鳴潮Ver3.4が2026/06/08に公開されました。
このバージョンの目玉は何といっても『サイバーパンク:エッジランナーズ』とのコラボ!

一年以上前から告知されていた*1コラボで、「ソシャゲのコラボは基本ショボい」論者の自分ですら結構期待しちゃってました。
コラボ実装前の自分のお気持ち、遊んでからの感想とをいろいろ書いていこうと思います。
コラボ発表~実装まで
大好きな作品!だが…………
『サイバーパンク:エッジランナーズ』とのコラボが発表されたのは鳴潮1周年、Ver.2.3の新情報のトリでした。
情報の出し方がこれまた粋!知っている人なら聴くだけで鳥肌の立つ「I Really Want to Stay at Your House」から入るの粋すぎィ!!
2026年実装としばらく先の話でありながら、胸を躍らせるのには十分な発表でした。
…………が、このコラボを100%歓迎していたかと言われるとそうでもありません。
『サイバーパンク:エッジランナーズ』自体は五本の指に入るほど大好きな作品です!
そのキャラクターを鳴潮世界で動かせることにワクワクする気持ちも当然ありました。
一方で、鳴潮をサービス開始からプレイし続けているファンでもあるので「コラボするぐらいなら本編頑張ってよ」という気持ちも少なからず持っていました。
前述のとおり私は「ソシャゲのコラボは基本ショボい」「やらない方がマシ」「無味無臭かどこかにヘイトを集めるかの集金装置」ぐらいのスタンスです。
これは今回のコラボを経験した今なお変わりません。
プレイしてきたソシャゲの数は多くないですが、そのほとんどの作品でコラボの機会がありました。
原作の要素を擦るだけの無味無臭、原作かゲームかのどちらかがキャラ崩壊、性能が強かろうが弱かろうが不満が出る……
限定商法でユーザーを集め課金を煽る、商売としては極めて正しいことも含めてあまり良い印象を持っていませんでした。
一部例外はあります。
ひとつは『アークナイツ』(読んだのはモンハンとダン飯だけ)
コラボ原作のキャラがアークナイツの世界に来たら……というコンセプトはありきたりですが、原作の強みとアークナイツならではの強みとを存分に活かしたシナリオが展開されています。
原作にネガティブな印象を残さず、かつアークナイツの世界に確かな爪痕を残す、コラボでしか描けないお話を全力で描いている。
「コラボするぐらいなら本編頑張ってよ」を「コラボを本編並みに面白くします」で解決してる丁寧な力技、そしてその挑戦を受け入れてくれる原作、そうそう真似できるもんじゃない。
ひとつは『FGO』の内部コラボ。
同じIPなので世界観はそもそも一致しているし、コミカライズやノベライズの作者本人にシナリオ描いてもらえばええや~ん♪というズル。
それが面白いかどうかは書き手の腕次第だが、「魔法使いの夜」コラボとか原作者本人だからってやりたい放題しすぎだろ!!めっちゃ良かった!!!
話を鳴潮に戻します。
鳴潮内でのコラボは初なので実績も信頼もなし*2、ここまで熱弁した”ソシャゲのコラボアンチ”の自分が頭をもたげました。
そこには鳴潮本編への物足りなさも寄与していました。
当時の鳴潮はショアキーパー・ツバキの実装でシナリオや演出が評価され始め、リナシータ編が開幕し空気が切り替わるとともに、潮汐任務・第二章第四幕で「リナシータもストーリーが面白い!」と胸を張れる作品になり始めていました。
ゲームの本筋が軌道に乗り始めていたからこそ「鳴潮を楽しみたい!」の気持ちが強くありました。
またリナシータで一気にファンタジー路線に進み人気となっていたので、「初期はともかく今の鳴潮と馴染むかな……?」という懸念もありました。
まぁ懸念は懸念でしかなく、杞憂は杞憂でしかなかったわけですが。
Ver3.1以降の高まる期待
鳴潮はVer3.0で舞台をラハイロイに移しました。
鳴潮世界の技術の最先端が集まる学園、世界観が一気にSFに戻ってきて安堵しました。
シナリオについても、3.0の段階では粗削りないつもの鳴潮でしたが、3.1で大爆発!
