決別になってしまうのですが

心の芽生えた敵役が改心して主人公を救う、お話としては美しいですよ
でもさぁ!俺が信じたブルアカはさぁ!!そういう物語じゃねぇだろ!!!
無理矢理でも汚くても全員助かるハッピーエンドに導いてくれよ!!
その中にもうケイちゃんも入ってるんだから!

ということでリオの救済を疑わなかったようにケイちゃんの救済もまーったく疑ってません
オラッ!早くゲーム開発部に入部して小うるさいお母さん役になれ!!
最初は苦言を呈していたのに見ているうちに自分もゲームやりたくなって、やったら負けてモモイに煽られて意地になって結局一番没頭しろッ!!
なりたい存在は自分で決めていいんだぞケイちゃん…!



というわけでひとまず落ち着いたのですが
残されたヒマリとリオが不器用ながら、普段の噛み合わなさを見せながら、それでも


歩み寄り氷解していきます





最高のライブを観たあと感想を語り合ってる時間のような、そんな余韻にも浸りながら最終編第三章の感想は最後になります

リオの脱出手段は間違いなく次の4章で必要になりますし今から活躍が楽しみです





おまけ

書き始めるときにはここまで長くなるとは思いもしませんでした…
パヴァーヌ2章も書いちゃったのはさすがに失敗
でもセットで書きたかったんや…

リオとヒマリ、優秀さも星について研究しているのも同じなのにこうも違う凸凹コンビをお出しされるとほんとうにブルアカに狂わされます
ヒマチーもエイヒマもリオトキもトキネルもいいぞ、なんならリオヒフの幻影さえ見えるぞ
関係性のオタクをどれだけ楽しませれば気が済むんだ?

オタクの叫びを言語化するのってむずかしー
全然うまく書けなくて後半は語彙力も失っていますが、その時の熱量だけでも伝わっていれば幸いです


そんなこんなで数日かけてのんびり書き進めているうちにもう次の更新の告知が来ちゃいましたね


うおおおおおおおおおおおお!!!!
最終編第4章だあああああああああああ!!!!!

この記事はリオ周りを書くので精一杯でしたが第3章は本筋の気になるところ盛りだくさんでしたからね!

いやー今からどう展開してどう締めるのか楽しみだなぁ

そして同日のガチャ更新で誰が来るのかも予想が難しいですね
第4章で新登場のキャラもいるだろうし、無関係なキャラが来るとは思えないし、クロコはさすがに早すg…

あれそういえば……
3月8日のガチャ更新って………




















  

どたばたシスターと古書館の魔術師 感想

 

ブルーアーカイブのイベストはほっこりさせてくれたり笑わせてくれたりジーンとさせてくれたりと、波はあれど毎回楽しませてもらっています

そして今回復刻となる

どたばたシスターと古書館の魔術師

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については諸先生方からシナリオいいよと伺っていたのでハードル高めに期待していました

 

ってことで読後の感想を書いていこうと思います

イベントストーリー、登場キャラの絆ストーリーなどネタバレを含むのでご了承ください

またブルアカ歴半年そこらのペーペーなので誤りや抜け落ちている点があればコメントで教えていただけるとありがたいです

 

 

 

  • ヒナタが健気不憫でたまらない

話はヒナタが古代の経典を任されるところから始まります

サクラコ様が古代文字で書かれた経典をトリニティの有力者が集まる場でお読みになる…

ウイも言及してたようにキナ臭さしかしねぇー!

エデン条約でトリニティの権謀術数を見せつけられているので後の展開も含めて邪推したくもなります

話を戻して、ヒナタが経典に触ってなんやかんやで

 


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そうはならんやろ!

 

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なんとかしようとすればするほどどうしようもなくなっていくのが不憫で不憫で愛おしくなってしまいます

(最初ヒナタの怪力のせいかと疑ってごめんなさい)

地味に汗かき設定も拾われててよかったです

 

  • 私は普通ではないので

経典をどうするかシミコに相談することに

図書館の風紀の為なら結構武闘派であるシミコの意外な一面もちらりと見せつつ、復元は専門家である“ 古書館の魔術師  ”にお願いすることに

 

 

 

 

 

 

 



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ウイかわいいね……

古文書の専門家であるウイちゃんによるとこの復元は治療どころか蘇生とのこと

じゃあ難しいかぁと頭を抱えていると

 

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ウ、ウイさん…!!

どこぞの卑しいうさぎとは違いただただ頼りになるお言葉

まるで凄腕だけど偏屈な技術屋じじいが味方になってくれたときのような頼もしさ!

なんでもやります!というヒナタと先生はウイからおつかいを頼まれることになります

 

  • スイーツ部 is God

頼まれた3つのうちまずケーキを買いに行きますが

人気なケーキ屋が不良たちにより占領転売されていました、さすがキヴォトス

その場に放課後スイーツ部もおりどうするか悩んでいましたが戦力としてのヒナタ、指揮官としての先生を得て不良たちをボコる条件は整った!