それ以降も常に高得点を叩き出していて「どうしちゃったの鳴潮!?」ってな気分です。
エイメス関連はもちろん、リューク・シグリカ・緋雪・ダーニャ……それぞれを違う切り口で違った活躍を魅せられています、ほんとどうしちゃったのよ……
このクオリティがコラボでも維持出来たら……てか、ここまで一挙手一投足にこだわれる開発が生半可なもの出してくるのか…………?
そんな感じで青天井に上がり切ったハードルを、アプデ前の様々な告知でさらに跳ね上げ続けて、それでも飛び越えてくるんだからたまんないわね!
蓋を開けたら神のコラボ!!!

鳴潮の世界にきた彼らが、どんな反応をして、どんな関係を築くのか……
どの時間軸から現れ、原作の出来事をどこまで経験し、何を想い伝えるのか……
そんな、コラボに期待する内容を何段も飛び越えて描き切った神コラボでした……!!
何が良かったかは後の項目でも触れるので、ここではあっさり目な感想を。

レベッカの魅力がこれでもかと出てましたね!
あまりにも豊富な表情差分、過激な言動と裏腹に気遣いの鬼、などなど原作後半で感じさせてくれた良い女全開でした。
鳴潮キャラとの接触も彼女が中心で、リンネーやシグリカの良さまでもを再発見することができてほんとに最高!!*3
さらにはルーシー、デイビッドとの会話はもう…………感無量です。

ルーシーもレベッカほどわかりやすくないけれど、感情の機微が細やかな表情変化によって演出されており、感慨深かったです。
レベッカに痛いところを突かれて黙ってるルーシー、あのシーンなんかめちゃくちゃに『サイバーパンク:エッジランナーズ』の空気でした。

誰もが夢見た幸せな世界、優しい人に囲まれ不自由の無さそうな世界、それらを見たうえでなお、ルーシーは居心地の良い夢よりも冷たい現実を選ぶ。
それは他人事の説教なんかじゃなく、その現実こそが彼女の大切な人たちが命を懸けて遺してくれた証だから。
「ルーシーに生きていて欲しい」そんな純粋で残酷な願いを叶えるため、彼女は傷を背負って生きていくんでしょう。
ルーシーの記憶には残っていなくても、こういった受容を経て前を向く姿を見せてもらえたことで、ルーシーの生きる現実でもどこかで同じような機会があるかもと期待できる。
ルーシーだけでなく、『サイバーパンク:エッジランナーズ』の最終話に取り残された我々まで救っていただきました。
本当にありがとう、鳴潮。 ありがとう、CD PROJEKT RED様。
最高のコラボをありがとう!
このコラボが”大成功”した(個人的)要因
そんな感じで大・大・大満足!!!なコラボでしたし、すべてのソシャゲのコラボがこのクオリティであれば、諸手を挙げてコラボ推進委員会に加入するのですが……
今回のコラボはあまりにも様々な要素が噛み合い、凄まじい熱量を捧げた結果、絶妙なバランスのうえに成り立っています。
素晴らしかったからこそ、これを基準にしてはいけない…… 上澄み中の上澄みだと心に刻まなければなりません。
その認識を忘れないためにも、どういった点がこのコラボを神たらしめたのかを自分なりにまとめておこうと思います。
1.世界観の親和性
『サイバーパンク:エッジランナーズ』及び『Cyberpunk 2077』は言わずもがな「サイバーパンク」というジャンルの作品です。
ゲーム原作の方はエアプで申し訳ないのですが、これらの作品がもつ要素は「SF」「ディストピア」「抑圧と抵抗」「カオス」「派手なデザイン&アクション」「ダークでエモ」
表面上は煌びやかで華がある、けれど実態は暴力悲劇復讐の連鎖が渦巻く袋小路。
底なし沼に呑まれながらも光を失わない人々に、人間讃歌を謳わずにいられなくなる。
……そういった魅力のある作品だと認識しています。
これらは鳴潮という作品の持つ要素と素晴らしく合致しています。
瑝瓏の中華風な伝統やリナシータの洋風なファンタジーはともかく、ラハイロイの先進的かつそれゆえの息苦しさと相性バッチリです!
そもそもソラリス自体が袋小路と言いますか……鳴式に対して明確な回答のないままバッドエンドに向かっている世界な感じもします。
(ただし、鳴潮世界だとネオユニオンが最も親和性があると感じており、そちらの実装と併せてくるとばかり思っていました)
まずこの世界観の親和性を考えられているかどうかで、世のコラボの半数は脱落します。
そこの違和感すらねじ伏せるような力のあるシナリオを描ければ話は別ですが……
初報の段階で不満多数になるコラボはここがうまく噛み合ってない場合が多い。(他の理由は後述)
いくら普段と違う客層狙いたいからって、噛み合わせ悪い層を呼び込んでも定着しないんじゃ意味ないっすよ。
その点、今回の『鳴潮』× 『サイバーパンク:エッジランナーズ』はどうだったかというと、コラボが始まる前から大成功でした。
そもそも『サイバーパンク:エッジランナーズ』はその尖り方を差し引いても、エログロ行けるなら万人にお勧めできる神作品なのは前提として……
「コラボするならアニメ観てみようかな」「コラボするならゲーム始めてみるか」といった、相互の作品の認知向上がコラボ前から始まっていました。
そしてその評判も上々! それもそのはず、前述のとおり作品の要素もテーマも親和性がありますから。
作品選びの段階でひとまず成功と言えるぐらい相性バッチリでした。
とはいえ、これを満たしていれば後は何やっても良い、わけではないのがコラボの難しいところです。
2.メディアの特徴
鳴潮は運営型のソーシャルゲーム、『サイバーパンク:エッジランナーズ』は(一応)完結しているアニメ作品です。
ソシャゲの特徴はなんといっても”続いていく”こと、サービス終了の瞬間までは遊び続けることができるゲームです。
一方でアニメ作品はどうしたって”終わり”が存在します、昔のジャンプアニメは何年も引き伸ばしながら続けていましたがそういう時代でもなくなりましたしね。
原作のないオリジナルアニメはなおのこと、アニメ1クールがそのまま作品の”終わり”、続報がない限りはそこが終着点です。
『サイバーパンク:エッジランナーズ』についてもアニメ10話が彼らの物語の”終わり”となっています。
今後『サイバーパンク:エッジランナーズ2』という続編である程度語られる可能性はありますが、別のキャラクターで別の物語が展開されるでしょうから*4。
『サイバーパンク:エッジランナーズ』は非常に綺麗な結末を迎え、HappyEndとは言えなくとも、多くの方が納得のいく”終わり”だったと思います。
……それでも…………逝ってしまった彼らが、遺された彼女が、何を想いどう生きていくのか、せめて希望ある”終わり”を観たいというのもハピエン厨の本音。
そんな”終わり”を迎えてしまった作品の続きを見せてくれたのが、今回の鳴潮とのコラボでした。
扱い方次第では劇薬となりかねませんでしたが、大いなるリスペクトと巧みなバランス感覚で乗りこなせていました。(詳細は次の項で)
現在も行われているレベッカのコミカライズのように、別の媒体で公式から提供することもできたとは思います。
けれど「鳴潮」という舞台を選んでくれたおかげで、原作ファンの求める姿をたくさん魅せることができました。
ルーシーレベッカデイビッドの声、表情、動き……スピンオフアニメを1本作り上げないと味わえないものをたくさん見せていただきました。
そしてそれらは今後も”続いていく”。
別世界の影法師ですが、ルーシーレベッカを操作して声を聴いて冒険できるゲームとして。
こういったコラボが、それぞれのメディアの限界を飛び越えて世界を拡張できるのなら、WIN-WINに違いありません。
てか、レベッカみたいな口が悪くてお茶目で察しが良くてイケメンな旅のお供ずっと居て欲し~~~~~~~い!!