ということで


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(2枚目は別イベントのスクショですがほぼ同じ流れだったので)

機関銃をぶっ放すヒナタの活躍もあり楽々制圧、お店も開放されケーキも貰えて一件落着

スイーツ部の戦闘力についての描写はありませんでしたがあのイベント的にヒナタと同じぐらい暴れ回ったんじゃないかなと想像してます

 

  • 先生のこういうとこが好き

ケーキを持ち帰る途中銃声が

ヒナタは見過ごすことができず駆けつけると、自警団のスズミと七転八倒団が衝突寸前

ヒナタの加勢もあり簡単に制圧でき、目的の一つである水苔膠も調達できそうというところでなにやら不良たちにも事情があり


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ちょっと話が逸れますが自分は先生のこういうところが好きです

メインストーリーでも散々語られているように「先生は生徒の味方」なんです

それは優しい子、弱い子、好意的な子に向けた都合のいい台詞ではなく不良も、権力者も、先生を嫌っている子も、すべからく生徒であれば寄り添おうとするんです

もちろんその姿勢が理解できない、平等ゆえに不公平になってしまう、綺麗事だ、などと拒絶されることもありますが先生自身はそのスタンスを崩しません

ネームドに限らず作中の1モブに対しても話を聞こう、なんとかしようとする姿勢を持ち続けている先生が大好きです

さらに脱線すると自分はソシャゲの主人公に自己投影するタイプではありません

作中のキャラの一人として自我を持って行動してくれたほうが好みです

その辺りは型月主人公で鍛えられたのかもしれません

…自分語りはいつまでもできちゃうのでここまでにして続けます

 

キヴォトスは治安が終わっているとは言いますがやはり不良には不良の生きづらさがありました

普段迷惑集団として描かれることが多いのでたまにこういう描かれ方をされるとグッと来てしまいます(先日の正月イベントもそうでした)

 

その吐露に対して真っ先に答えたのはヒナタでした

聖堂でのボランティアなら食と住を約束でき、その後の生活の足がかりにもなるという完璧な解答

さすがシスターでありヒナタの善性がよく表れています

引っ込み思案で遠慮しがちなヒナタがこの場でスラスラとこの提案ができたのは、救いの手を差し伸べることを常日頃から意識し実践してきたおかげなのだろうと思います

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ここほんとうにだいすき

 

また自分語りをさせていただくと(書いたらまじで長く鬱屈な文章になったので省略)

 

はい、そんなしょうもない自分と重ねるのもおこがましいですがヒナタちゃんはそれが自然とできてしまう常に優しさを持ち続けている女の子なんですね、良すぎます

前述の通り先生は生徒の力になろうとしますがシャーレに匿うことが社会復帰につながるかは分かりません、庇護はできても支援は難しい

アリスクやRabbit小隊へのもどかしさと同じものを感じます

なのでヒナタがこの提案をしてくれたことはほんとうに最善だったと思います

 

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そしてここのスズミの意味深な反応…

シナリオで語られるように自警団はスズミの個人的な活動から始まった非公式な部活

絆ストーリーでスズミ自身は人が傷つくことを嫌い、パトロールの必要がなくなる社会を望んでいると語られています

そんな優しい子がなぜ自警団の活動に至ったのか、そしてこの場面での沈黙は感動か羨望か嫉妬か…

 

うへ〜ブルアカは過去を語ってほしいキャラや組織が多すぎるよ〜

 

あ、ぼくキャラクターの性格がテンプレに収まってるんじゃなくて過去の経験から形作られてる作品はキャラが生きていると感じられて〜(略)

 

  • セリナかわいいしこわい

最後の材料である水晶薬ですがセリナが用意してくれていました、なんの連絡もしてないのに

ここは絆ストーリーの内容も含むのですがなんなんでしょうかこの子

なんかもう善人というより看護という概念の精霊みたいな感じです

困っている人傷ついている人がいたら見過ごせない、そんな「少し似た」2人にほっこりしましてようやく復元の素材が揃いました

 

  • ウイについても語らせてください

方々を駆け回ったヒナタと先生はお休み、ここから先はウイの仕事となります

しばらくして古書館のソファで目覚めた先生に、ウイは本心を話してくれます

外の人という偏見がないのか、大人だからか…

そこも含めて妄想を語らせていただきます


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そういえばケーキを持ち帰ったときも


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こんなふうに汲み取ってくれました

先生へのチョロい好意、なんて片付けてもしまえるところですが自分はウイのことをもっと深い深い女だと思ってるので妄想します

 