アブ、いけるか?(アブは登場機会こそ少ないがようやっとる)
チョイと脱線して、こういう”終わり”のある作品とソシャゲのコラボは割と相性イイと思うんですが、”続いていく”作品どうしはどうも噛み合わないと思ってます。
コラボって時点で互いにとって外伝なので、踏み込んだ話もしづらければ変化や成長も描きづらい。
お互いに何も変わらないまま無難に着地するか、大胆に挑戦して不評を買うか、どちらにしても難しいわりに面白くない。
人気作品やIPととりあえずコラボ!はほんと……ファンの心理としてはやめてほしいっす。
その点、鳴潮のバイクコラボもとりあえずコラボ!に違いないんですが、チョイスが絶妙にウケ狙いじゃなさそう。
「開発側がやりたかったんやろなぁ」で個人的には済ませてます、別にリソース多く割いてるとかも無さそうですし。
それはそれとして、ペルソナコラボはもっとたくさん曲引っ張ってきてね♡
「I believe」「It’s Going Down Now」はマストだよ♡♡
3.コラボ先へのリスペクトとバランス感覚
今回のコラボには『サイバーパンク:エッジランナーズ』のみならず『Cyberpunk 2077』のオマージュがこれでもかと詰め込まれていました。
アニメの印象的なシーン、ゲームのUI・小話などなど…… にわかな自分にすら伝わってくるものが多くありました。

ここで巧みな点が2つあり、一つが「義務ではないこだわり」
『サイバーパンク:エッジランナーズ』とのコラボを謳うなら、その要素を盛り込むのは必須でしょう。
それじゃ飽き足らず、ローディング画面やナイトシティ(心の集域)でのモブ会話など『Cyberpunk 2077』の要素もた~くさん盛り込んであります。
そもそも、鳴潮世界に来訪する設定ならナイトシティを再現する必要もありません。
これらは言うなれば「義務ではないこだわり」、コラボするうえで必須ではない、けれどより魅力的な物語にするため、そしてユーザーを楽しませるため、何より作り手たちが”必要”と感じたために用意されたものです。
端的に言うとコラボ先へのリスペクトと愛、ですわな。
もう一つが「思い出を汚さないバランス感覚」
コラボ先のキャラをぞんざいに扱って顰蹙を買う、逆もまたしかり。
コラボ先の設定やストーリーと矛盾する内容を展開する。
そういったコラボも残念ながら存在しています。
その点、今回のコラボは鳴潮にとっても『サイバーパンク:エッジランナーズ』にとっても、それぞれの世界において”あったら嬉しい”と”何も残らなくてもいい”の絶妙な塩梅でした。
ルーシーレベッカの心の機微を主役に立てつつ、彼女たちと接した鳴潮世界の住人にも浅からぬ印象を残していきました。
ルーシーは元の世界へと戻り記憶も残らない、けれど暖かな気持ちは確かに胸に残っている。
「楽しめた人は胸に刻む」「興味なければ無かったことにする」鳴潮ユーザーもサイパンフォロワーもコラボに対する向き合い方は様々ですが、そのすべてを許容してくれている落としどころでした。
これは前述の「無味無臭コラボ」の数少ない長所でもあります。
0点だがマイナスではない。(それならプラスになる話をやってくれ、って意見はもう散々書きましたね)
けれどコラボ先のキャラの内面にここまで切り込みエモーショナルに描いたうえで、「すべてを夢や幻にしちゃっていいよ」と着地させるのは偉すぎる。
「どうせみんな納得して感動するんだから正史でイイじゃんね」ってただの無責任なオタクとしては思っちゃいますが、ここで驕らないのも神コラボになった所以でしょう。
個人的に鳴潮側で一番感動したシーン

直近でラハイロイの研究者たちの高潔さを見せられていたので、その卵である彼女たちも覚悟がキマっていて最高でした。
こういう本筋でもないし記録として残るわけじゃないけど、誰かの記憶として大事にされていく描写がホントに大好きで…………*5
つけ加えると、そのテーマこそが鳴潮の、そして『サイバーパンク:エッジランナーズ』の一番大切にしている勘所だと思います。
だから俺は『サイバーパンク:エッジランナーズ』に脳をやられているし、鳴潮の数々のストーリーに心を奪われているんだと思います。
以上の2点をまとめると、鳴潮側のコラボ先へのリスペクトとバランス感覚が素晴らしかったな、という感想になります。
期待を越えに越えに超えた、それだけ作り手の熱量があったに違いありません。
しかし、その愛情が一方的なものでは空回ったり制限されたりもあるでしょう。
鳴潮がここまで好き放題(誉め言葉)にできたのも、原作側の理解や信頼があったからに他なりません。
CD PROJEKT RED様ありがとう!というだけじゃ味気ないですし、お相手の都合もたまたま奇跡的に噛み合った神タイミングだったんじゃないかなぁ、なんて思うところもあるので次の項で書いていきます。
4.コラボのタイミング(エッジランナーズ)
『サイバーパンク:エッジランナーズ』は2026年秋に続編である『サイバーパンク:エッジランナーズ2』の公開が告知されています。
初報が出たのは2025年の7月4日?ほぼ1年前ですね。
しばらく続報が無かったのですが、今年の6月末ようやくキャラの立ち絵が公開されたと思ったら即座にPV・放映時期まで公開、スピード感が半端じゃないぜ!
ってことでCD PROJEKT RED様に『サイバーパンク:エッジランナーズ』を宣伝したい!という思惑が少なからずあったでしょう。
まぁそもそもの評価が高い作品なので、公式サイトで情報公開されるだけでもちゃんと話題になったとは思いますが、独占配信の作品は総じて話題性に困る印象。
ともかく、宣伝効果を狙ってのコラボにあまりにも時期が良すぎました。
また『サイバーパンク:エッジランナーズ』の公開から早4年、この早すぎも遅すぎもしない時期も絶妙です。
話題性や人気に乗っかるわけでも、知る人ぞ知る(つまりマイナー)作品にはなっていない時期。
続編が発表されたからこそ『サイバーパンク:エッジランナーズ』自体の続きは望み薄なことも相まって、本家では描けないストーリーをコラボで展開することに意義が生まれました。
ここまでいくつか挙げた”時機の良さ”はコラボを後押ししたはずです。(妄想)
だとしても、ここまで濃密な脚本を託してくれたCD PROJEKT RED様には感謝しかありませんし、WIN-WINのコラボとなっていることを願うばかりです。
先日鳴潮公式Youtubeで公開された対談(リンク)では、そこまで生々しい話は出ませんでしたが、創作に対する思想や理想が伺えて面白かったので興味のある方はぜひ。
5.コラボのタイミング(鳴潮)
”時期の良さ”は鳴潮側にも大いにありました。
とはいえ開発の都合はわかりませんので、あくまで1ファン目線の”時機が良かった”と感じた話をさせてください。
まずは既に述べた「ラハイロイ編でのコラボ」
これが別の地域でのコラボでは馴染まなかったかもしれません。
次に「演出・構成の磨きがかかった”今”のコラボ」
Ver1.0の頃からテーマやキャラクターは魅力的でも、その描き方は贔屓目に見ても中の中、3Dオープンワールドでぼっ立ち会話しているよくあるタイプのそれでした。
しかし、このゲームは更新を重ねるごとに進化し続けてきました。
ムービーと物語の接続が上手くなり、状況説明や会話が自然になり、何気ないシーンまでカメラがこだわられ、お話の構成も魅せ方も文句なしの出来に成長しています。
ADVやノベルゲーとは土俵が違うので比べづらいですが、3Dのゲームなら買い切りを含めてもトップクラスの演出力を手に入れています。
その磨き上げた技術を存分に注ぎ込んだからこそ、ルーシーレベッカデイビッドを本家アニメと遜色なく描き出せたのだと思います。
さらに「鳴潮ユーザーを満足させきった”今”のコラボ」
これは単なる心情面なのですが、直前のVer3.4でラハイロイ編がほぼ完結、その壮大さと美しさに圧倒されたユーザーがほとんどでしょう。(詳しくはこちらの記事にて)
鳴潮のストーリーに大満足した直後、つまり「コラボするぐらいなら本編頑張ってよ」が一番出づらい絶好のタイミングだったと言えます。
これがたとえばエイメス救出の前なら「そんなことしてる暇ないだろ……!」って気持ちがどうしてもノイズになってしまっていたと思います。
まぁVer3.1から3.4までずっとそのモヤモヤを、漂泊者自身の焦燥としてうまくシナリオに落とし込んでいたのですが。悪魔か?