ウイは物の状態だけでなく訪れたヒナタや先生に対してもよく観察して所見を述べています

常人よりも視覚から得られる情報が多くそこから色々と推察する癖のようなものがあるのかもしれません

その癖はヒナタや先生のような裏表のない善に寄った人間にとってはなんともないことですが、ここはトリニティ

ユウカのふとももより分厚い鉄仮面を被って踊る魔境、キヴォトス1の性格の悪さを誇るトリカスとの相性は最悪ではないでしょうか

また歴史を重要視している学校でもあり古文書を復元できる人間は勢力図すら塗り替えられるオーパーツとなりえます

ウイやウイの大事とする書物を利用しようとする勢力もあったかもしれません(今回の話も誰かの掌の上だったかも)

鶏が先か卵が先かの話になりますが、そういった環境がウイの外の人嫌いを作っていったと考えるのは難しくありません

よく創作では聡すぎると心が読まれているように感じたり不気味に感じたりで距離を置かれる話もありますし周りが離れていった結果という線、傷つけ傷つけられ閉じてしまった線もありえます

本心をあまり出さないのも小声になるのも、拒絶された経験があるからだとしたら……うぅ

 

 

 

 

 

 

 

まぁそもそもが根暗なだけかもしれませんが(ちゃぶ台がえし)

 

 

 

話をちょっと戻しまして、先生に好意的なのは事前にそう聞いていた可能性もありますが、立ち居振る舞いを見て信用できそうと感じたのかもしれません

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信用できると直感しても今までの癖で無茶を吹っかけ離れていくように仕向けてしまう、そんな歪んだ偏屈さがウイの愛らしさでもあります

 

絆ストーリーネタバレになりますがやはり分かる人にはウイの善性が分かるようで

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図書委員からは慕われているのではないでしょうか、古書館を私物化していることを除いて

うーん、会話せず1日古書館に入り浸りてぇ〜〜〜〜

ウイに薦められた本を黙々と読んでどんな顔してるかウイにチラチラ覗かれてぇ〜〜〜〜〜〜

 

妄想おわり

 

 

  • とりあえず動くが何もできないヒナタと…

そして復元作業も終わりが見えてきたところでヒナタのスマホに入ってきた連絡は


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き、キナ臭えええええええええ!!!

キナ臭すぎるだろ!

日程を早めるのはまだ分かるとしてなんでわざわざ深夜12時に?しかもその日のうちに連絡?!それが全会一致で承諾??!

怪しい…怪しすぎる……

そもそも上層部も集めて大々的に行う式典なんだからそれぞれの都合を調整するのも難しいはずで、慎重に慎重を重ねて執り行われるものでしょう

普通の作品なら展開の都合かなと流しちゃうけどブルアカを信頼しているので何か理由があるはず…トリニティの上層部が全員頭マコトとかならそれはそれで面白いけど

 

とにかく言われた以上なんとかするしかないと向かうヒナタ

また健気でかわいそうな目にあってるよ好き

ウイが言語化できない感情を言語化しようともがいてるのも好き

ウイの自責の念も諦めも含まれている独白から先生ひらめく

 

  • 今まで積み上げてきたもんは全部無駄じゃなかった

助けてきた人が助けてくれる王道展開さいこ〜〜〜〜〜う!!

こういうのでおじさんも「こういうのでいいんだよこういうので」と言っています

セリナの超回復やスイーツ狂いのトリ貴族などご都合展開ではありましたがまぁそこはギャグってことで

回り道しても遠回りしても、情けは人のためならず、最後には優しい人が救われるような!

そんなハッピーエンドが私は好きなんです!!

 

  • 後日談で狂う

そして後日談としてウイに報告に行きます

そして狂わされます


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ウイ…ウイ!!!

愛おしいよウイちゃん…

外の人を遠ざけるのは邪悪な人間は当然として、善良な人間にはそれはそれで心配して気疲れしちゃうって…

もしかして…いい子なのか?

意地悪してましたって早々に折れる正直さ、嘘を黙っておけない誠実さを兼ね備え最強に見える

 

 

学校の謎として気になるところはあるけどキレイにまとまったなぁ…

さてと……ん?


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お、おまっ…ウイ!!!

自分の興味のためには嘘もつく!

さっき褒めたの返せ!

有能!!大好き!!!

 

 

  • まとめ

というわけで軽くまとめるつもりが感情が溢れて溢れて、何度も読み返しながら書いたら長くなっちゃいました

自分がイベントストーリーに期待しているのはキャラクターの掘り下げや新たな関係性を見せてくれるかどうかなのですが古書館のシナリオはその点とても良かったです

シナリオの中に絆ストーリーでしか知り得ない部分も描写されていて、登場した子たちのことをもっと知りたくなりました

キャラの魅力を掘り下げつつ爽やかな青春の1ページを見せてくれる…

ブルアカらしい素晴らしい時間でした、ありがとうございました!

 

今回で何人かのモモトーク読んだし結構減ったかな?

 

 

 

 

 

 


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未読スルーごめんなさい