とにかく、コラボを受け入れ最大限楽しむの最高のタイミングでの実装だったと思います。
サイパンコラボに数日遅れて実装されたルシラーの幕間「目指すは、空」も素晴らしい出来だったため、「コラボもすげぇ頑張ってたうえに本編も面白いんかい!!!」と手のひらギガドリルブレイク。
一から十まで非の打ち所のないコラボとなってしまってしまいました。
(ガチャ仕様が分かりづらかったり、微妙にケチ臭かったりするのが唯一の欠点か)
稀代の名コラボ!!その功罪
ってことで長々と最高のコラボについて語ってきましたが、それでもなお私は「ソシャゲのコラボは基本ショボい」のスタンスを崩すつもりはありません。
これだけの熱量と愛と時機とが味方してようやく†成った†コラボだと感じ入るほどに、どこか一か所でも手を抜いていたら汚点の残るコラボになっていたであろうことが怖くて仕方ありません。
もしルーシーレベッカの作りこみが酷かったら……原作との解釈違いがあったら……鳴潮だけ・サイパンだけが得するコラボになってしまっていたら…………
好きな作品どうしのコラボは本当に胃が痛いです…………綺麗に終わった作品を掘り起こして貶したくないもんよ…………
結果としては大満足に終わりましたが、身に余る贅沢な体験をさせてもらったばっかりに「コラボはこのクオリティじゃなきゃやだ!!」「もう鳴潮はどこともコラボしないでくれ!!!」と駄々をこねたいオタクになっちゃった。
100点120点が出せないなら70点の本編進めてくれ!と思っちゃう…… 望まれたものを望まれたように提供するのだって難しいのにさ。
そんな本音があるからこそ、自分は今後もソシャゲのコラボに期待しません。
オタクが何言ったって今後もいろんな作品がいろんな作品とコラボするのだろうし、そのクオリティはピンキリでしょう。
…………それでもKURO GAMESなら…… そんな期待をさせてくれるのが素晴らしいコラボの功罪なのでしょうか。
あ、おまけとして『Cyberpunk 2077』がセールだったのでDLCもセットで買いました。
お布施感覚なんですがどうやら面白いゲームらしいので(超失礼)、時間見つけてプレイしたいと思います。
原作ゲームを遊んだら、このコラボを2倍楽しめるようになるのか、許せない何かが出てきてしまうのか、感じたことがあれば追記したいと思います。
*2:同社が2020年から提供している『パニシング:グレイレイヴン』というソシャゲでは既に数作品とコラボしており、どれも好評だとか
そこを信頼しているユーザーは高みの見物だったのかもしれません
*3:リンネーが深くまで詮索しなかったり、あれだけの別れを経験したシグリカが変わらず交友関係を深めたり……
本編で描くには冗長となるものも、コラボだからこそ再度描けたのだと思います
*4:まさか種と種死みたいになるわけねぇべwww
…………やめてね
*5:ほぼ同時に実装されたルシラーの幕間がまさにそのテーマで最高でした
見方を変えると、このコラボのシナリオが潮汐任務の前フリになっており、鳴潮にとってもやる価値の合ったコラボに他なりません。























































































































